「僕のヒーローアカデミア(第3期)」レビュー

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評価 ★★★★☆(70点) 全24話

あらすじ 夏休みの林間合宿に臨んだデクたちだったが、死柄木弔率いる敵<ヴィラン>連合の襲撃により爆豪勝己を連れ去られてしまう。爆豪奪還に向かうオールマイトたちプロヒーロー、そしてデクたち。引用- Wikipedia

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私が来たっ!!!

本作品は僕のヒーローアカデミアの3期。
基本的なスタッフに変更はなく、
監督は長崎健司、制作はボンズ。

3期ということもあって1話は振り返る話からはいる。
2期でも同じようにおさらいがあったものの、
2期で培った「デク」とクラスメイトたちの友情をきちんと絡めた話の中で、
彼がこれまで歩んできた道のりを振り返るストーリーは悪くない。

あくまでおさらいであるため、1期と2期を見てないと厳しい部分はあるものの、
2期から半年ほどの放送期間を考慮した1話は
3期への期待感をしっかりと高めてくれる。

テンポ


引用元:引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

2期は「テンポ」の悪さが目立つ部分が多かった。
毎話の冒頭の振り返りや、明らかな尺稼ぎが目立つストーリー構成など、
折角の面白い内容を引き伸ばされている感じもあり、
内容が面白いだけにもったいなさがあった。

しかし、3期ではそのテンポの悪さが改善された。
2期にあった毎話冒頭の振り返りは一切なく、
明らかな尺期稼ぎを感じさせるストーリー構成や演出はない。
むしろよすぎるくらいだ(笑)

林間学校に趣き、みんなで協力して戦うというシーンなど、
本来はもっと丁寧に描くこともできるようなシーンなのだが、
3期は驚くほどにテンポが良く、サクサクと進む。

この作品は「王道」の作品だ。
故にダレてしまったり、テンポが悪いとその王道の面白さが薄れてしまいやすい。
3期では2期の欠点だったテンポをしっかりと見直し、
1期以上のテンポでストーリーが進むのは正解と言えるだろう。

この作品も3期開始段階ですでに30話を超えている。
普通のアニメでも連続して30話以上続けばどうしてもダレが生まれやすくなる。
そのダレを回避しようと制作側が心がけていることが伝わるテンポの良さだ。

修行


引用元:引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

この作品はジャンプと言う連載雑誌らしい作品だ。
「努力 友情 勝利」の三原則と王道を突き止めたような要素を含んでいる。
1期、2期と主人公であるデクは「個性」を覚え、
それを使いこなすために努力してきた。

そんな彼の自分の体の犠牲もいとわない個性を行使する姿を見て、
クラスメイトも感化されてきた。そして3期だ。
修行である(笑)
身体的な強さではなく、3期では「個性」の修行だ。
決してド派手な修行ではない。もはや泥臭ささを感じる修行の仕方はこの作品らしい。

「学生」である彼らの日常も描きつつ修行シーンもきっちりと描いており、
ほどよいギャグシーンから、激しいシリアスな戦闘へのシーンへ移り変わる。
メリハリがきっちりとついてるからこそ飽きさせない。

ヒーローに憧れた少年がヒーローになる


引用元:引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

この作品の主人公である「緑谷出久」はヒーローに憧れて、
憧れのヒーローから個性を引き継いだ少年だ。
だが、彼もまだ個性を100%使いこなせるわけでもなく、精神的にも成長中だ。
決して「ヒーロー」ではない。

だが、そんな彼の前に敵が現れる。今までなら誰かが助けに来てくれていた。
1期ではオールマイトが、2期ではクラスメイトが。
しかし、この3期で初めて戦う敵は「一人」で相手にしないといけない。
しかも背には守るべき、守りたい少年がいる。
倒れられない、倒れてはいけない、彼が「ヒーロー」になる瞬間だ。

1期から約41話。積み重ねて積み重ねて積み重ねて積み重ねた結果だ。
敵の個性もシンプルな身体強化でしか無い。
自分の力と同じような敵とボロボロになりながらも戦うさまは、
一人の少年の「ヒーロー」になる。

素直に燃え、素直にかっこいいと思える主人公が41話かけて誕生する。
これまで見てきた人の「心」に響くようなシーンだ。

敗北


引用元:引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

ヒーローになって始めた味わった勝利の後に彼は敗北を味わう。
ぼろぼろになりながら、友達とも協力したのに
あと一歩のところで友人をさらわれてしまう。
気持ちのいい勝利ではなく「敗北」で話を区切る。

勝利という物語のおける1番テンションの上がる部分のあとに、
「敗北」というシリアスに落とす。このメリハリは素晴らしい。
敗北を知ったからこそ、もう1度それを味わいたくないと、
取られたものを取り戻そうともう1度奮起する。

王道だ。最近のはやりはいわゆる「俺ツエー」な無双な主人公が多い。
それ自体は俺ツエーだからこその面白さもある。
しかし、この作品を見てると「ああ、なんて面白いんだ」と
感じてしまう王道が心地いい。
このまっすぐでが血と汗をにじませながら進んでいくストーリーが面白い。

オール・フォー・ワン


引用元:引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

この作品はキャラクターの魅力に溢れている。
それは主人公たち「ヒーロー」だけではなく、敵である「ヴィラン」もだ。
話が進めば進むほど凶悪かつ強烈なヴィランが出てくる。
強烈な敵はカリスマ性を帯び、それに囚われるものも出てくる。

そして3期にして、その姿をあらわす最大の敵「オール・フォー・ワン」。
彼が初めて「デク」の前に現れるシーンは、
演出、作画、曲、声と「アニメーション」という媒体で、
これでもかと言わんばかりの存在感を醸し出す登場シーンだ。
徹底的なまでに「悪」を貫く通したキャラクターの存在感は素晴らしい

そんな彼自身もオールマイトの戦いで傷ついている。
だが「他人から個性を奪う能力」という販促まがいの個性であるがゆえに、
オールマイトも苦戦する。

オールマイト


引用元:引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

この作品の主人公は「緑谷出久」だ。
彼に能力を譲り、オールマイトには「残り火」しかない。
力を使うたびに力を使う時間が減り、彼のヒーローとしての限界が迫っている。

3期では彼もまた主人公だ。
最後の一瞬、限界を超えた先まで能力を使い戦う姿は圧巻でしかなく、
主人公以上に圧倒的な存在感で「この作品」の象徴とも言える姿を見せつけ、
シンプルな「殴い合い」で決される戦闘シーンはまさに息を呑む。

だが、それは同時に「平和の象徴」で居られなくなった
彼のヒーローとしての最後だ。
少年が憧れ、教えを請い、彼にとっての生きがいでもあったヒーローが居なくなる。
物語の起承転結の「転機」だ。

中盤以降


引用元:引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

ただ、前半の「デク」がヒーローになるまでの展開と、
オールマイトVSオール・フォー・ワンの展開が3期の山場であり、
はっきり言ってその後に描かれる仮免試験は盛り上がりに欠ける。
3期後半は少しテンポが落ちる部分もあるだけに、
前半のテンポの良さと面白さが持続していない。

3期は2期と同様に2クール構成ではあるものの、
3期に限っては「オールマイトの最後」という区切りで1クール構成で
一旦締めたほうが良かったのでは?と感じるほど、
後半部分の盛り上がりが前半部分に比べると弱い。

決してつまらないわけではない。
今後の展開を期待させ「オールマイトの力」が無くなってからの世界の変化、
主人公の成長などもきっちりと描かれてはいるのだが、物足りない。
これで1クールならこの物足りなさや弱さは感じなかっただけに、
「2クール」というストーリー構成が3期の評価を少し下げてしまっていた

総評:最大限の盛り上がり


引用元:引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

全体的に見て3期前半だけを見れば完璧に近いストーリー展開だ。
1期でヒーローに憧れた少年が力を手に入れ、2期では力の使い方を覚え始め、
3期で一人の少年が「ヒーロー」になった。
それと同時に「オールマイト」というこの作品を象徴するキャラの
最後の戦闘シーンが描かれる流れは素晴らしい。

しかし、その後のストーリーがどうしても前半のストーリーと比べると
パンチが弱く盛り上がりに欠け、面白くはあるのだが、
話の区切り方として3期は1クールで終わっていたほうが良かったのでは?
と感じる部分が多く、3期の1クールの区切りで3期が終われば、
3期単体としての評価がもっと上がっただけに残念だ。

「4期」も決まってるだけにストーリー構成は2クールずつやっていく
流れだったのかもしれないが、この点だけが残念だ。
ただ、それを除けば1期、2期、3期と安定したおもしろさがあり、
見続けたからこそ「デク」がヒーローになる瞬間と、
オールマイトの最後の戦闘は素直に「燃える」事のできるストーリーだ。

気になるのはこの3期前半の盛り上がりを超えるストーリーが
今後できるのか?という点だ。キャラクター数もかなり増えており、
ヒーロー側のキャラも「他校の生徒」や、これまで一切出てこなかった上級生、
ヴィラン側もかなりの数が出てきている。

特徴的なキャラが多いだけに印象に残るキャラも多いものの、
「捌ききれるのか?」と思うほどキャラクターが増えているだけに、
4期は期待してる部分も大きいが、懸念材料も大きいだけに、
どんな出来栄えになるのか気になる所だ。

個人的な評価:3期前半


引用元:引用元:© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

1期、2期、3期とぶっ続けで見ただけに
3期前半のストーリーは本当に面白かった。
ただ3期の終盤はストーリーの区切りもいいとは言えず、
2クールと言うストーリー構成が足を引っ張ってしまっていた。

キャラもどんどん増えており、原作の「アンチ」によるツッコミも
たびたびネットで話題になるのも3期後半から4期くらいの
ストーリーからだけに、いろいろな意味で4期は気になる所だ。

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