イクシオン サーガ DT

評価/★★★★☆(75点)

イクシオン サーガ DT 評価

全25話
監督/高松信司
声優/江口拓也,三上枝織,井和哉,福山潤,細谷佳正ほか

あらすじ
とある理由により、現代から「ミラ」と呼ばれる異世界へと飛ばされた主人公、火風紺(ほかぜ・こん)。そこは「アルマ」という神秘のエネルギーが万物に宿る世界。敵に襲われて絶体絶命のピンチの渦中だったエカルラート姫一行の前に現れた紺は、姫を助けることになる。右も左もわからないまま一行と行動を共にする紺。姫は婚礼のため、都を目指していたが、政略結婚であるその婚礼を阻む敵対勢力に、その命を狙われていたのだ。

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現代っ子主人公、口先だけでファンタジー世界を救う

本作品はカプコンのオンラインゲーム「イクシオン サーガ」の
メディアミックスの1つとして制作された作品
なお、ゲームとはかなりかけ離れているらしい(笑)

基本的なストーリーはファンタジー。
普通の高校生である主人公はオンラインゲームで女性キャラに声をかけられ
下心全開で話している最中に「異世界」へと飛ばされた。
飛ばされた先には姫がおり、彼は流れで姫を追ってきた騎士の
「ゴールデンボール」の片方を潰してしまうw
という所からストーリーは始まる

1話の冒頭から中盤までは普通の「異世界召喚型ファンタジー」アニメだ。
しかしながら、1話の終盤でこのアニメが普通のアニメではないことを実感する(笑)
主人公が敵に対し金的をし、片玉摘出という痛手を負わせるアニメなど
本作品以外にはないだろうw
本作品はファンタジーでありなががら、ギャグアニメだ

2話以降も「片玉摘出」してしまった敵がバランスを崩してまともに戦えなく
あげくに「全玉摘出」になるなど、もはやファンタジーアニメとはいえないような展開で
この作品は一体どんな方向に行くんだという期待感が序盤から生まれる、
その期待感が生まれると同時に「一切予想できない展開」の数々に驚きを隠せない
片玉摘出だけでもアニメ史上初ともいえるのに、主人公がオカマと一夜を過ごしたり
主人公が光り輝いたり、神になったりと普通のファンタジーアニメではありえない展開ばかりだ

毎話のように予想外な展開でファンタジーで世界でのギャグを展開しており、
本筋のストーリーは「目的地へ行くファンタジー道中」なのだが、
別に見なくてもいい話が多すぎる(笑)
話による当たり外れはあるものの、1話完結でのファンタジーギャグは面白く
しっかりとキャラが立っており、多すぎないキャラクターで話を構成しているため
1話完結のギャグ話がしっかりと楽しめる

どの話からみても問題ないほど本筋のストーリーがあまり進まないという問題はあるものの
ギャグアニメとしては本筋を忘れてしまうほどのクォリティになっており、
滅茶苦茶な世界観や設定、馬鹿馬鹿しいという表現以外に表現できない内容は
この作品らしさがよく出ている。

特に後半は特別な騎士という設定だったはずの「ハイペリオン」に
メインの登場人物のほとんどがなってしまったり、
22話などは世界観無視のストーリー展開だったり、進めば進むほど滅茶苦茶だ
しかしながら、その予想外で滅茶苦茶な展開が新鮮なストーリー展開を産んでおり
本筋の戦争の解決に関しても「戦わないで解決」という本作品の主人公らしい
ストーリー展開だったといえるだろう

ただネタが暴走しすぎていて好みが分かれるネタも多い。
ゲームハードを創世記に置き換えたり、完璧に病んでる女性が居たり、
「玉」や「オカマ」などのネタを素直に楽しめない人はこの作品は合わない。
ノリとしては男子中高生のノリに近いものがあり、
嫌悪感が出ると1話完結で同じような感じのネタで進めるためこの作品を見るのは厳しいだろう

しかしながら、2クールでしっかりとストーリーを締めているのは好感が持てる。
最終話で異世界召喚ファンタジーにある「元の世界」に戻る展開になり
別れのシーンをしっかりと描写する。
最終話はしみじみと終わるのか・・・と思わせといてどんでん返す(笑)
最初から最後まで一切予想のできない作品だ

全体的に見て90年台のファンタジーラノベの皮をかぶった強烈なギャグアニメだった。
最後の最後まで「玉」にこだわったストーリー展開や、ごちゃごちゃすぎる世界観や設定、
特に見なくても問題のない1話完結のストーリーなど、
「ラノベのファンタジー世界でのギャグ」というのに最初から最後までこだわり
それをきっちりとやりきっている。

制作側が原作無視のやりたい放題できる作品なだけに
本当に自由に色々やりすぎている作品だ(笑)
しかしながら、逆にここまで滅茶苦茶だと原作ゲームはどういった内容なのかというのが
少し気になってしまう、普通の販促アニメに比べれば販促効果は大きいかもしれない。

嘘予告での2期は面白そうだが、どうなのだろうか?
残念ながら売上のほうはあまり奮っていない。
原因としてはギャグとテンションの高さと2クールと言う長さで
意外に疲れる作品であることも大きい。

またキャラクターデザインも若干クセがあり、いわゆる萌えなどの要素も薄い。
面白い作品なだけにもっと売れてほしいという気持ちはあるものの、
その反面、売れないのも分かる作品だ

ストーリー的にもすっきりと終わっただけにこの作品はこれで完結でもいいかもしれない。
完結している作品と考え、少しだけ評価は高めにした。
しかしながら、何度聞いても本作品のOPは飽きない(笑)
基本的に他の作品ではOPは何度か聞いたら飛ばしていたが、
本作品のOPは妙に気に入ってしまい結局全話飛ばさずに聞いてしまったw

嘘予告の実現、期待していますw