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ラノベ原作アニメの悪い部分を煮詰めたような作品「対魔導学園35試験小隊」レビュー

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      2016/05/25

☆☆☆☆☆(6点)/全12話
対魔導学園35試験小隊 第4巻 [Blu-ray]

あらすじ
魔力を持つ人間が滅びようとしている世界、武力の頂点の座は剣から魔法、そして銃へと移り変わっていた。残存する魔力の脅威を取り締まる『異端審問官』の育成機関、通称『対魔導学園』に通う草薙タケルは、銃が全く使えず刀一本で戦う外れ者。そしてそんなタケルが率いる第35試験小隊は、またの名を『雑魚小隊』と呼ぶ、劣等生たちの寄せ集めだった。

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ラノベ原作アニメの悪い部分を煮詰めたような作品

原作はライトノベルな本作品。
監督は河村智之、制作はSILVER LINK.

見だして感じるのは「あざとさ」だろう。
本作品と同時期に似たようなラノベ原作の学園ファンタジーが2つほどあったが、
この作品はその2作品の最初の印象に比べると、
随分と「萌え」なキャラクターデザインだ。

特にヒロインと主人公が最初に出会うシーン。
他の2作品は着替えの最中というラッキースケベ的ハプニングだったが、
今作の場合は「バニーガールの格好を撮影されているヒロイン」であり、
胸もぷるんぷるんとあからさまに揺れている。
他の2作品に比べ、明らかに「萌え」を意識したあざとさを感じる

更に設定の飲み込め無さ。
というよりも「ごちゃついている」感じが物凄く強い。
魔力が持つ人間が減っている中で、人間の武器は魔法から銃へと変わっている中で
主人公は銃を使わずに、魔法よりも前の刀を使っている。

もう、この時点で刀なのか魔法なのか銃なのかと突っ込みたくなる。
そして、そんな中で最初の敵が人が乗るロボットのような兵器。
刀なのか魔法なのか銃なのかロボットなのか、
1話の時点から要素を入れすぎて胸焼けしそうになるほど
この作品は詰め込みすぎている。

1話の時点でこれなのだが、2話以降も同じだ。
本当にいい加減にして欲しいと思うほどストーリーを進めるために
新しい設定や要素を入れまくる。
英雄の召喚、主人公の変身、武器との契約などオリジナル性のない設定をどんどん
他作品から取り込みながらストーリーを進める。

ライトノベルは大量に存在する他作品と区別化するために
やたらと色々な設定や要素、伏線を入れたがる傾向がある。
その作品を構成する要素の1つ1つの見せ方がうまくいけば面白い作品になるが、
この作品の場合はただ「要素が散らばっている」だけだ

1つ1つの要素をうまく使いこなせていない、面白く見せられていないのに
話が進むと新しい要素を入れる。
当然新しい要素をうまく使いこなせないため、
話の面白さを深めていくのではなく、どんどんと分散させられていく感覚だ

その設定がなければこっちの設定が生きるのに。
そう感じる部分があまりにも多い。
極端な例え方をシてしまえばラノベ大好きな中学生が
好きな作品から好きな要素だけどんどん集めて自分の作品に仕上げているようだ

例えば武器との契約という設定はそこまで悪くはない。
意思を持った武器を使って過去の魔法の遺産を悪用する敵と戦うという
設定だけで1つの作品が十分作れているのに、
ロボットだったり、主人公の刀依存だったり、銃が基本という
設定が入ってくるせいで1つの作品を作れる要素の面白さを薄めてしまっている

特に主人公の変身など、かなり違和感が強い。
刀、銃、魔法、ロボットときて
今度は「仮面ライダーかな?」と言わんばかりの変身だ。
刀依存の主人公だからこそ刀による技で戦うからこそ面白いのに
仮面ライダー状態で刀を振るってもそこに面白さは見いだせない。

同じ刀依存なライトノベル「落第騎士の英雄譚」と比べると
本作品の設定の使い方が悪いのが実感できてしまう。
魔法が衰退し、銃が基本の世界観の中で刀を使うという主人公の設定が、
魔法の武器を使って魔法の鎧を身にまとって魔法の刀で戦うという
設定にあっさり変わってしまう。ちなみに敵も刀を使い出す。

そして極端なキャラ設定。
主人公は刀に執着しまくっており、けなされるとブチ切れたりする。
スナイパーなヒロインはあがり症のためスナイパーとして使えない。
魔女に家族を殺されたため復讐に燃えまくっていて殺人上等なヒロイン、
極端な武器改造しかしないヒロインと
まともなキャラが一人も居ない。

ストーリー的にも「うわぁ・・・」という感覚に陥ることが多すぎる。
1話~2話は導入部分としてのストーリー展開であり、
主人公が力を手に入れる展開だったりと王道という名のテンプレートではあるが
そこまで悪くはない。

だが、3話からは厳しい展開が多い。
例えば学生同士の模擬戦トーナメントが始まったり、
トーナメントしていたかと思ったら魔法使う敵が襲ってきたりと
雑なストーリー展開を雑に見せている。
ちなみにトーナメントはいつの間にか終わっている

更にテンポが早いため雑さが極まっている。
ゴチャついた設定や要素の中で、その1つ1つを丁寧に見せるのではなく
サクサクっと見せてしまうため余計にゴチャ付いた感じが強く出てしまい
本来は緊張感のあるシーンや盛り上がるシーンが
サラッと流されているような感覚が強い。

終盤の展開も続きは原作でねと言わんばかりの幕引きであり、
もう少し区切りがいい所があったはずなのに
区切りの悪い場所で幕切してしまっているせいで消化不良感が強い
無理に終盤のストーリーをアニメ化しようとして
作品全体の尺がパツパツになってしまっている感じだ

全体的に見て最近のラノベ原作アニメの悪い部分を煮詰めたような作品だ
作品をゴチャつかせるだけで面白みに繋がっていない要素や設定の数々、
キャラクター描写が浅く、極端な設定のキャラクターばかりで
本来は丁寧に描かないといけない部分が丁寧に描かれないため
雑なストーリーの中でキャラクターの魅力が生きてこず、
キャラクターの設定もブレまくりだ。

魔法を心底毛嫌いしているヒロインが、魔女なヒロインが追加されたら
最初は毛嫌いしてるのに最終的には受け入れてしまう。
彼女は魔法を毛嫌いするあまり魔女を平然と殺してきている過去があるのにも
関わらず、あっさりだ。

他のキャラクターももう少しきっちりと掘り下げてほしいのに掘り下げない。
明らかに原作からカットされていると感じる部分が多く、
削られすぎたせいで原作の面白い部分がきちんと面白くなっておらず、
削られてすぎたせいで原作の欠点が極端に出てしまっている印象だ
本来は原作を借りているはずのアニメーション制作が
こんなことをしてしまってはいけない。

こんなに雑に作るならば最初から作らなければいい。
そう感じてしまうほど、雑だ。
5話では「BGMが大きすぎてキャラの声が聞きづらい」という
もはや意味不明なミスまでおかしている。

売り上げ的には正確な枚数はでていないが爆死だ。
もう少し原作に対するリスペクトがアレば作品全体の出来栄えは違っただろう
強引で雑なアニメ化は原作に対して本当に失礼だ。

個人的には2015年秋アニメのラノベ4天王の中で
今作品が1番の駄作だった。

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