スタジオカラー10周年作品なのにDLE制作(笑)「よい子のれきしアニメ おおきなカブ(株)」レビュー

2017年7月28日

評価★★★★☆(61点)全9分

あらすじ 引用 – Wikipedia


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スタジオカラー10周年作品なのにDLE制作(笑)

本作品は株式会社スタジオカラーの10周年を記念した短編アニメ作品。
庵野秀明監督とスタジオカラーの会社の話を描いている。
庵野秀明監督の妻でも有る安野モヨコによる漫画が原作となっており、
「監督不行届」的な作品だ。
監督は谷東、制作はDLE

この時点で突っ込みどころしか無い(笑)
株式会社スタジオカラーの10周年を記念した作品にも関わらず、
アニメーションの制作は秘密結社鷹の爪でお馴染みのDLEだ。
「監督不行届」のアニメと同じ監督と製作会社なのは分かるのだが、
10周年記念作品なのに他社が制作するというのが既にギャグになっている

更に面白いのが比喩表現だ。
アニメ制作を農作業に見立てており、アニメ作品を「カブ」に見立てている。
大きな株を育てるためには多くの人数が必要で、
引き抜くときにも大人数が必要だ。

庵野秀明監督は自分が引き抜いたカブに毎回納得いっておらず、
2012年にできた作品を引き抜いた瞬間に庵野秀明監督は大怪我をしてしまう。
その怪我をシている最中に「宮﨑駿」の誘いでレンガの塔を建てるために
レンガ積みの仕事を頼まれ、怪我すら治らない(笑)

庵野秀明監督のしごとぶりを知っている方ならば
カブが「エヴァンゲリオン」、宮﨑駿監督が立てたレンガの塔が
「風立ちぬ」であることが分かるはずだ。

直接的にリアルに描くのではなくアニメ制作を農作業に例えることで
コメディタッチに描いており、庵野秀明監督の監督としての
苦悩をしっとりと描いている。

全体的に見て面白い作品だ。
前提条件としてスタジオカラー、
庵野秀明監督を知っていなければ伝わらない内容では有るが、
知っていれば非常にうまく比喩された表現が面白く、
庵野秀明監督を演ずる「山寺宏一」さんの声の演技のお陰で
ラストに何とも言えない感覚を残して終わる。

リアルに描けばシリアスになってしまいそうな内容だが、
それを安野モヨコさんの「監督不行届」の世界観で描くことで
コミカルに仕上げており、コミカルに仕上げてはいるが
庵野秀明監督の苦悩も伝わるという絶妙なバランスで仕上がった作品になっている。

去年はシンゴジラで更に有名になった庵野秀明監督だが、
次回のカブに期待したい所だ。