史上初、食事シーンをカットする料理アニメ「JKめし」レビュー

2016年5月5日

評価☆☆☆☆☆(0点)全26話
「JKめし!」 上巻 [DVD]

あらすじ
3人のJK(女子高生)が、試験勉強の合間を縫って作る簡単でおいしいB級グルメ「JKめし」を紹介する。

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史上初、食事シーンをカットする料理アニメ

本作品はオリジナルアニメ作品。制作は京風とまと、オフィスノーブ。
監督は見谷泰道,Mr.ミルクマン。
アニメの前半と後半で監督の違う作品だ。
なおそういう作品は・・・(以下略)

見だして感じるのは何の面白みもない点だろう。
特に特徴の無いキャラクターデザインのJK3人組が映しだされるが、
FLASHアニメであり動きが硬い。
同人サークルが作成したアニメのほうがよっぽど動くんじゃないか?
と思うほどガチガチに緊張した就活生のような硬すぎる動きだ。

とてもじゃないが2016年のアニメとは思えない。
CG技術が発展し手書きのアニメが減ってきた中で、
動きが硬いアニメと言うのは減ってきた。
しかし、この作品は時代を逆行しているような動きの硬さ、動かなさで
あえて時代に逆らうアニメとも言えるかもしれない。

そして内容。JKめしというタイトルから想像できる通り
JK3人組が試験勉強の話をした後に
休憩がてらB級グルメを作って食べるという内容だ。

しかし1話から衝撃が走る。
なにせせっかく作った「焼きとまと味噌汁」の作る風景は
見えるのは手元のみ、食材を切っている風景や煮ている風景は
一切映し出されない。
制作過程はなんとなく紹介されるがなんとなくだ。

更に食事風景、この作品におけるメインのシーンと言っても過言ではない。
しかし、カットである。
JK3人が「焼きとまと味噌汁」を手元に持ったかと思えば
「おいしぃ!」という声とともに家の外観が映しだされる。
私は思わず「えぇ!?」と叫んでしまうほど衝撃を受けた(苦笑)

恐らく「おいしい」という表情を描くたくなかったのだろう。驚愕だ。
料理マンガやグルメ漫画、それを原作としたアニメやドラマでも
「食べるシーンをカットする」という暴挙に出ている作品は
この作品くらいだろう。
それが「あえて」ギャグとして描かれるのならまだわかるが、
この作品の場合がギャグではない、本気だ。

更に本編は1話3分足らずなのだが、
前半がどうでもいい試験勉強を題材にしたJK3人の会話だ。
必死にボケて必死に突っ込んでいるのだが、心底笑えない。
ギャグの場合、人によって合う合わないといったセンスの違いが出る場合があるが、
この作品はセンス以前のつまらなさだ。

2話以降もこの欠点の数々は変わらない。動かない、つまらない、映さない。
食事シーンはたまに食べている時が描かれるが、、
3人いるのに一人しか食べているシーンしか描かれなかったり
3人いるのに二人しかリアクションが描かれなかったりと、
3人中3人のリアクションと食べる不シーンが描かれることは
超レアケースだ、もはや意味がわからない。

恐らく多くの人が1話で切っただろう、
誰が何のためにこの作品を見ているのか真剣に考えたくなり、
どうしてこんな作品を作ったんですか?と思わず製作会社に電話を掛けたくなる、
見ている最中に強い苛立ちを感じ、制作のアニメに対する意識の低さに対しても
怒りが湧いてくる。

だが10話を超えた辺りで何も感じなくなる。
自らの感情を失うことでしか最終話まで見ることは不可能である事を感じ、
早めに自らの感情のスイッチをオフにして何とか最終話まで見れる作品だ。
まともに真剣にこの作品を見ると精神が危ない。
最終話にたどり着く頃には感情を殺しすぎた余り無我の境地へとたどり着き、
悟りが開けること間違い無しだ。

全体的に見てこの作品が何のために存在するのか考えたくなる作品だ。
とてもプロの仕事は思えないアニメーション、
とてもプロの仕事は思えない脚本で全26話という暴挙に出ており、
1話たりとも「面白い」と感じる話がない。

この作品は某所では露骨すぎるステマ行為まで行っており、
アニメ作品としては認められない作品だ。

「いまグルメ漫画人気なんでしょ?日常系も人気だし、
女子高生3人でゆるゆるな感じでやれば流行るんじゃね?」

と流行りに乗っかったつもりなのかもしれないが、
全てにおいて滑りまくっている作品だ。
他作品の露骨なディスりやパロディなどもあり、
それを面白いと思ってやってるだけに余計にたちが悪い。
リスペクトのないパロディはパロディ元に対して失礼だ。

私は今まで1300作品近い作品を見てきたが、
この作品を下回る作品をパッと思い浮かべることができない。
代々木アニメーションの1年生が学園祭で流すために作りました!と
言われてようやくなんとか納得できる作品だ。

なお、Amazonプライムビデオで全話配信中なので
悟りを開きたい方は御覧ください。