さらい屋 五葉

さらい屋 五葉感想

評価/★★★☆☆(54点)

さらい屋 五葉感想

制作/マングローブ
監督/望月智充
声優/浪川大輔,櫻井孝宏,大浦冬華,高塚正也ほか


あらすじ

田舎から江戸に出てきた侍・秋津政之助は、ひょんなことから誘拐組織「五葉」の頭目・弥一の用心棒をしてしまう。弥一に剣の腕を見込まれ、自らの意向とは逆に五葉の一味にされてしまう政之助だったが……。

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スルメ

このアニメ、実に淡々としている。
淡々としているアニメNO1の称号を与えたいくらいだ(苦笑)
ストーリーは江戸時代を舞台とした「さらい屋業」を描いている。
金持ち(裏であくどいことをやっている)の子供や金持ち自身を誘拐し
身代金を取るというもの。
さらい屋としての自分たちの生業への不満や迷いなどを描きつつ、
主要キャラがどうして「さらい屋」になったのかを、過去描写を交えつつ展開していく。
ただ、描写が地味すぎる。
必殺仕事人のように派手な必殺ワザがあるわけではない、
血が吹き出すような剣技を披露するわけでもない、
あくまでも暗闇に混じりながら、静かに、淡々とストーリーを進めていく。
ストーリーの軸として、自分が誘拐に関わることに疑問を感じている浪人の政之助と
誘拐された過去を持つ弥一が徐々に互いを理解していくさまを描いている。
そこの部分だけを見ればストーリーはまとまっているが・・・
ある種、プロローグ的な話のようにも感じる。
全体的に抑揚がなく、盛り上がりがない。
面白くないわけじゃないのだが、先が気になる程でもないストーリー。
ドキドキする演出や思わずニヤッとする展開もない。
ただ、この作品の魅力が雰囲気だ。
江戸時代の生活空間を薄暗い光のなかでうまく演出しており、
やたら美味そうな酒、団子、金平糖、焼き芋、
木材や家具の作画など非常に素晴らしかった。
この演出でなければ、この作品の魅力を最大限に引き出せなかっただろう。
ある種、今作品は江戸の雰囲気を味わうアニメである。
作画スタッフは頑張っているなと賞賛を贈りたい。
しかし、地味すぎる(苦笑)
噛めば噛むほど味の出るスルメのような面白味はあるが、
硬すぎるので相当噛まないと味が出ない。
淡々と描きすぎているのが本作品の欠点だろう
ただ、こういうテイストの作品は貴重だ。
多くのアニメ作品を見ていると、こういう雰囲気のアニメもたまには見たくなる。
そういった意味でも、このアニメは「スルメ」と言い切れる。
派手なアニメに飽きた方にはおすすめ。