「巨人族の花嫁」レビュー

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ファンタジー
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評価 ★★★☆☆(56点) 全12話

あらすじ 男子校生の水樹晃一は、突如異世界へと召喚されてしまう。そこは自分よりもはるかに大きな巨人の暮らす国であり、その第一王子であるカイウスに「花嫁になってほしい」とプロポーズをされてしまう。引用- Wikipedia

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僧侶枠の革命児

本作品はいわゆる僧侶枠と言われる枠で放映された作品。
監督は石倉礼、制作はstudio HōKIBOSHI

諦めなかったら異世界転生


画像引用元:巨人族の花嫁 1話より
© ITKZ/Suiseisha Inc.

1話、バスケ部のキャプテンである主人公がバスケの試合を
してるシーンから始まる。

「このままだと負けてしまう!諦めるのは絶対にっ!」

と諦めたらそこで試合終了ですと言わんばかりのスポーツ模様だ。
3年の主人公は将来を色々と考えるときであり、
最後の試合を終え、女の子との甘い日々を考えてると異世界召喚される(笑)

ついに僧侶枠でも「異世界要素」が出てきたか!と、
昨今のなろうアニメブームを僧侶枠にとりいれたかのような展開は
思わず大爆笑だ。
タイトル通り主人公は「巨人族の花嫁」として異世界の召喚されてしまう。

召喚早々、ベッドに押し倒され、子供を求められる。
当然、主人公は男の子である。しかし、そんな主人公の戸惑いに
巨人族が語りかける。

「巨人の私と人のお前、種族すら違うのに性別すら些細なことだ」

そもそも種族が違うなら女性でも無理なのでは?
DNAとかどうなってるんだ?とか気にしてはいけない(笑)
そういう世界なんだと広い心で受け止めてしまうかのような
ノリでこの作品は押し進めている。

この世界で駄目ならば!


画像引用元:巨人族の花嫁 2話より
© ITKZ/Suiseisha Inc.

巨人族の王子は神の啓示により「この世界のもの」と結ばれる事を禁じられている。
この世界で駄目ならば異世界でいいじゃんというトンデモ理論で
主人公は召喚されてしまっている。とんでもない大迷惑である(笑)

当然、主人公は脱がされて下半身素っ裸で泣きわめくものの、
巨人族の王子は意外と優しく素っ裸で主人公に優しい言葉を投げかけてくれる。

「1月過ごした上で判断してほしい、無理ならば元の世界に帰す」

と、アメとムチを巧みに生かした人心掌握術とも言えなくはないのだが、
意外ときちんとした世界観の設定とストーリーが有り、
巨人族の王子が主人公を大好きな感じが伝わってくるシーンが多く、
意外とかわいい性格をしてるなと思ってしまうような
不思議な魅力がある。

相手の趣味や話をしっかりと聞き、ボディタッチをし、キスをする。
巨人族の世界だからこそバスケ部のキャプテンの主人公では小さい人扱いだ。
巨人族に囲まれてる中でそっと彼を守るように身を寄せ方を抱きしめる。
「花嫁」として扱われるうちに主人公もときめいてしまう。

巨人族の王子の巧みなテクニックを感じるシーンが多く、
そんな巨人族の王子にながされてしまう主人公の気持ちも少しわかってしまう。
巨人族にとって繁栄は生きる全てであり、そんな生きる全てを
「神の啓示」で奪われてしまった彼にとって主人公こそが全てだ。
だからこそ主人公に対して熱心であり愛情を注ぐ。

そんな主人公に対して絶対的な愛情を向けてるのが分かった所で
「元婚約者の女性」が出てくる。
なんとも巧みなストーリー展開に先が気になって仕方ない。
非常にうまいストーリー構成だ。

大切な人


画像引用元:巨人族の花嫁 4話より
© ITKZ/Suiseisha Inc.

中盤で主人公は毒にかかってしまう。
巨人族にとっては毒ではないが人間にとっては毒。
食べ物や飲み物1つでもサイズが違うからこそ毒になる。
うまく世界観の設定を生かしている展開だ。

ただ、その毒は月を見ると「発情」するという謎の毒だ(笑)
真面目なストーリー展開のはずなのに節々で笑わせる部分が出てくることで、
この作品が紛れもなく「僧侶枠」であることを感じさせる。
毒で体調不良になると主人公も心細くなり、
自分を愛してくれて守ってくれる巨人族の王子が唯一たよれる存在だ。

弱った所で相手の心に付け入っている、これもまた巨人族の
人心掌握術なのだろうか?と思う部分はあるものの、
キャラクター描写がしっかりしているからこそ
二人の関係性が困難な状況でどんどんと深まっていくのをしっかりと感じさせ、
きちんと「主人公の過去」が今の彼の行動や言動につながっているからこそ
ストーリーに説得力が生まれている。

堕ちた!


画像引用元:巨人族の花嫁 8話より
© ITKZ/Suiseisha Inc.

9話で主人公は堕ちる(笑)
中盤からはもうキスしまくりであり、終盤はもう凄いキスしまくりだが、
話として強引さを感じず、自然なストーリー展開とキャラクター描写があるからこそ
主人公が巨人族の王子に惚れる理由も、巨人族の王子が主人公を愛する理由も
納得できる物語がきちんと描かれている。

話としてはまだこれからという所で終わってしまっているものの、
物語の序章としては非常に手堅くまとまっており、
素直に「面白かった」といえてしまう作品だった。

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総評:2期求む


画像引用元:巨人族の花嫁 1話より
© ITKZ/Suiseisha Inc.

全体的に僧侶枠の中ではしっかりとした作品だ。
「高校生が異世界召喚されて巨人族の花嫁にされる」という
突拍子もない始まり方は僧侶枠らしい導入部分ではあるものの、
召喚された理由や巨人族という種族といった世界観の設定がきちんとあり、
設定がきちんとあるからこそストーリーに説得力が生まれている。

キャラクターもきちんと魅力的だ。
主人公は両親を失っている過去があり、そんな過去があるからこそ
異世界という場所で自分を大事にし、絶大な愛を与えてくれる巨人族の王子に
徐々に惚れていくのも納得できる。
彼は彼なりに愛を求めていて、そんな愛を巨人族の王子は与えてくれている。

巨人族の王子もやり手であり、天然でヤッていることは分かるのだが
恋愛における上級テクニックのようなものを巧みに使っているのでは?
ずるいと感じさせるほどの行動やセリフが多く、
「そんなことされたら主人公惚れちゃうわ」と納得できるような
キャラクターの魅力を感じさせる。

1話3分ほどで全9話のためサクサクとしたテンポでストーリーも進み、
作画もクォリティが高い。もちろんYouTubeでの配信や地上波版では
決定的なシーンはカットされているものの、さっくりとカットされているため
気にならず、キスシーンなどはきちんと描写されるため違和感はない。

ストーリー的にまだまだこれからな感じはあり、
9話なため序章で終わってしまっている感は否めず、
高い評価はしづらいもののん、僧侶枠としては
初めて純粋に「2期」を見てみたいと思ってしまう作品だった。

個人的な感想:名作の匂い


画像引用元:巨人族の花嫁 9話より
© ITKZ/Suiseisha Inc.

このままストーリーが進んで完結したらなんだか名作になりそうな
そんな予感さえ感じるほどしっかりとできている作品だった。
原作に手を伸ばすかどうかはやや悩む部分があるものの、
正直、二人が今後どうなるのか気になって仕方ない自分もいる(笑)

今までBL漫画には手を出してはいなかったが、
ちょっと初めて手を出してしまう作品かもしれない…

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