テイルズオブゼスティリア 導師の夜明け

2016年6月29日

評価/★★★★☆(60点)

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王道ファンタジーアニメ、序章しか無いのがもったいない

本作品はテイルズシリーズの最新作、テイルズオブゼステリアのアニメ化作品
なお基本的にテイルズシリーズのアニメ化は「微妙」な作品が多く、
作品数は原作ゲームのシリーズ化に伴い多いのだが、
内容的にも作画的にも厳しい作品が多かった
この作品は「テイルズオブシリーズ」二十周年と銘打たれている

見出して感じるのはそんな「ジンクス」を打ち破るような作画だろう。
最近のテイルズシリーズをやったことがあるのであれば一切違和感のない
キャラクターの作画は、まるでゲーム本編中に流れるアニメのように
美麗な雰囲気をまとっており、ぐっと世界観に引き込まれる。
キャラクターの作画に負けないように背景の作画もきっちりと描き込まれており、
テイルズシリーズの「ファンタジーな背景」がしっかりと描かれている

そして魔法。素晴らしい演出と言わざる得ない。
落下する登場人物たちが空中で水の魔法を使う
この文章にすれば簡単に思えるシーンを演出できちんと「魅せる」にしており、
ただの水の魔法が見ている側に強く印象を残す。
そこから流れるような戦闘シーンに映る。

巨大な蜘蛛との対決。
限られた足場の中での2人の戦闘シーンは練られた動きの中で
きちんと「動き」にこだわったキャラクターのアクションが素直に面白く
シンプルなストーリーの中できちんとメリハリを付けて
盛り上がりどころのイベントをきっちりと作りこんでおり、
制作側の「妥協」を一切感じない作りこみ具合だ。

ストーリー的にはもう、分かりやすいくらい「RPG」なストーリーだ。
遺跡探検をする中で一人の女騎士と出会う主人公、
訳ありな女騎士をひっそりと暮らす「自分の村」に導いた・・・
というところからストーリーが始まる。

自分で操作こそしていないが、感覚としてはまさにロールプレイングゲームだ
イベントとイベントを繋ぐストーリー構成、徐々に敷かれていく伏線、
剣と魔法のストーレートな世界観がまさにRPGという雰囲気を出しており、
同時に「90年台のファンタジーアニメ」のようなストレートな面白さがある。
魔術士オーフェン、スレイヤーズetc….
最近のアニメではなかなか味わえない王道な剣と魔法のファンタジーストーリーだ

原作がRPGだから当たり前だといえば当たり前なのだが、
その原作ゲームの面白さ、RPGとしての世界観を素直に
アニメーションとして作り上げており、
制作側の手抜きを感じない作りこみ具合が素直な面白さに直結している

そしてキャラクター。
主人公は天族と呼ばれる普通の人間には見えない人たちと暮らしている
普通の人間が住む下界の状況など一切知らずに暮らしており
そこに「ヒロイン」が訪れる。
彼女は世界で起こった災厄を解決するために伝承にある
「導師」を見つけるために遺跡を探検している。

主人公であるスレイが非常に純粋でストレートな主人公、
その相棒として「ミクリオ」と呼ばれる天族の少年がおり、
二人の前に明るく女性らしい「アリーシャ 」と呼ばれる少女があらわれる。
そして狂った敵「憑魔」も現れる。
分かりやすいストーリーと分かりやすい世界観の中でキャラクターが生き生きと動く
見ている最中に心地よささえ感じる気持ちのいい展開だ

全体的に見てすべての要素が王道だ。
王道だからこそきっちりと作りこまなければつまらない平凡な作品になる。
この作品は王道の面白さを王道に作り上げ、
原作ゲームの宣伝ではなく、きっちりと1つの作品として完成度の高いものに仕上げている

ただ残念なことにあくまでも「序章」だ。
原作ゲームの前日談でしかなく、続きが気になる方はゲームでね!という感じになっており、
正直に言ってしまうとこのクォリティで、アニメとして先が見たくなる。
もちろん久しぶりにがっつりとRPGをやりたくなるようなアニメとして出来てはいるのだが、
1アニメ好きとしてこの作品の続きがアニメで見たい。
そう感じてしまうほど完成度の高い作品だった

ゲーム自体は1月22日に発売なようなので個人的には少し気になる所。
発売後の評価を見てから考えます(笑)