「LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-」レビュー

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映画
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評価 ★★★★☆(64点) 全60分

あらすじ 201X年の京都。赤い月の夜、上賀茂神社で、巨大な鎧武者と戦う影が5つあった。引用- Wikipedia

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異世界からの穀潰したちをご覧あれ

本作品は劇場アニメオリジナル作品。
監督は橋本裕之、制作はStudio五組。
二週間限定で劇場公開され、平成最後の劇場オリジナルアニメを謳っていた。
現在はDアニメなどの配信サイトでも配信中

スパナ片手に


引用元:©おばけ屋/LAIDBACKERS製作委員会

始まってそうそう、京都舞台に「スパナ片手」に
鎧武者と少女が戦うシーンから始まる。
そうかと思えば魔法使いが現れて「カミソリ」を使ってスパナ少女の武器を強化し
マスコットキャラや他のキャラが集まってくる。
謎すぎる世界観に一気に引き込まれてしまう。

彼女たちは「異世界人」らしく、魔王の欠片を集めている。
昨今は「なろう系」と呼ばれるアニメ作品が多く、
日本から異世界に転生や転移する場合が多い。
しかし、この作品はそんななろう系とは逆に異世界から魔王や勇者がやってくる。

だが、そんな彼女たちは日本での平和な暮らしを楽しんでいる。
ゲームしたり、ドラマ見たり、小学生として学校に通ったり、アイドル活動したり
一応は「魔王の欠片」を集めるという目的があり戦ってはいるものの、
日常アニメという側面も持っている。

1時間という短い尺だからこそ彼女たちが異世界で好きなものが
「キャラ描写」にもつながっており、どんなキャラクターなのかというのが
短い尺の中でわかりやすく、きちんとした印象付けをしている。

演じてる声優さんも 日高里菜、茜屋日海夏、大地葉、内山夕実、長縄まりあ、
花守ゆみり、藤田咲、福山潤、小西克幸といった特徴のある声と
しっかりとした演技ができる方を配役することで、
よりキャラの印象を深くしている。

魔王様は小学生


引用元:©おばけ屋/LAIDBACKERS製作委員会

異世界では魔王だった彼女だが勇者に追い詰められて異世界に来る際に
力を失い、それが魔王の欠片となって散らばってしまっている。
彼女は異世界に転生したことで「反省」しており、
小学校の先生と同居するさまは可愛らしい。

異世界から来た彼女たちの日常描写が本当に微笑ましい。
日本という国に馴染みまくってる彼女たちと、
彼女たちが暮らす「駄菓子屋」を経営してる大学生との関係性と
距離感もちょうどよく、制作会社のStudio五組らしい可愛らしいキャラクターと
橋本裕之監督らしい可愛らしいキャラクター描写がマッチしている。

1時間の中で日常描写は前半くらいしかなく、
もっと彼女たちの日常をしっかりと見たいと感じさせる魅力がある。
かつては魔王で小学生、かつては武道家で今は地下アイドル、
かつては魔道士で今は腐女子、かつては姫騎士で今は犬、
そういった「異世界」と「日本」でのギャップがキャラの魅力にもつながっている。

そのギャップが日本での彼女たちの悩みにもつながっており、
「日常描写」に深みが生まれている。
ただひたすら戦い続けてた彼女たちが平和な日本で悩み変化している。

1時間のストーリー


引用元:©おばけ屋/LAIDBACKERS製作委員会

この作品で惜しむべきは1時間しか尺がないことだ。
普通のアニメの3話分くらいしかない。
しかし、そんな中でこの作品の世界観や設定を自然に説明し、
6人のメインキャラを掘り下げ印象づけ成長と変化をきっちりと見せている。

ただ、彼女たちの日本での生活はまだまだ続く。
続いていくからこそ「もっと見たい」と感じてしまう部分もあり、
1時間ではもったいない。
もっとこの作品を見たいと思わせてくれる作品だ。

平成最後の劇場オリジナルアニメから令和に続きを期待したくなる、
そういった意味でもいい作品だったと言えるかもしれない。

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総評:続きをはよ!


引用元:©おばけ屋/LAIDBACKERS製作委員会

全体的に見て絶妙なストーリー構成で「1時間の映画」を作り上げており、
異世界から来た勇者や魔王や姫騎士たちの日本での感情や立場の変化、
そこから来るキャラクター描写がひとりひとりのキャラクターの魅力に繋がり、
それが1時間のストーリーを綺麗にまとめ上げると同時に、
もっと彼女たちの話を見たいと感じさせてくれる作品だ。

惜しむべきは1時間しかないことだ。
1クールでこの作品をしっかりとした形で見たい、
そう感じさせるだけの魅力と世界観があり、
たった1本1時間の映画で終わってしまうのがもったいない。

ゲーム好きで、腐女子で、アイドルで、小学生で、犬な異世界人と
彼女たちに振り回される女子大生たちの日本ライフをもっと見たい。
異世界から穀潰したちの物語を1クールないし2クールで見たくなる、
平成の最後にとんでもなく続編が欲しくなってしまった作品だ。

個人的な感想:知名度


引用元:©おばけ屋/LAIDBACKERS製作委員会

これだけアニメを見てるのに、この作品の存在を最近まで知らなかった。
2週間限定公開だったのもあるのかもしれないが、
もっとこの作品を多くの人が知ってほしい、隠れた名作であり
1時間でしっかりと楽しめる映画になっている。

さすがは橋本裕之、さすがStudio五組と言いたくなる組み合わせで
生まれた作品であり、ぜひTVアニメでこの作品の続きをやっていただきたい。
期待しています。

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