ペルソナ4


ペルソナ4感想


評価/★★★★☆(65点)


ペルソナ4感想

制作/AIC ASTA
監督/岸誠二
声優/浪川大輔,堀江由衣,小清水亜美ほか


あらすじ
2011年4月。両親の海外出張で日本に残された主人公は、1年間の期間限定で母方の叔父の家に居候することになった



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オサレ&スタイリッシュ

原作はPS2で発売されたゲーム「ペルソナ4」。
発売は2008年、3年経ってアニメ化された。

基本的なストーリーはファンタジーミステリー。
親の都合で田舎の叔父の所に預けられた主人公、
その田舎では謎の殺人事件が起こっていた。
そんな中、主人公は街で噂になっていた「マヨナカテレビ」を見る。
それがキッカケで彼はテレビの中に吸い込まれ、異空間へと入り込んでしまう
というところからストーリーは始まる。

まず、安心して欲しいのはペルソナが半透明ではない(笑)
前作のペルソナアニメは何故かペルソナが半透明だったが、
本作品はそんな心配はいらない。
原作通りのかっこよくスタイリッシュなペルソナがしっかりと描かれている

ストーリーはテレビの中の世界に「放り込まれ」、
その翌日死体となって発見されるという事件が起きており、
主人公はテレビの中の世界に入れる事から、その事件の真相を探るというのが
基本的なストーリーだ。

序盤から中盤までは若干繰り返しの展開が多い。
主人公の友人がテレビの世界に入り込み、
もうひとりの自分である「シャドウ」と対峙する、
自分で隠し、気づかない自分の心を異世界では曝け出さられ、
もうひとりの自分を否定する。
だが、否定せずに乗り越えた時彼らは成長し「ペルソナ」を手に入れる

この序盤の展開に関しては定番かつベタな流れではある。
RPG的な「仲間になるまでの過程」を描く。
淡々としてはいるものの非常にテンポが良く1話ないし2話完結で
ドンドンと進んでいくため単純ではあるものの
「見やすい」ストーリー展開は好感的だ。

更にギャグ要素。
作画的やキャラクターデザイン的に「スタイリッシュ」な印象がある本作品だが
唐突にギャグが入る(笑)
キャラクターたちのおふざけのようなものなのだが、妙にツボに入りやすく、
敢えて例えるならイケメンが不細工な顔をやると笑えるような法則で
笑いに繋がっており、淡々とした序盤のストーリー展開だけではなく、
このギャグ要素のお陰で余計に世界観とキャラへの感情移入を強めやすい。

ただ上記したように若干繰り返しが多い。
それぞれのキャラクターを掘り下げつつイベントを消化するように
話が進むのはある意味でRPG的ではある、
逆に言えば「1度冷めてしまうと飽きる」可能性もあるが
その部分はテンポの良さで打ち消している。

そして芯である事件の真相。
序盤から中盤までは完璧に謎なのだが、
一人の犯人が捕まったかと思えば、状況が二転三転し、真犯人が見つかった!
と思ったら黒幕が居た。
というようないくつもの伏線とストーリーの進め方はうまかった。
だが、終盤以外は「唐突に犯人が現れる」というような展開が多かったのは
若干ながら気になる点ではある。
だが、本当の犯人は「意外な人物」でミステリーとして楽しめる部分がある。

ストーリーだけを見ると、単純ではあるものの
すっきりと楽しみやすいものに仕上がっていた。
各キャラクターの人物描写と心理描写は上手く自分の心の闇と対峙していく
ストーリー展開も感情移入を強めやすかった。

だが、キャラクター描写はいいのだがストーリーの内容は
若干ながら「インパクト」にかける。
犯人の目的や真犯人の目的など、若干こじんまりしてしまっていて
ストーリー的な盛り上がりが若干薄い。
さらに言えば最終話付近のストーリー展開の詰め込み方が半端無く、
ついていけない場合もあった。

しかしながら、その反面「戦闘シーン」は非常に良く出来ていた。
主人公が何体ものペルソナを入れ替えながら戦う様子は爽快感があり、
ゲーム的演出も所々に入れセンスが光っていた。
この戦闘シーンがなければ、本作品の魅力は半減していただろう
映像的なセンスが素晴らしかった。

全体的に見てキャラクター描写とセンスの光る作品だった。
多数のペルソナを用いた戦闘はペルソナファンならば興奮して見ることができ、
魅力的なキャラクターは淡白なストーリーを華やかにしていた。

そして、本作品で最も評価したいのは菜々子というキャラだ。
彼女は主人公の叔父の娘なのだが、
彼女の抱えた板問題や彼女の「子供らしい」行動や言動は
見ていて非常に可愛らしく微笑ましかった。

さらに言えば主人公。
彼は話が進むごとにステータスがアップしていくという演出つきで(笑)
主人公らしい主人公なのだが、ときおり暴走したり
エロに対しては実直であったりと、
なかなかいいキャラクターに仕上がっていた。

本作品はよくできてはいる。
だが、原作をやっていないと厳しいポイントもあり、
本筋以外の部分は説明不足な点が多いのもややひっかかるポイントだ。
恐らくゲームをやってから本作品を見たほうが楽しめる部分が多い。

また「本当の事件の犯人」がわかる真EDがBD特典・・・というのは
やや残念な点だ。
ストーリー的には25話でよくまとまっていたのに
「え?真EDあるの・・・?」と気になって仕方なくなってくる(苦笑)

名作とはいえないものの原作忠実に再現をしつつ
アニメ的な面白さもしっかりと追加しており、
堅実に作られた作品という印象が残った。

個人的には原作未プレイ(ペルソナ3まではプレイ済み)で見たが、
若干気になる点はあったものの非常に見やすかった作品だった。
ただ真EDが特典になってしまったのがやや残念。
しかしながら、ゲーム未プレイの方も
ゲームプレイ済みの方も楽しめる内容になっている

私も原作プレイしてみたいと思います。

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