「CONCEPTION」レビュー

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ファンタジー

評価 ★★☆☆☆(28点) 全12話

あらすじ 『ケガレ』に侵された魔法世界『グランバニア』。ケガレを祓うために地球(ソラ)より召喚された弓削イツキは『星の子』を誕生させるため、『12星座の巫女』達と愛好の儀に挑む。引用- Wikipedia

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妊娠から始まるRPG

原作はPSPで発売されたゲーム作品。
2019年1月末にPS4版がでるようで、その宣伝も兼ねた作品のようだ。
監督は元永慶太郎、制作はGONZO

私妊娠したみたい


引用元:CONCEPTION 1話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

この作品の1話冒頭のインパクトは凄まじい。
幼馴染に学校の屋上に呼ばれて告白イベントでも起きるのかと思いきや

「私、妊娠したみたい、赤ちゃんでキちゃったみたい」

と告げられる(笑)
私も1700作品以上をレビューしてきたが、
1話の冒頭でご懐妊宣言する作品はこの作品くらいだろう。
そんな驚愕の展開が描かれる中で主人公と幼馴染が
いきなり異世界に召喚されるところからこの作品が始まる。

幼馴染がいきなり妊娠した理由はなんなのか?
異世界にいきなり召喚された意味はなんなのか?と
1話冒頭のストーリーへの期待感は凄まじい。

ご出産


引用元:CONCEPTION 1話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

そんなヒロインがいきなり出産する(笑)
もう大爆笑である。お腹も膨らんでいないヒロインが口から何かを出産し、
それがモンスターに変化する。
そして何処からともなく武器を主人公が取り出し、
ヒロインが生んだモンスターを真っ二つにする。

怒涛の始まりから突拍子もない展開に切り替わり、
しかも異世界の王様に君たちは選ばれた人物で世界を救ってくれと
言われてしまう始末だ。
昨今のなろう系作品だってもう少し丁寧な導入を描くだろう。
あまりにも唐突なストーリー展開に見る側の処理がまるで追いつかない。

子作り


引用元:CONCEPTION 2話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

主人公には特別な力があり、異世界の穢れを浄化する役目がある。
穢れへの耐性は異世界の人間にはないため、
穢への耐性のある主人公と穢のない「巫女」と
主人公の子供を作ることになる。
もはや意味がわからない(笑)

セクシーな描写としては下着や裸くらいで行為はもちろん描かれない。
これだけそういう要素がありながらも、
そういうシーンが描かれないのはやや違和感があり、
直接的な行為部分が描かれないにしろ、もう少し責めたシーンが有っても
良かったのでは?と感じるほど物足りない。

結局、寸止めどころか触れ合うだけでも子作りできるという
拍子抜けな設定は本当にがっかりではあり、
そういうセクシーな要素を期待するとやや肩透を食らうだろう。

ヒロイン12名


引用元:CONCEPTION 2話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

この作品は星座と同じ数だけヒロインが居る。つまり12人だ。
当然世界を救うためには12人のヒロインと子作りをしないといけない。
絆が深まれば深まるほど強い子供が生まれるという
ゲーム感丸出しの設定もあるため、主人公による「攻略」が始まる。

ただ、もうこの数を出しただけで察する人もいると思うが12人は多すぎる。
これで2クールなら一人あたり2話くらいかけて描けてキャラ描写も深くなるが、
12人なら一人1話もかけられない。
一気に10人以上が出てきて自己紹介するが、正直ほとんど名前は覚えられない。

そればかりか一人1話ですらない。
主人公と幼馴染が基本的にメインキャラであるため、その他の巫女はサブキャラだ。
キャラクターによっては1話使われることもあるが、
下手したらBパートで二人同時だったりする。

ヒロインの耳を噛んだだけで落としたかとおもえば、
その直後に他のヒロインを交えた3人での子作りをしたりと、
ちょっとストーリー展開があまりにも雑すぎる。
雑に攻略されて、触れ合うだけとはいえ雑に子作りをさせられるというのは
色々と引っかかってしまう感じだ。

1度攻略するとその後に殆ど出てこないヒロインが多いのも気になる所だ。

戦闘シーンのカット


引用元:CONCEPTION 3話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

ここまでのレビューを読んでもらえば分かるが、
子作りの目的は穢というものを浄化するためだ。
子どもたちと主人公がパーティーを組みダンジョンに挑む。

しかし戦闘シーンはカットだ。負けっぱなしだった主人公と子どもたちが
強くなったことでようやく戦うことができるようになり、
いざダンジョンに再挑戦する。
一体、主人公と子どもたちがどんな風に戦ってボスを倒すのか。
せっかくアニメにしたのだからそこが見たいはずだ。

しかし、この作品は
「このあと主人公たちは穢神と激しい戦いの末、勝利したのであります」
というナレーションで片付ける。
戦闘シーンがまともに描かれるのは1話と終盤くらいだ。

「まさかの戦闘シーンカットww」というギャグ的な要素なのかもしれないが、
戦闘シーンだけではなく詳しい説明や設定の解説などは、
アニメの中で「詳しくは公式サイトを見てね!」と言われる。
こういうメタ的な要素を頻繁に入れられると萎える人もいるだろう。

あまりにも雑に強引にストーリーを進めている部分が多すぎて、
ギャグとして片付けてるつもりなのかもしれないが、
それが笑わせるためのものではなく、ストーリーを進めるための要素だと
見てる側にわかってしまう要素だ。

純粋な異世界ファンタジーアニメというよりは、
この作品は「ギャグアニメである」という割り切りが必要であり、
突っ込んだら負けな部分が非常に多い。

マスコットキャラ


引用元:CONCEPTION 5話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

ゲームではシステムの解説や遊び方の説明のためのキャラとして
存在してるであろう「マスコットキャラ」がいる。
このキャラクターがかなり問題だ。

下ネタ連発、男女問わないセクハラ連発のキャラクターであり、
最初の方は彼女の下ネタキャラクターの面白さがるあのだが、
ヒロインの服の中に入ったり、主人公の股間を撫でくりまわしたり、
マグロや○Pなど隠語も連発する。

下ネタに関しては人によって好みがあると思うが、
このキャラクターの存在は人によってはこの作品自体を見続けるかどうかの
ポイントになりそうなほどのキャラクターではあるもの、
いい意味でも悪い意味でも存在感が強すぎる。

下手したら12人居るヒロインよりも目立っており、
彼女の怒涛のセリフ量は勢い任せに笑わされる力強さがあり、
悔しいかな笑ってしまう台詞も多い(笑)

パターン化


引用元:CONCEPTION 6話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

序盤をすぎるとストーリー展開がパターン化する。
二人のヒロインを攻略して子作りする。
それぞれのヒロインの事情やキャラクター描写はあるものの、
たった1話かそれ以下の尺では描ける部分にも限界がある。

原作ゲームでは「個別ルート」があるようだが、
本作ではその個別ルートに入る寸前くらいまでしか描かれない。
それだけにひとりひとりの印象が薄く、
それぞれのキャラクターの話もそこまで大層なものではないため、
余計に印象が薄くなってしまう。

もう少しインパクトのある話や、この作品自体の設定のバカバカしさに見合う
貫いたバカバカしさのあるストーリーがあるならば違ったが、
話によって当たり外れが大きく、
ストーリーというよりはノルマをこなしてる感じすらある。

ある程度、主人公がそこを割り切っており順応も早く、
バンバン攻略するさまはギャグとしては面白いのだが、
使い捨てられる感じのヒロインの多さは人によっては気になるだろう。

正直、序盤を見た後に中盤を飛ばして終盤を見ても
話はつながるくらいののストーリーだ。

パロディ


引用元:CONCEPTION 8話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

この作品はかなりパロディ要素がある。
主にマスコットキャラがやってるパロネタではあるものの、
8話に至っては恋愛バラエティ番組のパロディだ。

これが「あいのり」なら分かる人も多いだろう。しかし「バチェラー」だ。
アニメオタクと恋愛バラエティ番組という油と水に近い組み合わせを行っており、
描かれる内容としては面白く「パロディ」であることも分かるのだが、
元ネタを知らないと100%笑いきれない感じも強く、
この作品を見てる視聴者がどれだけバチェラーを見てるのかと言うのが疑問だ。

下ネタだけでなく、パロネタも好みの分かれやすい要素だ。
色々と好みが分かれやすい要素がこの作品には多すぎる。

1クールでまとめる


引用元:CONCEPTION 12話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

ただストーリーは綺麗にまとまっている。
ゲームというボリュームのあるストーリーを1クールの中で
起承転結のすっきりしたストーリー構成にしており、
その点に関してはこの作品は優秀だ。

最終話のいきなり「ロボットアニメ」になる展開は
ある意味、この作品らしいバカバカしさを貫き通した感じもあり、
最終話も色々とツッコミどころ満載の雑さはあるものの、
もう少し全体的にふざけるならふざけるで貫き通してほしかった部分がある。

ヒロインを攻略するという要素の中でふざけられない部分があるのは仕方ないが、
序盤の「耳を噛んだら堕ちた」くらいのバカバカしさのほうが、
この作品には見合っているだろう。

1クールでキチンと締めてる作品は貴重なだけにそこは評価したいが、
好みの分かれる部分が大きい作品だ。

総評:ツボにはまれば


引用元:CONCEPTION 12話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

全体的に見て好き嫌いがはっきり分かれる作品だろう。
世界を救うために子作りをするという色々とモラル的にアウトな設定を、
「ギャグ」テイストで固めることによって誤魔化しており、
12人のヒロインをサクサクと攻略するテンポの良さはあるものの、
やはりキャラクター描写の浅さと使い捨て感は気になる所だ。

ギャグに関しても露骨すぎる下ネタやパロディネタが多く、
好き嫌いが別れやすい要素が非常に多い。
特に「マスコットキャラ」は面白いキャラクターでもあるのだが、
嫌われやすいキャラクターだろう。

ただ、この手のゲームのアニメ化は往々にして駄作になることが多い。
しかし、この作品は色々と好みの分かれる部分はあるものの、
その好みにハマれば楽しめてしまう作品だ。
全体的な「くだらなさ」や「ツッコミ所」があり、
それをギャグとして受け止められるかどうか人によって大きく変わる作品だろう。

個人的な感想:インパクトはあった


引用元:CONCEPTION 3話より
©Spike Chunsoft Co., Ltd./コンセプ製作委員会

最初の妊娠宣言のインパクトは素晴らしかったものの、
あの妊娠宣言のインパクト以上の何かがなかった作品だった。
12人のヒロインの使い捨て感や下ネタやパロネタの多さも気になるところであり、
私の好みとはガチッと嵌りそうではまらなかった作品だ。

正直、嫌いじゃない作品だが、好きなのは序盤と終盤で、
中盤のヒロイン攻略はちょっと個人的にはあまり楽しめなかった。
もう一歩突き抜けた何かがアレば違った作品かもしれない。

原作のゲームは俺の屍を越えてゆけ的な感じで面白そうなのだが、
どうなのだろうか…
PS+のフリープレイできたら遊びかもしれない(笑)

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