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お菓子作れや!!「おかしな転生」レビュー

おかしな転生 ファンタジー
おかしな転生
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評価 ★★☆☆☆(21点) 全12話

TV アニメ『おかしな転生』第1弾PV|2023年7月からテレビ東京、BSテレ東ほかにて放送開始!

あらすじ 日本代表として活躍していたパティシエが世界大会の会場で、自分の作品が倒れて下敷きになるという事故で死亡した。「世界一のケーキを作りたかったな。」という夢を抱いたまま。引用- Wikipedia

お菓子作れや!

原作は小説家になろうで連載されている小説作品。
監督は葛谷直行、制作はSynergySP

いつもの

なろう原作アニメの9割が異世界転生アニメといっても
過言ではないくらい異世界転生ばかりしているが、
この作品もなろう原作だからこそ異世界転生だ。
生前の彼は世界的に有名な「パティシエ」だったが、
自身が作り上げた作品が倒れてきたせいで命を落としてしまう。

「世界一のケーキを作りたかったな。」
それが彼の未練だ。
そんな未練を神様のような存在が聞きつけ、
彼を異世界へと転生させるところから物語が始まる。

領主の息子として転生した彼は剣術の稽古をしつつ、
毎日鬱屈とした日々を過ごしている。
いわゆる「中性ヨーロッパ」な「ナーロッパ」な世界観であり、
主人公が住んでる場所は裕福な大地ではなく、
砂糖はおろか小麦もめったに手に入らない。

そこで役に立つのは「前世」の知識だ。
彼の知識によって作物がよく育つようになっている。
パティシエなのに農業の知識が有るという設定の違和感は凄まじいものの、
これくらいで突っ込んではいけない。

そんな主人公が住む領地に「盗賊」がやってくる。
50人の盗賊が二ヶ月以内に訪れることがわかっている。
あと2,3日とかならばまだわかるが、
二ヶ月という数字は一体どこから出てきたのか。
なぜ二ヶ月以内なのか突っ込んではいけない(苦笑)

主人公の前世での未練は「おかしの国」を作ることだ。
世界一のケーキを作ることが未練だったはずなのだが、
どこで「おかしの国」を作る計画に変わったのか、
突っ込んではいけない。

1話の冒頭からこちらのツッコミ欲を刺激してくる。
さすがはなろう原作アニメだ。
盗賊がやってくれば大事な食料も、小麦も奪われるかもしれない。
そんなピンチをどうにかするために
主人公は「成人の儀式」を行うことになる

魔法

この作品はなろうにあちがちな「ステータス」や「レベル」という
概念はないものの「魔法」は存在する。
成人の儀式を終えたものが、固有の魔法を手に入れることができ、
主人公の父親はテレポートのような魔法を使うことができる。

そんな中で主人公は転写の能力を手に入れる。
ここまでが1話では有るものの、恐ろしく内容が薄い。
だらーっとしたテンポで描いてしまっているせいで、
ストーリー展開が遅くなってしまっている。

1話では主人公が手にした魔法すら描写されず、
2話でようやく盗賊が予定通り襲ってくるものの、
領主である主人公の父親は9歳の主人公に
たびたび色々と聞いてくる。
そんな彼はパティシエとしての経験を活かし作戦を練る(苦笑)

情報が足りなければ作戦をねれない、
それはつまりお菓子作りと同じだ。
作りたいお菓子の分量が分からなければお菓子は作れない、
それと同じで敵の戦力を正確に測らなければならない!

これでなるほどとなる人がいるだろうか(苦笑)
敵の戦力を正確に把握するなど戦争において当たり前のことだ、
主人公の凄さアピールをしたいのかもしれないが、
無理やりパティシエという要素に紐づけてる台詞回しが
バカバカしさすら感じさせてくれる。

そんな主人公の持つ「転写」の魔法は
あまりにも応用が効きすぎて笑ってしまうほどだ。
様々なものをコピーすることができ、
他者の魔法など何でもコピーして移すことができる。

その魔法で最初にすることは盗賊の中のひとりが
刃物でやられて地面に寝転んでおり、
そんな盗賊を「転写」し、痛みを他の複数の盗賊に転写し、
盗賊をやっつけることができる。

子どもたちに石をもたせたりと色々作戦をとっていたが、
最初からそうすればよかったのでは…?と感じるほど
チートな魔法だ。
そんな主人公が盗賊の頭に「まさか魔法使い!?」ととわれると、
彼はこう応える

「いいえ、ただのパティシエですよ」

ちなみに彼はここに至るまでにお菓子を1つたりとも
異世界で作っていない。
どこがパティシエなのだろうか(苦笑)
少なくとも「ただの」ではない。

1話にしろ2話にしろ、ツッコミどころが多すぎて
全部書いてたら辞書ができそうなほどだ。

菓子作り

2話で捕まえた盗賊はあっさりと脱獄する。
牢屋などない村なため仕方ないかもしれないが、
扉すらしめずに兵士が2人ほど立ってるだけで、
あっさりと子供のいたずらに騙された兵士のせいで
子供に侵入されて、盗賊が逃げ出すきっかけを作ってしまう。

主人公の父親の瞬間移動をつかえば、
逃げ出した盗賊に追いつくことも可能だと思うのだが、
そういうところでは魔法を使ってくれずに、
盗賊も盗賊で邪魔な子供だったりを殺しもせず、
一緒に捕まっていた仲間を助けようともしない。

もうこの時点でツッコミどころのまみれだが、
3話でようやくお菓子作りをしてくれる。
ただ砂糖もろくに無いはずのに「アップルパイ」を焼いており、
調理過程シーンでおそらく砂糖と思われるものも投入している。

このあたりの苦悩や工夫があってもよさそうなものだが、
そういった要素はこの作品にはない。
はちみつ漬けした果物などを使っているはずなのに
食べた反応の中には「すっぱい」という表現もあり、
色々とチグハグだ。

転写

4話以降も、ろくに菓子を作らずに貴族の真似事を繰り広げている。
便利すぎる転写の魔法を使って何をするかと思えば、
人の顔を転写してお見合い写真を作ったりしてるくらいだ。
もう少しマシな活用方法はないのか?と思うほど
転写という要素をうまく使いこなせていない。

そもそも魔法そのものの設定があやふやだ。
主人公の父親も瞬間移動の魔法を使えば良いところで使わなかったりと、
1日で使用回数に制限があるのか、クールタイムのようなものが有るのか、
MPのようなものがあるのか、そのあたりもわからない。

物語の都合で使ったり使わなかったりが激しく、
見てる側とすれば「今、瞬間移動をつかえば良いのでは…?」という
ツッコミどころが生まれている。

肝心のお菓子作りも3話以降なかなかしない。
お菓子の国を作るために領地を発展させなければならないのはわかるが、
いつまでたってもお菓子を作らないのはモヤモヤしてしまう。
3話でお菓子作りをしたあとに、9話でようやくお菓子作りをしてくれる。

3話ではアップルパイを作ったが、9話ではりんご飴とべっこう飴だ。
もういい加減りんご縛りをやめてほしいと思うほど
りんごのお菓子しか作ってくれない。

パティシエが異世界転生して異世界でお菓子作りをする。
作品の主軸が活かされておらず、
パティシエのはずなのに主婦レベルのお菓子しか出てこない。

戦争

展開自体は退屈そのものだ。
主人公が前世の知識やチート魔法で領地を徐々に発展させつつ、
忘れた頃にお菓子作りをしながら、婚約者をゲットしたり、
不機嫌になった婚約者の機嫌取りをしたりする。
これの何が面白いのか、私には理解できない。

そんな退屈な展開の中で戦争が起こる。
ようやく領地も安定してきて、砂糖も手に入る手段を考えている最中に
戦争が起き、物資も手に入りづらくなってしまい、
そんな物資を手に入れるためにも主人公たちは援軍として
戦争に参加することになる。

戦争に参加する理由がそれなのか?と突っ込みたいところでは有るが、
このあたりの展開は「お菓子づくり狂い」な主人公らしい
行動と言えるかもしれない。
そんな戦争を援護し、領主の息子をお菓子で励まして物語は終わる。

最終話でお菓子作りをしてくれたおかげで、
どこかホッとした気持ちが生まれるものの、また「りんご」だ。
最終話のように毎話毎話、色々なお菓子で人々の気持ちを
おだやかに、なごやかに救っていく話が作品全体で描かれていれば
作品全体の印象も違ったかもしれない。

総評:ツッコミどころが辞書レベル

全体的に見て作品全体のツッコミどころがあまりにも多い。
特に序盤のツッコミどころの多さは凄まじく、
すべて書き記してるだけで辞書ができそうなほどだ。

あくまで作品としては序章であり、
貧乏貴族の息子だからこそ、まずは領主を反映させなければならず、
そのせいでSLGゲームのようなことばかりしているのはわかるが、
お菓子作り要素があまりにも出てこず、
チートな能力と前世の知識を生かした展開は特に面白みもない。

あれはなんだったんだ?という要素もある。
1話の神父の怪しげな行動や、主人公の魔法を知っている逃げた盗賊のお頭など
伏線であることはわかるのだが、
1クールではそれが全く回収されずに宙ぶらりんになってしまっている。

アニメーションとして特筆スべきところはなく、作画も普通だ。
戦闘シーンはちょこちょことあるものの、
アニメーションとしてすごい!と感じるところはなく、
ただただ主人公の無双を見せられ、
お菓子作りをなかなかしないことにモヤモヤしてしまう作品だった。

個人的な感想:パティシエ

パティシエという要素をあまり活かしきれていない印象を覚えてしまった。
ただお菓子好きとかでもよかったのでは?と感じるほど、
パティシエらしい要素がほぼなく、彼が作るお菓子も主婦レベルだ。

2クールくらいでがっつりと物語が描かれていれば、
1クールで描かれた伏線が行きてくる部分もあったかもしれないが、
1クールでは序章も序章で終わってしまっている。
かといって2期が見たいとも思えない。

パティシエという要素外はよくある「なろう原作アニメ」でしかなく、
特色がなく、来週には内容も忘れてしまいそうな作品だった。

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「おかしな転生」は面白い?つまらない?

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  1. 匿名 より:

    録りためてたやつを2話まで見て、「何を見せられてるんだろう…」と思ってましたが、基本お菓子は作らないんですね。
    残りは見ないで消そうと思います。