ヒロインが可愛いのみの2クール「ストライク・ザ・ブラッド」レビュー

2015年6月5日

評価★★★☆☆(40点)全24話

あらすじ 引用 – Wikipedia


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ヒロインが可愛いのみの2クール

原作はライトノベルな本作品。
原作者はダンタリアンの書架などでも有名な三雲岳斗。
監督は山本秀世、アニメーション制作はSILVER LINK

見出して感じるのは地味さだろう。
キャラクターデザインや作画の質のせいもあるのだろうが、
やや作画やキャラクター・デザインの雰囲気が古く、
最近のアニメというよりは10年くらい前のアニメのような雰囲気があり、
そんな雰囲気の中「地味」にストーリーを展開する。

そんな地味なストーリーの中で「パンツ」が描写される
アニメにおけるパンチラ描写はある意味で特徴の出る要素でもあるのだが
この作品におけるパンチラは「下着の柄」にこだわりまくっている

お約束のごとく定期的にパンチラシーンが有る中で
ヒロインの下着は毎回違うというコダワリ具合は賞賛したいところなのだが、
その「パンチラ」にこだわりすぎているあまりに
メインストーリーが頭に入ってこない(苦笑)

1話を見終わった後に覚えているのは
キャラクターの名前や設定やストーリーなどではなく、
ヒロインのパンツの柄だ(笑)
あまりにも下着の印象が強すぎて他が消し飛んでしまう

消し飛んでしまう大きな原因の1つとして
専門用語があまりにも多すぎるのもからもあるのだろう
特に説明もないままにこの作品オリジナルの設定とワードが多く出てくる
その設定の数々を飲み込めないままに分かっている前提で
ストーリーが進む場合も多く、物語の世界に浸ることができない

ライトノベル系のファンタジーアニメでは
こういった専門用語が多発される作品は少なくはない。
有名所で言えば「とある魔術の禁書目録」などがあるが、
あの作品と大きく違うのは「勢い」がないことだ。

分からない説明や専門用語が説明されなくとも
ストーリーの勢いやキャラクターの魅力で
小難しい専門用語がわからなくとも問題がない場合が多い。

だが、この作品に至っては勢いがないままに小難しい専門用語が
出てくるたびにストーリーに「ひっかかり」を覚えてしまい、
もともとストーリーのテンポが悪いのに、
余計にテンポが悪くなる悪循環に陥ってしまっている。

更に言えば解説役が居ない。
主人公もヒロインも世界観や設定をある程度、理解しているため
何も知らない視聴者と同じ立場のキャラクターがおらず、
そのため物語の中でキャラクターがキャラクターに「解説」するシーンが生まれない
結局、分からない設定や用語は「なんとなく」察することしかできず
物語が進んでしまう。

そんな淡々としたストーリーの中での唯一の救いはセクシーシーンだろう。
毎話のようにヒロインによる艶かしいシーンが描写されることが多く、
かなり露骨でわざとらしいセクシーシーンが多いため賛否が別れるところではあるが、
下着の描写と同じく、こだわって描かれているため
そういったシーンが好きな方にとっては楽しめるだろう

だが、その代償に戦闘シーンが微妙だ。
セクシーシーンではあれだけこだわって描かれているのに、
戦闘シーンは明らかに手抜きに思えるシーンが非常に多く、
基本的にド派手な演出を入れて迫力を出しているシーンばかりで
「動き」の面での面白みが無い。

特に物語の主人公の戦闘シーンが本当につまらない
ヒロインは槍を武器にしており、
戦闘シーンでは槍術という見せ場があり彼女の戦闘が非常によく動くのだが、
肝心の主人公の力が「魔術」、しかも召喚術のため
動きによる戦闘シーンではなく演出による派手さのみの戦闘シーンで
面白みにかけてしまっている

ただ、戦闘中でも唐突に「セクシーシーン」をぶち込んでくるため
シリアスがしたいのかセクシーシーンがしたいのかよくわからず、
どういう気落ちでこの作品を見ればいいのか分からなくなる。

主人公の能力の覚醒のためには血や欲情が必要なので仕方なくは有るのだが、
日常シーンでのセクシーシーンは別に問題ないが、
シリアスなシーンでセクシーシーンを入れてしまうと主軸がブレてしまい
本来、きちんと「伝えるべき部分」が伝わらずじまいに終ってしまっている。

はっきりいってしまえば、この作品の「面白さ」がいつまでたっても伝わらない。
ヒロインたちはたしかに可愛らしく、セクシーシーンが魅力的だが
それ以外の部分が終始、淡々としてしまっており面白さが伝わらず
セクシーシーンや日常シーン以外、いわゆる本筋のストーリーの部分が
つまらないわけではないのだが、面白くもないという
微妙な印象のまま進めてしまっている。

ただ、そんな中でも2クール見れてしまうのは「ヒロインの可愛さ」があるからだろう
良くも悪くも正統派ヒロイン的なキャラクターではあるものの
「純粋具合」が素晴らしく、主人公に吸血されるシーンのエロさや
主人公の女性に対する態度や行動に対するツンツンした態度、恥じらいなど
本来は特徴的なキャラクターではないのだが、妙に印象に残り、妙に可愛い(笑)

ストーリーや設定は引っかかる部分が多いのに、
ヒロインに関しては一切引っかかることがない、
だれにでも受け入れやすいヒロインといえるだろう。
彼女の可愛さのお陰で2クール見ることができたといっても過言ではない。

話が進むほど新しいヒロインが出てくるのだが、
多種多様に魅力的なヒロインが1つの花仕事に現れ、主人公とイチャコラする
ある意味、それがこの作品の特徴でも有り、
各ヒロインの可愛さは素晴らしく、淡々としたストーリーでも
飽きないのは彼女たちのキャラ描写がいいからだろう。

しかし、話が進めば進むほど分かるのだが、基本的にワンパターンだ。
新しいヒロインが出る→事件が起こる→主人公が血を吸う→新しい力に目覚めると
このパターンばかりで、新しいヒロインたちは確かに可愛いのだが、
その可愛さを純粋に堪能できる日常ストーリーが少なく、
どうでもいいシリアスストーリーばかりが展開されてしまっていた

全体的に見て良くも悪くもラノベ原作らしいアニメといえるだろう
ファンタジーラノベらしい飲み込み難い設定や用語の数々で
シンプルなストーリーを装飾しており、
そんなストーリーの中で「魅力的なヒロイン」が描写される
ヒロインの可愛さのお陰で飽きずに最後まで見ることができるが、
良くも悪くも「キャラ萌えアニメ」になってしまっていることは否めない

もう少しテンポが良ければストーリーの印象はだいぶ違うだろう
1つのストーリーを大体、4話くらいで描いているのだが
だらーっと始まり、だらーっと終っている感覚が強く
1つ1つのストーリーの印象が物凄く薄い。

代わる代わる敵も現れるのだが、どの敵も印象が薄く、魅力にかける。
というよりも「この敵はどこの誰?」という奴ばかりで
色々な国や機関や組織がそれぞれの事情で戦ってるのはわかるが、
毎回、その事情や国や組織や機関が違うのでわかりにくい。
もう少し統一性のある「敵」の存在が欲しかったところだ

はっきりいってしまえば「練り込み」を感じない長編ストーリーばかりで
新しいヒロインを登場させるための敵とストーリーにしか見えない
新しいヒロインを登場させるための「理由」としてのストーリー展開ばかりで
作品全体の芯としてのストーリー展開がなく、
2クールも尺を使っているのにこの作品のストーリーの「先」が見えてこない

この作品に必要なのは「荒唐無稽さ」だろう。
色々な部分で変に真面目で作品としての最低限の形を保とうとしてしまっており、
もっと「バカ」をやってもいい、もっと「荒唐無稽」でもいいと思うほど
真面目過ぎるストーリーを真面目に描写してしまった感じが強い

もっとギャグアニメのごとく「突っ込みどころ」や、
スキをあえて入れることでこの作品らしい面白さが
もっと出たのではないかと感じてしまう

セクシーシーンの作画も1クール目までは安定していたのだが、
2クール目からはやや不安気味になってしまっており、
戦闘シーンの作画もどんどん手抜きになってっており、
1クール目のような質の高いセクシーシーンが減っているのは残念だ。

ストーリー構成的にも長編ストーリーを3~4話で描いていたのに
終盤になって急に「2話」で締めのストーリーを描いてしまい、
2クールやった割には最終話なのに最終話じゃないような
中途半端な感じになってしまっていた
結局、2クールの中で何が進んでどうなったのか・・・
思い返してもいまいち思い出せない。

個人的にはヒロインの可愛さのお陰でなんとか2クール見終えた感じだ
本来2クールまでなら一気に見れるのだが、
面白さとモチベーションが持続せず休憩しながら見てしまった
妙に疲労感の貯まる作品だった