ブラック・ブレット

2017年6月15日

評価/★☆☆☆☆(14点)

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あまりのダサさに声が出てしまう作品

あまりのダサさに声が出てしまう作品

原作はライトノベルな本作品。

基本的なストーリーはファンタジー、
突如世界中に出現した寄生生物「ガストレア」に敗北した人類は
巨大な壁で街を覆いガストレアから見を守りながら生活していた
そんな世界でガストレアの排除を業務とする「民間警備会社で
主人公はジリ貧の生活を送っていた・・・というところからストーリーが始まる

このストーリー紹介を見てもらえば分かるが進撃の巨人そっくりだ(苦笑)
更に主人公を演じているのが梶裕貴さんということもあり、
余計に進撃の巨人と被る。
原作の発売時期を考えればパクリということは考えにくいのだが、
どうしても「未知の敵」「人類敗北」「壁」という3つの設定のせいで
非常に似ている印象が強い。

更に見出して早々、この作品で私が最初に思った感想は1つだ
「うわ!!!ださい・・・」
思わず、本当に思わず、あまりにもダサ過ぎて声が出てしまった。

主人公の最初の戦闘シーンで主人公が「蹴り」を繰り出すのだが、
アニメーション描写的には普通の蹴りだ。
その蹴りを放つ最中に主人公が同等と「技名」を叫ぶ。
これが魔法的な蹴りだったり、もっと派手な演出の蹴りならば
技名を叫ぶことをも受け入れられただろう、だが至って普通のケリだ(苦笑)

更におまけで最初の戦う敵が
「私は世界を滅ぼすもの、誰にも私を止めることは出来ない」と
何の脈絡もなく言い放つ(笑)
もはやあまりのダサさで爆笑してしまったくらいだ。物凄いダサい。

この作品の世界観もまだ理解せず、
最初に戦うのは本来の敵であるはずの「ガストレア」ではなく
謎の仮面をかぶった人間。

そんな説明不足な状況でダサさ全開の初めての戦闘シーンを描写され、
思わせぶりなセリフを放って敵が去る(笑)
これがギャグでやっているのなら相当に優秀なのだが、
真面目にストーリーを展開しているだけに余計に笑うのを耐え切れない。

1話から説明くさいセリフ全開でやっているのだが、
そんな説明が頭に入ってこないほどダサすぎる展開の数々で構成されており、
そこにいろいろな作品を彷彿とさせる「要素」を入れることで更にダサさが極まる。

パクリとはいわないがパロディじゃないのかと思うほど
いろいろな作品から色々な要素を取り入れつつこの作品を構成しており、
それで作品が面白くなるならパクリやパロディとは言わないが、
この作品は「つまらなく」させてるのではなく「ダサく」させている(笑)

更にテンポ。
恐らく原作の細かい描写を端折っているのだろう、
早めにストーリーを進めたいという
制作側の気持ちが痛いほど分かるほど無駄にテンポが早い。

そのせいでキャラクターのセリフや心理描写が見ている側に伝わるために必要な
「溜め」がなく、無駄にサクサク進む。
無駄にテンポが良いため世界観に浸れず、キャラクターに愛着もモテないまま
ストーリーだけ勝手に進んでいってしまっている、視聴者おいてけぼりだ。

だからこそダサい要素が見ている側にストレートにダサく伝わってしまい、
それを作っている側が「かっこいい」「面白い」と思って描写しているだけに
制作側と見ている側にズレが生じており、
そのズレが物凄いため強烈な笑いが生まれてしまっている。

更に世界観の作り込みの甘さ。
進撃の巨人のごとく「人類が未知の敵が殲滅されるかもしれない」という状況で
壁の中に住んでいるという危機的な状況なはずなのに壁の中が恐ろしく平和だ。
アニメは放映されてるわ、学校は行ってるわ、
「ガストレア」を殲滅するのが警察ではなく民間の仕事になってたりと
世界観の危機感と、描写されている日常描写がチグハグだ

まるで世界観と日常描写で別の作品のような印象だ。
未知の敵が現れて殲滅され10年しかたっていないのにあまりにも日常が平和すぎる。
そして「イニシエーター」と呼ばれる少女たち。

この少女は敵のウィルスに感染された「母体」が産んだ子供だ。
呪われた子供と卑下されているのだが同時に「敵」に対する強力な兵器でも有り
敵を倒すために利用されている。

人類が危機的状況かつ、対抗手段として使われてる少女たちが
差別されるのはまだ分かるが敵と戦える力を持った少女たちなのに
国が管理せずホームレスのようなものまでいる。
ちなみに彼女たちはウィルスの侵食が一定の割合まで進むと敵になってしまう。
何故管理にしないのだろうか(苦笑)

話が進めば進むほどダサさも極まっていく。
どうすればそんなダサい描写をできるのだろうかと思うほど
セリフ回しと戦闘描写が物凄いダサい。

主人公の秘密の「1つ」である機械化された体も
本来は「そんな秘密が!」「機械化された体かっけぇー!」という
反応を期待する描写なのだがダサい(苦笑)
戦闘シーンの描写が尽く「つまらない」ため戦闘シーンが盛り上がらず、
盛り上がらないのにカッコつけたダサイセリフ付きなため笑うしかない。

ストーリー展開も尽くダサい。

「人類を破滅されるレベル5の敵が現れたぞ!」

「たまたま放置してあったレールガンでやっつけられたよ!」と(笑)

ありとあらゆる場所に「突っ込みどころ」を配置し、
視聴者がそれに気づいて思わず突っ込んでしまうことで
爆笑しながらストーリーを見れる、決して真面目に見てはいけない。

最終話も物凄く「後味」のわるいストーリー展開で終わる。
ガストレア?なにそれ?と言いたくなるほど
人間同士の争いがストーリーの中心になってしまい、
気持ち悪い感覚を残したまま話が終わってしまった。

全体的に見てセンスをどこに忘れてきたのだろうかと思う作品だ。
尽くダサいセリフ回し、尽く面白みにかける戦闘シーン、
尽くダサいストーリー展開、尽く現れるダサいキャラクターの数々、
話が進めば進むほどキャラクターが増えれば増えるほど
ダサすぎる内容が積み上げられていき、そのダサイ部分を笑うしか出来ない。

肝心のストーリーも人類の敵であるはずのガストレアを放置し、
のんきに人間同士の政治的争いや策略など描かれる、明らかにそんな場合じゃない。
終盤の話など「ガストレア」がいきなり2000体も襲って来そうな状況だ(苦笑)

そんな状況にもかからず、ガストレアに対抗できる呪われた子供の多くは
ホームレス状態で主人公の授業を受けていたりする呑気さも同時に描かれる。
2000体の敵に対してホームレス状態の子どもをなんとかすれば、
もう少し対処できるはずなのに、なぜしないのかが全く理解できない。

話が進めば進むほど設定や世界観の「チグハグ」さが増していき、
まじめに見る気持ちはどんどんなくなっていく。
根本的な世界観や設定の練り込み語りておらず、
話が進むほどボロが出まくりだ。

売り上げ的にも中途半端で2500枚前後と微妙な数字だ。
原作の売上の伸び次第かもしれないと思っていたのだが、
なぜか原作がアニメ放送後から新刊が出ていない状態だ。
2期の可能性は限りなく低いだろう。