「僕のヒーローアカデミア(第2期)」レビュー

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アクション

評価 ★★★★☆(65点) 全24話

あらすじ 本全国から注目されるビッグイベント「雄英高校体育祭」の開催が迫る!ただトップだけを見据える爆豪、家族を想って強い意志で挑むお茶子と飯田天哉、そして、ある男を“否定する”ために優勝を狙う轟焦凍。引用- Wikipedia

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この作品に余計な小細工はいらぬ

本作品は僕のヒーローアカデミアの2期。
基本的なスタッフに変更はなく、
監督は長崎健司、制作はボンズ。

多すぎるおさらい


引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

珍しく2期の1話で「作品の説明」がはいる。
1期から約半年たっての2期だったが、
テレビでの放送局が変わったことを配慮したのだろう。
1話のAパートをほぼ1期の振り返りに使っており、
1期は見たが記憶は薄いという人も見直さずとも保管できるだろう。

2期は2クールと言う尺もあり、余裕があるという部分もあるのかもしれないが、
2期の1話で軽い作品の説明が入るのは丁寧だ。
ただ2クールということで尺の余裕ができている、
そのせいか明らかに尺稼ぎが目立つ。

例えばAパートの終盤で描かれたことを、
Bパートでその描かれたことの前に時系列を少し戻し、
なぜそれが起きたか?という風に描くことがある。
1期ではありえないシーン構成だ。

結果的にAパートとBパートで同じシーンを2回見る羽目になってしまう。
話によってはそれが効果的に作用しているシーンもあるが、
話のよってはテンポが崩れているだけだ。

尺稼ぎ


引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

各話ごとに「これまでのお話」がAパートが始まる前に流れる。
それが5秒や30秒位で終わるならいいが、
話によっては1分から1分30秒もかける。バレバレの尺稼ぎだ。

終盤になると逆に尺が足りなくなったのか、このおさらいの尺が減りはしたものの、
序盤から中盤まではこの毎回の「これまでのお話」は尺稼ぎでしかなく、
毎回毎回飛ばして見るハメになってしまう。
1話の尺というものをうまく使いこなせておらず、そのための調整なのだろう。

2期では基本的なスタッフに変更はないものの、
監督の部分に「長崎健司」さんだけではなく、補佐という形で
大久保朋さんが参加している。「大久保朋」さんは監督経験がなく演出家だ。
このあたりが影響しているのではないかと感じるストーリー構成だ。

テンポ


引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

この作品は王道だ、それゆえに先の展開は読みやすい。
だが、1期は丁寧に描きダレる事無くストーリーが描かれていた。
テンポの遅さは少し気になりはしたものの、王道の面白さがまさっていた。
しかし2期は明らかに1期以上にテンポが悪い。

ストーリーの流れ的なテンポの悪さもあるが、
前述した尺稼ぎのための構成やシーンのせいで
余計にテンポが悪くなってしまい、明らかにグダグダしてしまっている。

シーンの切り替えも極端で、
1期ではストレートにそのまま盛り上がりところ見せていた。
しかし、盛り上がり所を見せる前の決定的瞬間の前に、
一旦別のキャラの視点に切り替えたり話の腰を折る。

二人のキャラが居て互いの技がぶつかるかどうか、
その結果が早く見たいのに違うキャラの視点にわざわざ映すため、
せっかく盛り上がった気持ちが一旦冷めてしまう。

視点を変えずストレートに描けばそのまま燃えて面白いのに、
一旦消火作業がはいる。正直、このストーリー構成だけは
馬鹿じゃないのかと感じてしまった。
王道の作品に余計な小細工などいらない。

学園ストーリー


引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

ストーリー的には面白い。
1期は序章だった、一人の何の個性もない少年が憧れてるヒーローに出会い、
努力し個性を受け継ぎ、それでもまだ使いこなせない中で努力し、
入学した学校で友情を徐々に深めつつ、ヴィランという敵の怖さも感じられた。
ただ、あくまでも序章だ。

2期は「学園要素」が強い。
1期では掘り下げの甘かった「主人公」のクラスメイトや、
1期では殆ど出てこなかった違うクラスのキャラクターが出てくる。

特徴的かつわかりやすい個性を持ち個性的な性格をしてるキャラは魅力的で、
そんな多くの個性豊かなキャラの中でかつて無個性だった主人公が、
彼らにどう立ち向かい、成長し、友情を深めていくのか。
まさに王道の展開だ。

学校イベント


引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

描かれる内容も面白い。序盤は体育祭のようなものが開かれる。
障害物競走、騎馬戦といったベタなものではあるのだが、
「個性」という超能力が存在する世界だからこそ、
その個性を余すことなく使った競技はシンプル且つ楽しめる。

そんな中で主人公であるデクは能力の使い方に苦労する。
100%の力を出せば使った腕や脚は破壊される。
「力の調整」と「使い方」を試合の中から学び、
ときに個性を使わずに努力と経験で勝ち取る彼は主人公そのものだ。

そんな彼に感化される。
それはかつての幼馴染だったり、クラスメイトだったり、ヒロインだったり、
「主人公」の存在が他のキャラクターに影響され、
限界を突破しようとする姿は魅力あふれる「少年漫画」のキャラそのものだ。
実に王道だ。汗臭いまでのストーリー展開は
1期から続く、この作品らしい真っ直ぐな魅力を感じる

個人戦


引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

魅力的なキャラクターだからこそ1対1の戦いが面白い。
きちんと掘り下げ魅力的になったキャラクター同士の戦いは熱い。
特に「デク」と「轟」の戦いは序盤の山場といっていい。
かつて個性がなく努力でそれを手に入れたが使いこなせてない少年と、
才能の塊かつ優秀な個性があるものの親との因縁のせいで一部を封じてる少年。

努力と天才の戦いだ。これぞ少年漫画の王道といってもいい。
ぼろぼろになりながら天才に立ち向かう主人公の姿は悲惨だ。
左手は粉砕し、右手の4本の指は粉々、そんな中でも彼は立ち向かう。
「血統」ではない「才能」でもない「努力」と「経験」、
そして「緑谷出久」という主人公だからこその姿は圧巻だ。

彼の原動力は憧れと責任だ。
「ヒーロー」という存在、「オールマイト」という存在、
そして彼から個性を引き継いた責任。それが彼の原動力だ。
諸刃の剣のような彼の力の使い方はゾクゾクとした魅力を感じさせる、
そこまでしても、その先に勝利があるとは限らない。
この作品のストーリー展開はまっすぐで本当に気持ちがいい

ヴィラン


引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

そして当然、ヴィランとの戦いも描かれる。
1期とは違い2期では成長している。その過程もしっかりと描かれて、
「自らの身体を破壊しない」戦い方を彼はきちんと身につける。
成長した主人公と、試合で戦ったクラスメイトたち。

きちんと掘り下げ、魅せたストーリーを描いた後に彼らが協力し、
強敵を倒す展開は王道の極みだ。だからこそ面白い。
キャラクターを丁寧に描写し、成長する過程をきっちりと見せ、
関係性をきちんと構築したからこそ、協力して倒すという単純なシーンですら
この作品はきちんと盛り上げてくれる。

話としては主人公たちの成長と、ヴィランたちの脅威が高まってるのが
描かれた2期ではあり、まだまストーリーは続いているが、
1期を楽しめた人ならば2期も楽しめるストーリーになっている。

総評:前半だけが惜しい


引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

全体的に見てストーリーは素晴らしい。
起承転結でいえば承の部分のストーリーであるものの、
それぞれのキャラクターの成長と掘り下げ、友情を築いたあとの
敵との戦いは本当に見ていてワクワクできる作品だ。
この作品の王道さとまっすぐなストーリー展開は変わらぬ面白さだ。

しかし、前半で目立つ明らかな尺稼ぎは本当に残念でならない。
せっかく2クールと言う尺があるのに、それを最大限に生かせず、
尺の調整をしているのがあからさまに分かってしまう「これまでのお話」の多用、
視点の切り替えによる盛り下がりなど作品本来の真っ直ぐさを、
ストレートに味あわせてくれない部分が引っかかってしまった。

欠点といえばそれくらいだろう。
作画のレベルも相変わらず高く、戦闘シーンの迫力は素晴らしい。
王道の「週刊少年ジャンプ」という雑誌の漫画らしさあふれるストーリーは
1期を楽しんだ人ならば確実に楽しめる2期になっている。

それだけに欠点部分が気になってしまう2期だった。
3期ではこういったことがないように期待したい。

個人的な感想:面白さが積み重なる


引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

最近はヒロアカも「アンチ」のような人が多く、
たまにネット上で記事になっていたりして話題になっていたので、
もしかしたら、この作品は序盤だけ面白いのか?と思っていたのだが、
2期ではそんな雰囲気は微塵も感じないほどストレートな面白さを維持していた。

個人的にはヒロインの可愛さが徐々に出てきて、それもまた気になるところだ。
1期にはなかった「ラブコメ」的要素も少し混じってきた2期は、
余計にこの作品のキャラクターに愛着の分けるようになっていた。

個人的には「葉隠」ちゃんの活躍をもっと見たいところである。
透明人間という要素は他の作品にもあるけど、
この作品の場合、彼女は常時透明だ。
果たして今後「顔」が描かれることはあるのだろうか、
めちゃくちゃ気になる所だ(笑)

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