ロボットガールズZ

評価/★☆☆☆☆(12点)

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空に練馬に・・・?今だ出すんだロケットパンチラ?

本作品は東映ロボットアニメ及びマジンガシーズのロボットたちを
美少女キャラクターにしている「擬人化作品」だ
放送方法がかなり特殊で東映チャンネルというサイトによる配信にはじまり、
ニコニコ動画やアニメTVなどで放映されたあとに
全話をまとめた作品が劇場公開もされた

見だして感じるのはすべり気味のギャグだろう。
この作品は前述した説明通りに有名なロボットたちを美少女化している
もちろん敵キャラにあたる「あしゅら男爵」なども美少女として擬人化されており、
Zちゃん(マジンガーZ)、グレちゃん(グレートマジンガー)、グレンダさん(グレンダイザー)の
3人によるロボットガールズZが日夜戦っている。

だが基本的にこの3人は正義でありながら横暴かつ性格破綻気味、
食い逃げした敵キャラに対し殺さんばかりの手加減無用な攻撃をけしかける
文章にすると過激だが、いわゆる「コメディタッチ」の戦闘シーンになっており
80年台や90年代のマンガやアニメで見られた懐かしい演出の数々を織り交ぜつつ
戦闘シーンをコメディタッチを展開する。

だが、それが基本的に全くもって面白くない
いわゆるブラックユーモア的な要素で美少女コメディをしているといえばわかりやすいのだが、
そのブラックユーモアさが中途半端で貫ききれておらず、
中途半端なブラックさ、中途半端なユーモアさのおかげで中途半端にしか笑いに繋がっていない

1話10分という尺の短さもあるはわかるのだが、1話10分なのに無駄にテンポが悪く
ロボットガールズZが悪さを働いた奴らをボコボコにして終わりというパターンで終わり、
そのボコボコ模様を楽しむのはわかるのだが、
そのボコボコ模様は使い古された演出ばかりで笑いに繋がっていない。

マジンガーZやグレンダイザーなどの作品自体が古いため
そういった古臭さをあえてギャグに取り入れて笑いに繋げようとして
80年代や90年代にありがちな演出をあえて取り入れているのは分かるが、
その取り入れ方が中途半端で古臭さのパロディにすらなっておらず滑ってしまっている

更におかしな間。
シーンとシーンの間に見ている側のテンポをこけさせるような中途半端な間が生まれる時があり、
その間が「沈黙からの笑い」につながる間にもなっておらず、意味不明な間になってしまっていて
おそらく1話10分という尺の調整なのだろうなという間がいくつもある。
そのせいでただでさえテンポが悪いのに余計にテンポが悪くなってしまっている

はっきり言って全体的に勢いが足りない。
ブラックユーモアなメインヒロインたちの性格やセリフ、
ストーリーの中にさりげなく織り込まれている原作のパロディや小ネタ、
お約束的ストーリー展開など同じ内容でも1話10分ではなく5分で構成されていたら
勢いに任せて笑いに繋がり余計なシーンや間もなくなって
面白くなったのではと感じる部分も多い。
テンポが悪いせいで勢いがなくなり、笑う前にその勢いがオチてしまう感じだ。

更に毎話のストーリーが同じような展開ばかりだ。
起承転結のパターンがあまりにも同じで代わり映えがしなく、
いわゆる「お約束的シーンの笑い」にならないといけないはずのシーンも
笑いに繋がっていないため、同じようなシーン、同じような展開ばかりに見えてしまう

特に中盤以降になるとのその傾向は顕著で
新キャラを出してストーリーを展開する→セクシーシーンを入れる→バトルで街壊滅と
似たようなパターンで話を進めてしまい、見れば見るほど飽きる。
マジンガーZなどが擬人化で美少女という最初のインパクトは本当に最初だけで、
色々なキャラクターの擬人化が話が進む度に新キャラとして出ても特にインパクトがなく、
最初のインパクトにふさわしい面白さや新鮮さが持続していなかった

全体的に見て制作側の笑いと視聴者側の笑いに大きなズレがある作品だった
制作側が「ほら美少女がボコボコにされてるよ~!面白いでしょ?」
「正義の味方の美少女たちが腹黒いよ~横暴だよ、ブラックユーモアだよ面白いでしょ?」
「正義の味方が戦った結果街が壊滅状態だよ、面白いでしょ?」
「ボコボコにされる美少女たち可愛いでしょ?萌えるでしょ?かわいいよね?」

と、ドヤ顔で面白いでしょ?可愛いでしょ?と言われている感じが全体から漂い、
そんな制作側の主張に対し見ている側は
「そう言われても笑いにも萌えにもつながっていんですけど・・・」という気持ちが
見れば見るほど強まってしまいなんともいえない気持ちになってしまう。

更にセクシー要素。
美少女キャラクターということでセクシー要素も含まれているが、これも中途半端だ
むしろストーリーのテンポを崩しているだけのセクシーシーンにしかすぎず、
セクシーギャグにもなっておらず笑えない。
制作側の「ほら、セクシーでしょ?萌えるでしょ?」というドヤ顔が浮かんできてしまうようだ

声優さん達が必死にギャグやセクシーなセリフを演じているのが
余計に寒い感じになってしまっているのも本当に残念だ。
これがもっと勢いのあるストーリー構成と笑えるギャグならば
声優さん達の演技が笑いをより後押しシてくれたに違いないが、
声優さん達の演技が余計に寒さを後押ししてしまっていた。

ついでにいえばキャラクター数の多さ。
敵キャラに関してはパロディ的に使い捨ててでも問題はないと思うが、
その使い捨てのキャラクターでさえも多すぎて、
色々なキャラクターを出すことで尺稼ぎをしようとしている感じが強かった。
もう少しキャラクター数を絞って、
そのキャラクターを掘り下げることにより笑いも欲しかった所だ

これで1話10分ではなく5分か6分なら勢いでごまかし、
もっとハチャメチャ感やブラックユーモアさが際立って笑いに繋がっただろう
だが、1話10分という尺のせいで余計なシーンや間延びしたストーリーになってしまい
結果としてギャグの面白さが散漫になってしまい笑いに繋がっていなかった。

ただ、こういう「終始すべり気味のギャグ」作品が好きな方も居るだろうなというのは感じる
個人の笑いのセンスに寄る好みのさが物凄い出る作品はギャグアニメでは多くあるが、
この作品はその中でも特に「ニッチ」なギャグセンスの作品だ
ちょっと例えは悪いが「猫ひろし」を面白いと思う人のセンスに似たような感じだ
私はお世辞にもあの人を面白いとは思わないが、面白いと思う人もいる。

本来、この作品が目指すのは芸人でいえば「江頭2時50分」的な笑いだろう
あの人を嫌いという人も多くいるが、そんな人でも笑ってしまうような笑いだ
そんな笑いのセンスと勢いがこの作品には足りなかった。
もっとブラックでいいんだ、もっとハチャメチャでいいんだ、もっとテンポ上げていいんだと
色々なところで物足りなさを感じてしまい結果として
やりきれない中途半端な作品になってしまった

個人的にはほとんどの話がつまらなかったが、7話だけは面白かった。
いつもとパターンの違う「ロボットガールズZ」たちがボコボコになるという展開だが、
敵キャラ陣営の魅力をより彫り下げる展開になっており無駄なシーンがなく
勢いがあって面白かった。
あの7話のような勢いと面白さが全体にあればと嘆かざる負えない。

売り上げ的に2000枚以下なので微妙なところだが、
2期があるならば、設定や要素自体は悪くないため5分アニメで見たい所だ

少し余談だが、ロボットガールズたちの変身シーンで一瞬映る
マジンガーZとかがめちゃくちゃかっこよかった。
あの作画でマジンガーZリメイクされたら少し見てみたいなと。
マジンガーZのファンはリメイクなんて!と思うかもしれないが、
リアルタイムに視聴した世代ではない私は見てみたいと思ってしまった(笑)