未分類

「七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編」レビュー

2.0
未分類
スポンサーリンク

評価 ★★☆☆☆(31点) 全52分

『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』 予告編 – Netflix

あらすじ ブリタニアの平和は悪しき力に脅かされ、若き王子は危険が渦巻く冒険の旅に出る。大切な人たちを守るため、そして自身に秘められた力の意味を知る引用- Wikipedia

なぜ分けた?

本作品は七つの大罪のスピンオフ映画作品。
総監督は阿部記之、制作はAlfred Imageworks、Marvy Jack。
Netflixオリジナル映画として前編、後編と分かれて配信される予定。

フルCG

映画冒頭から「七つの大罪」の主人公であるメリオダスと
ヒロインであるエリザベスの子供である「トリスタン」が出てくる。
本編から14年の時を立っていることを感じさせるその姿は
スピンオフの主人公という存在感を感じさせる姿だ。

冒頭から戦闘シーンが描かれるのだが、この作品は「フルCG」で制作されている。
PVの時点でどこか安っぽさを感じるCGに不安を覚えていたが、
本編でもそのクォリティはあまり変わらない。
妙に軽さを感じる戦闘シーンと集中線を多様しまくる戦闘シーンは
「アニメーション」というよりもPS4のゲームのような印象を受ける。

終盤の戦闘シーンでも技を出すときに「技名」がでる。
これは七つの大罪の本編アニメでも同じように感じていたが、
CGになるとより「ダサさ」を感じるようになってしまっている。
しかも技の名前が出る時間が長いせいで余計にダサい。

CGと爆発などのエフェクトなどに違和感がある部分も多く、
いわゆる「セルルック」なアニメ的な雰囲気とCGによるぬるぬるとした描写が
うまく噛み合っていない印象だ。
CG的なテイストが強い部分と、セルルックなテイストが強い部分、
シーンによってテイストの強さが極端に変わっている。

特に日常パートではそれを感じやすい。
ディアンヌなどうまくCGのテイストに落とし込めているキャラクターと、
主人公であるトリスタンやメリオダスなど、
うまく落とし込めていないキャラクターが混在しており、
キャラクターによってモデリングと
デザインのクォリティに差が出てしまっており統一感がない。

妙にアップのシーンが多いのも気になるところだ。

デスピアス

今作の敵は「デスピアス」だ。
正直、そう言われても覚えている人がどれくらいいるのだろうか?と
思うほど「あーそういえばいたな..」と思うようなキャラクターだ。
そもそも本作ではキャラクターデザインが変わりすぎていて、
本当に誰だか一瞬わからない。

そんな彼は故郷「エジンバラ」を復活を掲げていたはずなのだが、
今作では謎の力を身に着け、様々な場所や種族を襲い、さらいまくっており、
それだけではなく「エリザベス」に呪いまでかけられてしまい、
母の呪いを解くために「トリスタン」が旅立つところから物語が動き出す。

なぜ彼が多くの人をさらっているのか、エリザベスに呪いをかけた目的は?

ストーリー的にはシンプルではあるものの気になるところになっており、
14年たったからこその各キャラカウターたちの子どもたちが
彼らと一緒にこの自体をなんとかしようと動き回る姿は可愛らしいものがある。

テンポ感

ただ、そういったシリアスかつ緊迫感のある状況なのに、
七つの大罪特有の「ギャグ」が入るせいで雰囲気が壊れる。
更にそういったギャグのせいでストーリーのテンポ感も崩れてしまっている。
そんな各キャラクターを活躍させる戦闘シーンも多いため、
本筋のストーリーの進行が遅い。

父親と母親の力を受け継ぐ「トリスタン」、
女神と魔神の2つの力を持つ彼の葛藤と成長が
この作品の本筋のストーリーであることはわかるものの、
前編後編に分かれているせいでものすごく中途半端なところで終わってしまう。

わざわざ前編後編に分ける意味はあったのか…?と感じるような作品であり、
色々と中途半端さは拭えない作品だった。

総評:前後編に分ける意味はあったのか…?

全体的に本編の後日譚として各キャラクターの子どもたちを
活躍させるストーリーなのは悪くないものの、
前後編に分けているせいも合って余計にテンポの悪さが気になってしまい、
緊迫した中でのギャグなどテンポを崩している部分も目立つ作品だ。

CGのクォリティに関してはそれなりに高いものがあるものの、
キャラクターデザインの合ってる合ってないの差も大きく、
シーンによってはアニメというよりも「ゲーム」のように
見えてしまうシーンが非常に多く、終盤では七つの大罪の
お約束である「技名」を出す演出がCGで描かれた世界観にあまりにも合っていない。

これが前後編に分けていなかったらストーリー部分で
もう少し評価もできたかもしれないが、
2時間弱の映画を前後編に分けているせいでそこの評価もしづらく、
2時間ぶっ通しで見ればキャラデザなどCGだからこその違和感に
なれることもできたかもしれないが、慣れる前に終わってしまった印象だ。

個人的な感想:で…後編は…?

後編は来年の7月らしい(苦笑)
1週間か一ヶ月後に後編!ならまだ前後編に分けてもいいかもしれないが、
半年以上も先に後編をやるというのは本当に意味不明だ。

Netflixとしては契約者の維持と新規契約を伸ばすために
わざわざ前後編に分けて配信してるのかもしれないが、
この手法は作品の魅力や面白さ、熱量そのものを半分にするだけで
色々と損をしてそうな感じがするのがどうなのだろうか…

前編の時点でストーリー的な期待感や、
後編に出てくるであろうキャラへの期待感はあるものの、
まとめて配信されていればもう少し評価も違ったかもしれないと
思うだけに、前後編に分けたのは失敗だったかもしれない。

「七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編」は面白い?つまらない?

この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください