「白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE」レビュー

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評価 ☆☆☆☆☆(8点) 全12話

あらすじ ずっとずっと昔の時代、天空には白の王国が、地上には黒の王国があり、〈均衡〉を保ちつつ〈循環〉していた。引用- Wikipedia

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虚無

原作はソーシャルゲームな本作品。
監督は神保昌登、製作はproject No.9

西川のアニキ!!


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 1話より

© COLOPL/Shironeko Animation Project
見出して感じるのはOPの豪華さだ。
なにせ歌っているのは西川貴教さんである(笑)
否が応でもテンションを上がってしまう熱唱は流石の一言であり、
一緒に歌っている女性には一切興味がないものの、
西川貴教さんが歌っているOPというだけで評価が上がってしまう。

しかしながら世界観はよくわからない。
羽を持ったヒロインが天空のような場所に居て、
主人公は雨が振り暗い地上で魔獣に襲われた村人たちの墓を掘っている。
淡々と始まり、暗く重い。
ややポエミーな主人公の台詞が余計にくどさとわかりづらさを生んでいる。

主人公は村人を失った悲しみに暮れる中で、
なんかいきなり騎士のおじさんが現れて剣をつきつけられて、
色々なことを言われる。色々なことを言われる中で主人公は
「王にでもなんにでもなってやる!」と決意する。

そんな決意をしたかと思えば騎士のおじさんがいきなり死ぬ(笑)
死ぬ間際に主人公にいろいろな助言をし、あそこにいけ、こうしろと
言い出し、俺の若い頃に似てると言いながら死ぬ。
色々と唐突すぎて意味がわからず、頭には?マークがいっぱいだ。

原作をやっていて世界観やキャラクターを理解していればわかるのだろうが、
原作をやっていない人にとっては唐突すぎる展開にまるでついていけない。

主人公は主人公で死んだ騎士のおじさんの家に行こうとすると、
騎士のおじさんの部下に因縁をつけられたかと思えば、
「我こそは闇の王子!闇の王の後継者だ!」と名乗ると、
おじさんの部下にいきなり主と認められる(笑)

本当に展開についていけない。

え?


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 1話より
© COLOPL/Shironeko Animation Project

2話が始まった瞬間に驚愕する。なにせ1話のお話をわざわざ振り返る。
これが4クールなどの長期のアニメならば
「ココまでのお話」として毎話冒頭で先週の話を振り返るのはまだわかるが、
この作品は1クールのアニメだ。
そんな限られた尺のアニメでわざわざ先週の振り返りをする。

1話を見ていない人が2話の冒頭をみても、1話の内容がわかるはずもなく、
1話を見ている人にとっては特に必要性をまるで感じない。
もともと理解しきれていない部分をもう1度見せられても理解できるはずもない。
よくわからないダイジェストから西川貴教さんが歌うOPに繋げられても
気持ち悪さだけが残る。

2話になっても話がよくわからない。白の国と黒の国で別れているのはわかる。
ヒロインは白の国の王であり、黒の国では主人公が闇の王子(笑)で
闇の王を目指しており、白と黒の国では均衡状態というような感じだ。
1話でそういう舞台設定や世界観を「ふわっ」とではあるものの
なんとなく察することができる。

しかし2話になるとなんかよくわからない怪物が白の王国を襲っている。
怪物自体はめちゃめちゃ強く白の王国は劣勢だ。
ただ、その怪物が一体どこの誰で何のために白の王国を襲ってるのか?
そういう根本的な部分が全く描写されてないため、
なんか強い化け物がきて、なんか劣勢みたい。とふわっとしか理解できない。

世界観もキャラもよく理解しきれていないのに
強い敵と戦ってるという状況を描かれても盛り上がりが一切生まれない。
それどころか怪物はなんかしらけたといきなり帰る始末だ。
一体何をしに着たのか説明してほしいが説明してくれない。

白の国のヒロインと、黒の国の主人公と国が別れているため
ヒロインと主人公もなかなか出会わず、出会わないため場面が切り替わって
ヒロインと主人公交代交代で描かれるためストーリーも集中して描かれない。
とりあえずヒロインはどうでもいいので主人公サイドのストーリーを
ある程度描いてからヒロインサイドの物語を描けば集中できるが
そういったことをしない。

1クールのアニメでありながらヒロインもまた主人公であり、
W主人公みたいな感じで描いているため明らかに尺が足りない。
これでまだ同じ時系列で描くなら「その頃主人公は」みたいな感じで
受け止めることができるが、ヒロインサイドはで過去回想をやったりする。
今もよくわかってないのに過去を描かれても余計にわからなくなるだけだ。

時系列が違ううえに状況も立場も違う二人を同時に描こうとして、
どちらも深く描けていない。
肝心の主人公はなんか剣の修行をして1分位で強くなる。
本来はもっと丁寧に描かないといけないところをサラッと描いてしまっている。
安っぽい作画で描かれる戦闘シーンも特に見どころはない。

淡々と話は進んでいるものの、本当に淡々としか進まない。
ヒロインの過去とかどうでもいいのでとりあえず話を進めてほしいところだ。
特に盛り上がりもなく、面白みもないまま3話まで終わってしまう。

余計なシーンが多すぎる


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 4話より
© COLOPL/Shironeko Animation Project

4話でようやく主人公とヒロインが会う流れになる。
白の国に黒の国が特使をおくり、そんな特使に闇の王子(笑)の主人公が選ばれる。
ただ特使に選ばれたのに主人公は一切喋らず、喋るのは彼の仲間だ。
本来は主人公としての存在感や魅力を出すところを、
別のキャラがペラペラ喋って、別のキャラとなんか色々対話する。

心底どうでもいいシーンを見せられて、引き伸ばして引き伸ばして、
ようやく主人公とヒロインが出会う。
出会ってもなかなか交流が生まれないため、ここでもまた引き伸ばしだ。
どうでもいいキャラのおとぼけシーンを見せられたり、
寒うキャラのどうでもいいシーンを挟むことで引き伸ばす。

特に面白くもない話をテンポの悪さで更に面白くなく感じさせる。
結局は序盤でいきなり襲ってきた怪物を白の国と黒の国で
一緒に倒しましょうという話だ。そんな話までに4話もかけている。
しかし、話の方向性も見えてきて倒すべき敵もきちんと出てくるため、
ここからどうなるのかという期待感は生まれる。

えぇ…


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 5話より
© COLOPL/Shironeko Animation Project

5話では白と黒の国の共通の敵である「バール」との戦いが描かれる。
ただ、そもそもこのバールの存在もよくわからない。
キャラクターたちは「世界のわがまま」と評しているものの、
何だそれという感じだ。バールがなんのために暴れまわってるのか、
全然理解できない。

肝心のバール戦になっても戦うのは主人公ではない(苦笑)
せっかく出会って、せっかく協力する流れになったのに戦うのは
黒の王と白の王であるヒロインと部下たちだ。主人公はお留守番である(笑)
完全の主人公を蚊帳の外にして強敵に1話で勝ってしまう。
なんなんだろうかこの作品は。

せっかく生まれた4話の期待感を5話で台無しにする。

のんきな日常回


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 6話より
© COLOPL/Shironeko Animation Project

せっかく話が盛り上がると思ったら台無しにされ、5話からは日常回だ。
のんきに白の国と黒の国が交流するさまを見せられる。
序盤の話に比べてわかりやすく、キャラクターの印象を掘り下げる
ストーリーなだけにそれなりに見れる部分はあるものの、
話の方向性が見えてこないのは相変わらずだ。

同盟を結び、一時休戦してるとはいえ白の国の王たるヒロインが
安易に黒の国のキャラに差し出されたものを食べる。
ちょっと前までバチバチにやりあってた敵国が差し出したものを
毒味もせずに、誰も何も疑わずに王の口に運ぶのは違和感しか無い。

この作品の方向性が中盤になっても見えてこない。
主人公の台詞も極端に少なく「ああ」とか「そうだな」とか「そうだ」とか
2行以上の台詞をあまり喋らない。

山菜採り


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 7話より
© COLOPL/Shironeko Animation Project

7話ではのんきに山菜採りをする。それ自体は日常回の1つだが、山菜が問題だ。
この作品の舞台は日本ではないし、地球でもない。
明らかに「ファンタジー」な世界観だ。

そんなファンタジーな世界観で彼らが取る山菜の名前は
「ふきのとう」だったり「タラの芽」だったり、ゴリゴリに日本の山菜だ(苦笑)
そこはファンタジーなのだから架空の山菜の名前を適当に用意すればいい。
だが、そんなことはせずに「フキノトウ」を出す。

実はこの作品の世界観が数万年後の地球でしたとかそういう設定があるなら
まだわからないでもないが、そういう設定を匂わせる部分は無い。
そんな山菜採りに1話まるまる使う。尺の使い方が悪すぎる。
6話と7話の内容を合わせて1話でよかったはずだ。

テンポが悪すぎて本当にあくびが出る。

え?


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 8話より
© COLOPL/Shironeko Animation Project

そんなあくびが引っ込む展開がまき起こる。
なぜかいきなりとあるキャラが豹変し裏切る(笑)
主人公をサポートし、白の国のキャラにも好感を持たれていたキャラクターだ。
そんなキャラがいきなり豹変する、あまりにも唐突すぎて全然ついていけない。
そうかと思えば主人公がそんなキャラを真っ二つにする。

なんなんだろうかこの展開は。
裏切るなら裏切るで、そのキャラが敵キャラになるという展開ならわかる。
しかし、裏切った瞬間に殺される。

「俺は分からなくなったのだ」

と、とあるキャラが言うが、それはこっちの台詞だ。
のんきに山菜をとってたと思ったら真っ二つである。
誰か説明してほしいと思うが、誰も説明はしてくれない。
山菜を取る暇があるならキャラの心情をきちんと描写すればいいのに、
山菜に取るのに夢中になってしまっている。

真っ二つにしたキャラを無視して主人公はヒロインを抱きしめてる(笑)
親友ポジションだったキャラを真っ二つにした悲しみなどはないのだろうか?
親友ポジションのキャラなどのことをすっかり忘れ、
二人でなんか納得して、主人公が自分の世界に帰っていく。

お前の話はどうでもいい


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 9話より

親友ポジションのキャラが豹変したせいもあり
白の国と黒の国の戦いの火蓋はまた落とされてしまう。
本当は争いたくない主人公とヒロインではあるものの争わないといけない状況だ。

だが、とうの主人公は黒の王の命令で僻地でモンスター狩り、
一方その頃ヒロインは必死に黒の国の進行を引き止めており、
一方その頃、ヒロインの騎士は洞窟にお薬を探しに行く(苦笑)

ヒロインの騎士の話は心底どうでもよく、
いきなり現れたキャラとなにやら仕掛けのある洞窟のし掛けをときながら
薬を求めて大冒険だ。こいつの話など心底どうでもいい。
「一方その頃」というシーンの切り替えが非常に多く、
序盤と同じようにストーリーに集中させてくれない。

しかも厄介なことに「過去のシーン」を思い返すことが非常に多く、
何度も同じシーンを見せられながら話が進む。
話が全く盛り上がらず、本当にシンプルにつまらない。

主人公の存在感が本当に薄く、終盤になっても戦争の場には参加していない。
中盤でも終盤でも蚊帳の外だ。
光だ闇だ、世界の理だー!と色々と言っているのだが
終盤でも全く話についていけない。

唐突に
「7つの力が内の1つ、運命の歯車に全てを注ぎ込めば…」
と何やら重要そうなキーワードが出てくるが、
他の5つを知らなければ運命の歯車もなにかわからない。

力を注ぎ込んでも何も変わらないらしく、
見てる側としては「今何してたの?」という感情しか浮かばない。
圧倒的な説明不足だ。

くっつけたの?


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 12話より
© COLOPL/Shironeko Animation Project

最終話の展開はちょっと爆笑してしまう。
ヒロインが追い詰められて追い詰められて絶対的なピンチな状況だ。
そんな状況で「一方その頃」主人公はちんたら歩いている。
そもそも彼はヒロインがピンチな状況すら知らない。
なんとものんきな主人公である。

ちんたら歩いていると彼の目の前に
「真っ二つ」にしたはずの親友ポジションのキャラが現れる(笑)
アロンアルファかなにかでくっつけたにしては綺麗すぎる接合面に
見てる側がなんで生きてるんだ?と凄い驚いてるのに、
主人公は全然動揺しない。

王の策略のまま彼は従っていたというそれだけの話だ。
ヒロインそっちのけで主人公は彼と戦い勝利する。
ヒロインのピンチを知った主人公にはなぜか「羽」がいきなり生えて、
ヒロインのピンチに超高速で駆けつけようとする。
最終話の残り時間は15分もない(苦笑)

は?


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 12話より
© COLOPL/Shironeko Animation Project

ラスト10分は本当にわけがわからない。
ヒロインはなぜか民もろとも自爆しようとする。意味不明だ。
白の民も「なぜだ!?」と困惑するが見てるこっち側の台詞を
見事に代弁してくれる、なぜ彼女が自爆をするのか理解が出来ない。

死なばもろともで黒の王も道連れにしたかったのかもしれないが、
結果として何も後に残らないのでは?という疑問しか残らない。
結局、翼が生えた主人公は間に合わず、
主人公はなんかついでみたいに黒の王を一刺ししてやっつける。

びっくりするほど置いてけぼりかつ、わけがわからない。
この作品はいわゆる「前日譚」的な立ち位置のストーリーであり、
ラストのシーンでは「白猫プロジェクト」につながるようなシーンを
意図してることはわかるものの、あまりにも原作をプレイしていない人を
無視しまくった内容は虚無でしかなかった。

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総評:意味不明


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 12話より
© COLOPL/Shironeko Animation Project

全体的に見て制作側の頭の中でしかストーリーをすすめられていない。
原作の前日譚であることはわかるものの、最初から最後まで
わからない部分やついていけない部分があまりにも多すぎてしまい、
最終話のラスト10分は本当に意味がわからないとしか言えない。

原作をプレイして世界観や設定やキャラやストーリーを
把握していれば理解できる部分もあるのだろう。
だが、アニメではそういった説明や心理描写を徹底的に省き、
のんきに山菜採りを楽しんだりしている。
山菜採りを描く前に描く部分があるはずなのだが、そんなことより山菜採りだ。

主人公とヒロインでW主人公のような立ち位置であり、
そのせいで場面展開が非常に多く、
ソーシャルゲーム原作のアニメにしてはキャラ数が少ないのにも関わらず、
どのキャラもきちんと掘り下げきれていない。

唯一掘り下げられたのは姫の騎士くらいだ。
彼は視聴者の台詞を代弁するのがうまい。
「俺は分からなくなったのだ」「なぜだ!?」と彼の困惑は
視聴者の困惑そのものだ(笑)最後に闇落ちするのもわからないではない。

結局、何がしたかったの?と聞きたくなるようなストーリーだ。
ヒロインは民もろとも自爆、主人公は黒の王をワンパンで倒し、
なんか転生したのかよくわからないが髪が赤くなって終わりだ。

原作をプレイすればわかる部分もあるのかもしれないが、
原作をプレイしようとは思えない作品だった。

個人的な感想:余計なシーンを抜けば…


画像引用元:白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 1話より
© COLOPL/Shironeko Animation Project

色々と間延びしてる部分やテンポの悪い部分も多く、
「そのシーンは必要だったか?」と思うような部分も多い。
削れば6話くらいできる内容を12話くらいに無理やり膨らませた
感じも否めず、その割には説明不足だ。

普通に白猫プロジェクトの本編のストーリーをやって、
この話は映画として1時間半くらいにまとめればよかったのではないだろうか?
原作が人気のゲームだけに色々ともったいない結果になってしまったのは残念だ。

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