「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」レビュー

1.0
日常
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評価 ★☆☆☆☆(17点) 全12話

あらすじ 夜遅くまで会社で仕事に勤しむ、いわゆる社畜な伏原さんと、伏原の体調を心配して家に帰らせようと試みる幼い幽霊たち引用- Wikipedia

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出オチ以下

原作は月刊少年ガンガンで連載中の漫画作品。
もともとTwitterで原作者が投稿していたものが話題となり連載になった。
監督は南原玖宇、制作は project No.9

シャギー

1話冒頭、タイトル通りの社畜っぷりが描かれる。
たった一人で残業し、明日納期のものをデスマーチで仕上げようとする主人公。
そんな彼女の耳には「立ち去れ」という声が響き、霊的な現象が起こる。
声の出どころを探るとそこにはなんとも可愛らしい幼女な
幽霊がいたというところから物語は始まる。

あまり物語としてのインパクトはなく、作画も微妙だ。
なぜか物やキャラクターがアップになる際に、
その「縁」が鉛筆か何かで書きなぐったようなシャギーさが残っており、
それがなんの意味があるのかがわからない。

これがわざと、そういった演出なのか作画が粗いだけなのか判断できない。
あえて手書き風の感じでTwitterで投稿していた漫画という
言い方は少し悪いが「素人っぽさ」のようなものを出したいのか、
何なのかまるでわからない。

この作品は「幼女幽霊」の可愛さを楽しむ作品なのは分かるが、
その可愛さの表現になんの特徴も感じない。

動画工房制作の「世話やきキツネの仙狐さん」や
京都アニメーション制作の「小林さんちのメイドラゴン」
と設定的にもかなり似通っており、
作画のクォリティに関しては世話やきキツネの仙狐さんよりも悪く、
あざとい幼女の可愛さがひたすら描かれる。

1話から幼女幽霊の可愛さとまったり感を出したいのは分かるが、
そのせいでテンポも悪くなってしまっており、間延び感が凄まじい。
Twitterの投稿漫画原作のアニメにありがちな、
話の膨らませ不足を1話から感じてしまう。

Aパートは主人公の社畜さんが仕事をしている様を描きつつ、
幼女幽霊がそんな彼女の仕事をやめさせるというのが描かれるが、
Bパートではそんな幼女幽霊の行動の裏側が描かれている。
AパートとBパートで視点を変えただけで特にそこに面白みもなく、
話の薄さを1話から感じてしまう。

死んでほしくない

幼女幽霊は死んでほしくないからこそ、
社畜さんを働くのをやめさせたいと思っている。
なぜ彼女がそこまで社畜さんに死んでほしくないのか。その理由が曖昧だ。
そもそも彼女がなぜ「幽霊」になったのか、いつ彼女は死に、
いつから主人公の会社に居座ったのか。

そのあたりの理由が一切明かされない。
1話の段階では地縛霊かと思いきや、2話では主人公の家にまで
幼女幽霊は行っており、特に何かそこに縛られているわけでもない。
ならなんで主人公の会社にいたのか。
恐らくは明治時代に生きていた少女なのは描かれるものの、
それ以外の情報はまるでない。

毎話のように幼女幽霊が残業をする社畜さんをなんとかしようと
色々とするものの、癒やされてしまい仕事がはかどる。それだけだ。
序盤の段階から話がパターン化しており、
出オチ以下になってしまっている。

話によってはCパートまで有ることが有るが、
Cパートが始まった途端に
「まだ30分経ってないの?」と思ってしまうほど
グダグダな内容を繰り広げている。

1話10分や15分のアニメなら問題なかったかもしれないが、
1話30分という尺を明らかに使い余している。

テコ入れ

そんな序盤から感じるマンネリを打破しようとしたのか、
3話のラスト、4話の序盤で新キャラが追加される。
化け猫である。拾ってきた猫がいきなり人の姿になり、
ある種のハーレム的な要因になる。

そのおかげもあり、序盤の打開でマンネリかつパターン化していた
ストーリーに変化が生まれており、社畜さんを中心に
幼女幽霊や化け猫がワチャワワチャする日常コメディの面白さが生まれている。
彼女たちが主人公のために仕事を手伝い、時には家事をし、
不器用ながらも尽くす姿は序盤にはない可愛さが有る。

「みゃーこ」という化け猫が出たことで、
話の広がりとワチャワワチャ感がいい意味で生まれており、
テコ入れが効果的に作用している。
二人の幼女というボケ、主人公というツッコミが
明確になり、ギャグが成立している。

見える見えない

幼女幽霊は長い間、彼女の存在を認識できる人に出会えなかったらしいことが
中盤で明らかになる。
それなら1話で社畜さんが自分自身を認識できる驚きがあっても良さそうだが、
そういったシーンはない。

普通の人間は幼女幽霊を認識できない。
迷子になった彼女は不安げになりながら
「私の声は届かない…姿も存在さえも…あの人以外には…」
と涙を流す。

しかし、この前の話で彼女を認識できる洋服屋の
おばあちゃんがでてきてしまっており、このセリフが矛盾してしまっている。
彼女の「見える見えない」問題はちらほらシーンに違和感を生んでおり、
2話の主人公の後輩のように完全に見えない人間もいれば、
洋服屋のおばあちゃんのように見える人間もいるせいで違和感が凄まじい。

同じ5話のCパートでは犬と戯れるシーンが有る。
幼女幽霊ちゃんは犬を怖がりながら可愛がるというシーンだが、
このシーンは犬の飼い主にはどう見えていたのかが謎だ。
こういう見える見えないのシーンによるご都合主義も目立つせいで、
素直に話を楽しみきれない。

ネタ切れ

「みゃーこ」というキャラが増えたことで話が膨らむものの、
それでもまたマンネリ化を感じる。
すると終盤になるとまた新キャラクターが出てくる。

お隣さんとメイドの幽霊という新キャラを追加することで、
更にワチャワチャ感は出てくるものの、
めったに幽霊を見える、認人できるはいなかったはずなのに
あっさりお隣さんという幽霊が見える存在が現れてしまう。
中盤の幼女幽霊のシリアスはなんだったのかと思ってしまう。

その中盤から出てくるお隣さんもメイド幽霊も、ほとんど出番がない。
出したたはいいものの、出した回以上の出番が殆どなく、
なんのためにできたのか?と思うほど意味がない。
「みゃーこ」というキャラの追加によるテコ入れは成功しているものの、
中盤からのテコ入れは失敗している。

最終話にも新キャラも馬鹿みたいに出しているが、
出した意味があるのか?と本当に意味不明なほどの新キャラばかりであり、
これで2期をすぐやるならともかく、
1クールの時点で作品がネタ切れしてしまっているのを
感じてしまう作品だった。

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総評:1クールでネタ切れ

全体的にみて作品全体からネタ切れ臭がする作品だ。
社畜な主人公の前に現れる幼女幽霊が必死に主人公を
残業させまいと色々なことをしてくれるが、
結果的に可愛い幼女幽霊に癒やされて仕事が捗ってしまう。
このネタは1話の段階ですでに完結している。

色々とパターンを変えたり、新キャラを投入したり、
家などに場所を変えたりしてはいるものの、
やってることは大して変わらず、
「みゃーこ」が出てくることでやや盛り上がりとワチャワチャ感が
一瞬生まれたが、すぐにその勢いもなくなる。

勢いを取り戻そうとお隣さんとメイド幽霊という新キャラを出しても、
その新キャラを使いこなすこともできておらず、勢いも生まれず、
最後の最後で泣きっ面の鉢のように新キャラを出すが、
最終話に出されたところでそれが盛り上がりになるわけでも、
マンネリを打破するわけでもない。

「幼女幽霊」のあざとい可愛さを楽しむ作品であることは分かるが、
それを踏まえてもネタ切れ感が凄まじく、
変にシリアスに話を振ろうにも設定のガバガバ感も感じてしまい、
話を膨らましきれていないと感じてしまう作品だ。

これが1話5分や10分くらいのアニメならテンポを早めて、
マンネリやネタ切れを感じる前に1クールを見終われたかもしれないが、
1話30分というストーリー構成では色々と厳しい作品だった。

個人的な感想:出オチ以下

この手のTwitter発漫画のアニメ化は最近多いが、
どれも似たような感想が生まれてしまう。
もともとが4コマや4ページほどにまとめた1ツイート、
そんな1ツイートの漫画が連載漫画になり、アニメ化になったがゆえの
共通の欠点のようなものなのかもしれない。

Twitterで流れてくる分にはいいが、アニメとして
1話30分で見るのは色々な意味できつい。
相当、制作側が話を膨らませなければ作品として成立せず、
マンネリやダラダラ感、話の薄さが目立ってしまう印象だ。

1話の段階で世話やきキツネの仙狐さんや小林さんちのメイドラゴンなど
いろいろな作品を彷彿とさせる要素があり、
出オチにもなっていない感じだった。

「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」は面白い?つまらない?

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  1. 匿名 より:

    脳を溶かして可愛いだけを甘受するなら5分アニメで十分な内容だったとおもいます。
    何故30分で作ろうと思ったんでしょうね…

    1.0 rating