「ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー+(プラス) 冬に咲く、奇跡の桜」レビュー

3.0
映画
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評価 ★★★☆(57点) 全113分

あらすじ サウザンド・サニー号でグランドラインを突っ走るルフィ海賊団。そんな中、ナミが原因不明の高熱で倒れてしまう。引用- Wikipedia

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謎改変

本作品はワンピースとしては9作品目の映画作品
前作に引き続き、原作にあるエピソードを映画化しており、
いわゆるドラム島編を新規映像で制作された。

if

この作品は原作やアニメとは少し違う部分がある。
いわゆる「ifストーリー」になっている。
本来、チョッパーが仲間になるドラム島の時点では、
「ニコ・ロビン」や「フランキー」は仲間になっていないものの、
今作ではすでに仲間になっている。

いわゆる別時空、ifの話だ。
エニエスロビーの後の時系列になっているものの、
もし、それまで「船医」をルフィ達が仲間にしていないまま
旅をしていたら?というifになっており、
本来はいるはずのビビが逆に居なかったりする。

原作やアニメとは違うドラム島の話が見れる。
総集編ではありつつも、ifのストーリーが展開するという面白さがあり、
分かりやすく言えばTVシリーズの新世紀エヴァンゲリオンと、
映画のEVANGELIONシリーズの違いのようなものだ

ただ、それが効果的に作用しているのか?といわれると疑問だ。
わざわざ改変して登場させた「ニコ・ロビン」や「フランキー」の
活躍は薄く、映画オリジナルキャラを追加したこともあってか、
「ゾロ」などの登場シーンがあからさまに少ない。

チョッパーを主人公に描写する上で仕方なかったのはわかるが、
敢えて登場させたフランキーやニコ・ロビンのシーンが少ないのは微妙な所だ。

ストーリー構成

前作は本当に酷い総集編だった。
しかし、今作では前作よりも尺が増えたこともあり、
更にifのストーリーにしたことでかなり自然なストーリー構成になっている。

主軸である「チョッパー」を中心に据えたことで、
物語の「ドラム島編」で描かれていることがきっちりと描写され、
チョッパーの魅力を存分に感じられる内容になっている
孤独だったチョッパー、そんな彼がドクター・ヒルルクに出会い、
孤独ではなくなったものの、辛い別れが訪れる。

初めてできた自分の友だち、そんな友達と同じように
「医者」になろうと決意する彼の純粋な気持ちと、
それを受け止めるドクター・ヒルルクの関係性は儚く、
「海賊」に憧れる気持ちもまっすぐに描かれている。

特にチョッパーを演じられている大谷育江さんの演技。
可愛らしく愛くるしいチョッパーの泣きの演技や必死な様の演技は素晴らしく
分かっているストーリーではあったのだが、
不覚にもチョッパーのけなげな様に涙がこぼれてしまった。

原作未読やアニメを見ていないと若干厳しいものこそあるものの、
「ドラム島編」でのストーリーは濁さずに描かれており、
総集編としてきちんとこの作品は機能している。

作画

全体的に人物描写が適当になってるシーンがかなり多く見られ、目立つ。
アニメ版とは違い予算もかけられる時間も多い映画作品なだけに
こういったアニメ映画での作画の崩れは残念で仕方がない。

戦闘シーンはよくできており、スクリーン負けしない迫力があり、
特に終盤の「ギア2」を使用しながらの戦闘シーンは
映画という媒体だからこそ、
画面の端から端まで使った迫力のある戦闘シーンになっている。

最後の「雪の国の桜」の作画は映画にふさわしいスケールと美しさに
なっており、2時間近い尺でキレイにドラム島編をまとめている作品だった。

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総評:コレが総集編なんだよ

全体的に見て素晴らしい総集編だった。
本作で描かなければならないことをきっちりと描き、
見たことがある人でももう一度きっちりと楽しめる作品に仕上げており、
前作の反省を生かしというわけじゃないが、
ここまでの出来栄えにされると逆に「前作とは何だったのか?」と感じてしまう。

残念な点といえば戦闘シーン以外での作画の崩れや、
ロビンとフランキーを出した意味があまりなかったことなど
気になる点がないといえば嘘になるが、総集編としての出来栄えは高い。

2時間という尺があっという間に感じてしむほどテンポもよく、
原作未読やアニメ未視聴には厳しいかもしれないが
ワンピースという作品を知るために
2時間この作品を見るのはおすすめかもしれない。

個人的な感想:あえて…

あえてifにした意味があったのか?と言われるとやや疑問だ。
ロビンやフランキーの活躍もそれほどなく、
ビビたちの代わりに別のキャラがその立ち位置にいたり、
映画オリジナルキャラも特に印象に残るわけでもない。

ギア2を出すためや、当時、ある程度TVアニメのワンピースの
ストーリーが進んでいたからこそ、ビビを出しづらかったのかもしれないが、
色々と謎は残る作品だった。

「ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー+(プラス) 冬に咲く、奇跡の桜」は面白い?つまらない?

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