魔法戦争のほうがよっぽど面白かった「トリニティセブン」レビュー

2015年1月3日

評価☆☆☆☆☆(3点)全12話

あらすじ 17歳の少年、春日アラタは同居人である少女、春日聖とごく普通の日常生活を過ごしていた引用 – Wikipedia


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魔法戦争のほうがよっぽど面白かった

原作は漫画作品。
原作者であるサイトウケンジはアダルトゲームのシナリオなどを手がけている
監督は錦織博、制作会社はセブン・アークス・ピクチャーズ

始まって早々OPが流れる。
最近のアニメは1話の場合、OPが流れる前に
印象的なシーンで始まる場合が多いが、この作品の場合はいきなりOPだ。
そして本編が始まるといきなり見る気をなくす。

多くのアニメにおいて「ラッキースケベ」の描写は作品の色が出るシーンでもある。
だが、この作品の場合は主人公が「クール」と言えば聞こえがいいが
かっこつけ系の主人公だ。
ヒロインの胸にたまたま触ってしまってもクールに対応し、感情移入できない

ストーリーも脈絡というか流れがない。
淡々とストーリーが進んでいたかと思ったら、
急激に展開が代わり、急に場面が変わる。
主人公が住んでいた世界が滅んでいたり、ヒロインが偽物だったり、
色々な設定が見ている側に叩きこまれながらストーリーが進むため
頭の中で「一旦整理」しないとよくわからない感じが強い

ストーリーの抑揚がなく極端な展開なのに描写が地味なため、
ストーリーの展開の激しさとアニメーションとしての表現の描写にギャップが出ている
主人公の住む世界が崩壊しヒロインがどこかに消えてしまったのに、
いきなり魔導師になると言い出す主人公に感情移入するのも難しく
微妙に時系列をシャッフルしながら進めるストーリー構成が余計に
ストーリーに対して「ついていけない」という印象が強まってしまう。

1話のAパートでは世界が崩壊し絶望してる主人公なのに
1話のBパートからは魔導師になるための学園に通いだしている
キャラクターに感情移入していない状況でキャラクターが消えたり、
キャラクターに感情移入してないのにキャラクターが絶望したり、
ストーリーの展開の急さにキャラクター描写が全く追いついておらず、
見ている側もついていけない。

本来、この1話はもっと丁寧に描かれるべきだ。
極端な話だが1話のAパートを丁寧に1話分で描けばもっと
この作品の世界観や登場人物に感情移入できるのに
まるでダイジェストのごとくサラっと進めてしまうため何の面白みもないうえに
サラサラと進めるのに「設定用語」は大量に出るため
見ているが側が常に蚊帳の外だ

もっと緊迫感が出てもいい状況なのに主人公が「かっこつけ」ているため
緊迫感は一切出ておらず、平気で女性キャラクターにセクハラ発言や行為を働く、
いわゆる「ハーレムアニメ」と呼ばれる類の作品においてこの主人公は最悪だ。
中身の無い表面的な「かっこつけ」だけで主人公を描写しているため
彼が女性キャラクターにラッキースケベや
セクハラをするだけでいらだちを感じるほどだ

更に作画。1話からやる気が無い。
まるで「カエル」のような女性キャラクターの顔のデザインはかなり癖があり、
場面によっては極端に口が大きく見えるようなキャラクターだ
癖があるキャラクターデザインなだけに作画が崩れやすいのは分かるが、
大切な1話で崩れっぱなしだ。

セクシーシーンも多いのだが作画の質も悪いのに
中途半端に規制を入れたりするため余計に描写として中途半端になってしまっており、
更にワンテンポ遅い登場人物たちの
反応のせいでセクシーシーンが終始グダグダになっており
セクシーシーンが出れば出るほど中途半端な描写にいらだちを感じる。

2話で「尿意」を我慢するというシーンが有るのだが、これも中途半端だ
我慢している描写も中途半端なのだが、その結果も中途半端であり
はっきりいって「漏らす」というシーン展開になれば清々しいのに中途半端だ

製作陣が「尺」の使い方をわかっていないのでは?と感じる部分も多々ある。
そこはもっとじっくり見せてほしいと感じるのにサラっと流したり、
そこはすぐにキャラクターの反応が見たいと思うのに
2テンポくらいあとに反応したりと1話24分の構成がそもそもできておらず、
微妙な尺合わせを毎話やっているような印象だ

根本的にストーリー構成ができていない。
2話では主人公が殺されるかもしれないという状況で
次回へ続く!という展開で終っているが
3話はいきなり水着でワイワイしている。

たいして面白みのある話でもないのに微妙な時系列シャッフルを
たまに思い出したかのようにストーリーに入れてくるため
見ている側のフラストレーションがどんどん溜まってくる。

話が進めば進むほどキャラクターも増えてゆくが、
何の脈絡もなく唐突に出てきて唐突にストーリーが展開し
唐突にセクシーシーンに繋げる。
ストーリーが「イベント」と「イベント」で直接つないでおり、
イベントとイベントの間に必要なストーリー描写がない。
起承転結というよりは起結だけで物語が進んでいるような感じだ。

更にアクションシーンのつまらなさ。本当に動かないうえにテンポも悪く
キャラクターたちが魔法を使う際に「メイガスモード」と
呼ばれる格好に変身するのだが変身する意味を感じないほど地味な変身だ。
キャラごとに変身した後の衣装は違い、統一感がまったくなく、
り変身シーンも無駄にテンポが悪く時間をかけてしまっており、
一瞬「あれ?どこが変わった?」と感じるほどだ
これほど淡白な変身シーンを私は初めて見た

そして主人公が魔法を使うと女性キャラクターの服がはじけ飛ぶ。
どこかで見たような技であり、描写も中途半端でセクシーさのかけらもない
キャラクターをただ脱がせばいい、キャラクターの顔を赤らめばいいという
適当なセクシーシーンには面白みなど無い。

この作品でやりたい事が1ミリも分からない。
作品の方向性、キャラクターの描写、ストーリー展開、
1つの作品を作る前に考えるであろう要素がどれもこれも中途半端で
この作品ならではの要素や、この作品ならではの面白さを感じない

これでセクシー要素やファンタジー要素、キャラクターの可愛さなど
どれか1つかでも突き抜けていれば、
その他の要素は作品を作る上での補完的意味合いで受け入れられたかもしれないが、
どれもこれも中途半端だ。

主人公がいかにもなときにかっこつけたセリフでかっこつけても
主人公がそのセリフにふさわしい活躍をしない、
ふさわしい活躍をしても作画の質が悪く描写が甘いせいでかっこ良く見えず、
記憶に残るのは「カッコつけたセリフ」だけだ

カッコつけようとしても結局中途半端なセクシーシーンになってしまうことが多く
主人公が「魔王」の力に目覚めたというシリアスなシチュエーションですら
セクシーシーンを入れる、
本来なら主人公のかっこよさがもっと出てもおかしくないはずなのに
フラストレーションばかりが貯まる。

この作品の最大の欠点は「敵らしい敵」が序盤から中盤まで居ないことだ。
戦うべき相手も居ない状況で魔法を使えるキャラクターが居ても宝の持ちぶされで、
たまに思いだしたかのように戦闘シーンを描写するが、
取ってつけたようなストーリー展開で戦闘シーンを描写されても一切盛り上がらない
味方同士のいざこざ戦闘シーンばかりで飽き飽きだ

そもそもストーリーの目的としては「どこかに消えた従姉妹」を探すのが
主人公の目的なのだが、どうやって見つけるのか、どうやればいいのかが
「ふわっ」っとしているせいで、いつまでたっても物語にのめり込めない。
一応「7人」の強い魔導師に会えというヒントはあるのだが、
そのヒントだけで物語が進んでいる。

例えばドラゴンボールなら7つ集めれば願いが叶う神龍が現れる、
だがこの作品の場合は7人に会っても神龍が現れるわけじゃない
7人目に会ったのに特に何も起こらない。

ふわふわしているため、どうとでもストーリーを展開できるストーリーであり
行き当たりばったりのストーリーで芯がない。
最終話で敵が全部の設定を5分もかからず喋って
色々な設定が明らかになるのはいいが
それくらいの設定で作られた作品でしか無い。

全体的に見てこの作品は評価すべきポイントがない。
よくあるラノベアニメの設定を寄せ集めて言葉を変えて
何とかオリジナリティを出そうとしてはいるが、所詮はごまかしているだけだ
いろいろな作品を寄せ集めて面白くなれば何も文句は言わないが、
色々な作品を寄せ集めて中途半端な作品にしかなっていない

魔法を発動すると服が弾ける魔法でのセクシー描写は
ハイスクールD×Dのパクリでしかなく描写に関しても、
作画の質、カメラワーク、演出、
全てにおいてハイスクールD×Dの劣化でしかない。
他の要素もオリジナリティを一切感じない要素ばかりで
更に「中途半端」な描写しかしていないため苛立ちしか感じない。

こういうファンタジーが好きなんでしょー、
こういうセクシー要素が好きなんでしょー、
こういうキャラクターが好きなんでしょー、
こういう主人公が好きなんでしょー

という感じに「売れる要素」を詰め込んだのかもしれないが、
この作品を見ていると作品を通じて
作者がこの作品のアイデアを考えている姿が見えてきそうなほど底が浅い。

同じような作品で2014年は「魔法戦争」という作品があったが、
この作品を見た後だとあの作品のほうが面白く感じるくらいだ
あの作品はネタ的な意味も含めて駄作ではあるが可愛げがある。
しかし、この作品は可愛げは一切なく、
いろいろな作品の寄せ集めでしか無い作品だ

個人的にだが2014年に魔法戦争を超える駄作が
生まれるとは思わなかった(苦笑)