BLAZBLUE ALTER MEMORY

☆☆☆☆☆(5点)

スポンサーリンク

格ゲー原作のアニメは・・・・

原作はPS3などで発売されている格闘ゲームシリーズ
ギルティギアなどを制作しているアークシステムワークスによる作品だ
ちなみに私は原作は1作目はやったが、2作目はやっていない。
余談だが「格闘ゲーム原作のアニメは微妙」というのがアニメあるあるの1つでもある。

見だして感じるのは「あ、戦闘手抜きだ」という残念さ加減だろう。
1話冒頭から主人公と思われる男と謎の少女による戦闘が描写されるのだが、
これが酷く単調、なおかつ「手抜き」というのがわかり易いほど手抜きな描写が多く
カメラワークや画面を揺らすことで動きの少なさをごまかしてしまっており、
「格闘ゲーム」原作なのに1話から戦闘シーンがつまらない

本来もっとも気合が入るべき1話から
この出来栄えの戦闘シーンでその後の戦闘シーンが改善されるわけがない。
1話以降の戦闘シーンも「あくび」が出るほど退屈な戦闘シーンだ
音楽やカメラワーク、声優の演技で「戦闘シーン」を何とか作り上げているが
それは、ただのハリボテにしかすぎない。

早い戦闘シーン風の戦闘シーンで視聴者を騙そうとしているのが目に見えてわかり、
じっくり見れば見るほど作画の枚数の少なさ、動きの少なさが実感できるはずだ
そして「持続性」のなさも、ある意味注目だ。
戦闘シーンが始まり、終わるまでの時間が物凄く短く
「ダイジェスト」なのか?と感じるほど戦闘シーンが持続しない。

更にOP。
OPで流れる映像がほとんど「本編からの流用」という
最近のアニメではありえないOPになっており、
作品全体の作画のレベルがとてもじゃないが2013年に放映されたアニメには見えない。
2000年代前半の深夜アニメのような「デジタル」に以降した直後のような味気ない作画だ

そしてストーリー構成。
もはや原作をやっていない人に対して理解させるという努力が0で
「1話から大量の登場人物」が脈絡もなくどんどんと現れ、
「1話から世界観の説明」を一切しないままに中二病な世界観でストーリーをすすめており、
序盤からこの作品のストーリーを「面白そう」と思うのは困難だ。
更に思わせぶりな登場人物のセリフのそうでストーリーが回りくどくなってしまっており、
ストーリーが原作をやった私でも「?」となってしまう

本来なら最低限説明しないといけない設定、本来なら説明しないといけないキャラ設定を
一切説明しないままどんどんとストーリーを勝手に進め、どんどんとキャラを増やすせいで
見れば見るほど「?」と思う要素が溜まっていく。
原作をしっかりやりこんで世界観やキャラ設定を完全に理解した人で
なんとかストーリーについていけるレベルのストーリー構成は
もはや1つの作品として「破綻」している。

登場人物が思わせぶりなセリフを言い放ち、
そのセリフに対してストーリーが良くわからないまま進み、
どんな関係性かがわからずに戦闘シーンが始まり、すぐに戦闘が終わり、
新しい登場人物が出て誰かもわからないままストーリーがまた進む。
すべての要素が回りくどく、思わせぶりで見ている側に何も伝わらない
伝わるのは「中二病な世界観」の雰囲気だけだ

本編で説明しなくとも次回予告内で用語解説するパターンはたまにある。
だが、この作品の場合次回予告は「ギャグ」でコミカルな次回予告になっており、
ある意味、この作品で唯一面白いといってもいい要素でもあるのだが
最低限、次回予告内で用語解説してほしかったところだ

ストーリー的には4話でようやく少し「解説」が入り、
少しだけ世界観とキャラクターの描写が受け入れやすくなる。
ただ、その「ようやく分かった」と感じる設定が全体の3割ほどでしか無く、
分かった後にも設定やキャラクターをどんどん追加していき、常に置いてけぼりだ

その原因はキャラクター数の多さと「描写」のバランスだろう。
主人公視点でストーリーを描いていたかと思えば違うキャラクターの視点になり、
そうかと思えばまた別のキャラクターの視点になり、
主人公の視点に戻ったかと思えば新キャラを追加する。
都合よくキャラクターとキャラクター同士が唐突に出会って唐突に分かれてを繰り返すので
キャラクター描写が常に「散漫」になってしまい、余計にストーリーに集中できなくなる

新キャラを追加してもまるで使い捨てのごとく、その後の登場シーンが少なく
結局あのキャラの存在意義は何だったんだというキャラクターが2,3人いる
そのキャラクターが出ない分、他のキャラクター描写に尺を回せば
もう少しマシなストーリーになったのではと感じる

全体的に見て格闘ゲーム原作のアニメは微妙というジンクスは壊せなかった
作画は終始不安定で女性キャラのセクシーシーンだけ無駄にこだわっており、
格闘ゲーム原作なのに戦闘シーンの作画のレベルは恐ろしいまでに低く、
カメラワークでごまかし、中途半端な演出でシュールなギャグアニメのようなシーンになっている
ストーリー自体も原作ゲームをやりこんでいなければ理解不能なストーリー構成になっており、
世界観の説明やキャラクター設定の説明を一切しないため
終始置いてけぼりのままストーリーが進み、俺たちの戦いはこれからだで話が終わる(苦笑)

何の説明もなく「時間が巻き戻ったり」するシーンも有ったり、
この作品を序盤で「ループもの」と認識していないと非常に分かりづらいシーンなのに
その序盤で理解できる人はゲームをやっていないと難しい。
アニメ化にあたり色々な要素を入れすぎたせいで1クールという尺では収まりきっていない
1回出ただけで使い捨てになったキャラクターの登場シーンや、
複雑すぎるうえに複数存在する組織などもう少し説明するような描写があってもいいはずだ

作画に関しても、もう少しなんとかならなかったのだろうか。
特に終盤の作画は本当に酷い。
盛り上がらなければならない戦闘シーンでは「一時停止」すると
びっくりするほど拍子抜けなキャラクターの表情を拝める(苦笑)
更にとあるキャラクターがまるで腹話術のように口とセリフがあっていないうえに
しゃべっている時に口が動いていない時すらある。
ここまで作画のひどい作品を2013年で見れるとは思っても見なかった

唯一、この作品を評価するとすれば中村悠一氏の熱演だろう。
時には飄々とした敵であり、時には狂った敵を演じる中村悠一氏の熱演は
本当に素晴らしかった・・・。
圧倒的な敵キャラの魅力を彼の演技1つで表現し、最高の敵キャラを演じてくれた
それだけに、もっと彼の演技に相応しいストーリーであって欲しかったと願わざるえない。

もう少しアニメ化にあたりすっきりと原作の要素を削り、
作画がもう少し良ければ見れた作品だったかもしれない。
ただ、それでも1クールという尺ではこの作品を収めるのは無理があった
最終話の「2期またはゲームに続く!」感じは物凄い(苦笑)
ある意味、ここまで清々しい投げっぷりと俺たちの戦いはこれからだは
久しぶりに見たかもしれない(笑)
ある意味、「2000年代前半の深夜アニメ」らしいとも言える作品だった

売上を考えれば2期はないだろう。
特典目当てでもう少し売上が伸びると思ったのだが、
原作ファンにすらも見放された作品のようだ。
やはり、格ゲー原作のアニメのジンクスを打ち破ることは困難なようだ・・・