僕は友達が少ないNEXT

評価/★★☆☆☆(25点)


僕は友達が少ないNEXT 第2巻 [Blu-ray]

制作/AIC Build
監督/喜多幡徹
声優/木村良平,井上麻里奈,伊藤かな恵ほか


あらすじ
聖クロニカ学園(せいクロニカがくえん)高等部2年生の羽瀬川小鷹は、転校から1か月経ってもその外見が原因で周囲にヤンキーと勘違いされ、クラスで浮いた存在であった。




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そんな残念さは求めていない


本作品は僕は友達が少ないの2期。
1期から監督やシリーズ構成などの変更があったが制作会社は変わっていない。
なお、原作者である「平坂読」さんがシリーズ構成に参加している。

見だして感じるのはキャラデザが洗練されたことだろう。
若干線の細くなったキャラクターたちは絵的に見やすくなり、
同時にキャラクターの可愛さもストレートに受け止められるデザインになっている。
可愛らしいシーンやエロいシーンの作画も妥協はなく、
1期よりも「フェチ」的なアングルが多いのも特徴だ。

ストーリー的には1期以上に「萌えアニメ」らしい内容になっており
部室でゲームしたり、ホモゲ原作のアニメを見たり、答え合わせをしたり
王様ゲームをシたり、遊園地にいったりと、隣人部の日常を描いている。
オタク要素も1期以上に多くなっており、
1期以上に「キャラ萌え」を中心としたストーリーになっている。

ただキャラ萌え中心にしたことによってキャラクターたちがしっかりと描写されている。
それぞれのキャラクターの可愛さを120%生かす内容ばかりになっており、
洗練されたキャラデザの良さもあって1期以上に可愛い&エロいと感じやすい内容だ。
その反面、メインヒロイン二人が盛大に「ゲロ」を吐くなど
笑いに関しても1期以上のものになっている(笑)

そのキャラ萌えストーリーの中で進展もある。
特に1期では「男」だった幸村の秘密が盛大に暴露されるなど
キャラ描写もかなり深まっており、1期でこの作品のキャラに少なからず
「萌え」を感じていれば2期では更にそれを深めることができる。

しかし、その分、好き嫌いがはっきりと別れる内容になってしまっている。
1期以上に「萌えアニメ」に徹している内容や、わがままな「夜空」の言動や行動、
あざといと感じてしまうアングルや萌えシーンなども多く
そういった要素が嫌いな方は1期以上に毛嫌いしてしまう内容になっている。

ラブコメとしてはラノベでありがちな主人公の
「聞こえないフリ」に突っ込んだ終盤のストーリー展開はある意味興味深い。
若干狂言回しのように鳴ってしまっている「理科」が主人公に対し、
ヒロインの気持ちを「聞こえないふり」で通すのを辞めろと進める。
だが、主人公はそんな忠告を聞き入れない。
彼が聞き入れない限り、彼女たちとの「関係」は進まない。

ただ、その展開はいい。
そう言われても彼は「聞こえないふり」を続け
更にはヒロインの告白も無理矢理聞こえないふりで通そうとする。
主人公、いや「羽瀬川小鷹」は複数の女性から好かれるという状況は初めてで、
更にせっかくできた自分の居場所でもある「隣人部」が恋愛で壊れてしまうのが怖かった。
その結果として女性を振り回してしまった。

この展開は「ラブコメ」としては異例だろう。
女性が傷つくことをラブコメの主人公がしてしまい、その状況から逃げ出す。
だが、逃げ出した後にぶつかっていく。
とてもじゃないがかっこいいとはいえない、
無様に這いつくばりながら、無様に自分の気持をさらけ出す。
青春モノとして青臭い展開を繰り広げる。

だが、せっかくそこまで凄い良い展開だったのに最後の最後で台無しにする。
あのままきちんと作品を終わらせていれば、
私はこの作品が大好きになっていたかもしれない
しかし、この「僕は友達が少ない」という作品が終わるという感じも出て、
アニメでは終わりを告げるのかと思ったら、まさかの結末を投げる展開になってしまう

終盤に行くに従ってメインヒロインの1人である「夜空」のキャラが
もう、どんどんめんどくさくなっていってはいた。
「幼馴染」という優位な立場を利用しようとするまではまだ許せるのだが、
面倒くさい上に引くような事を平気でやるようになってきていたが
そのおかげ女性キャラクターがものすごく可愛く見えるという効果は出ていた。
だが、そんな夜空が最後の最後で投げる展開を作ってしまう。

全体的に見て何がしたかったんだろうか。
あと1話あれば、きちんと「僕は友達が少ない」という作品を締めることができるのに
その1話を描かずに投げて「僕は友達が少ないNEXT」を終わらせてしまっている。

せっかく前半で萌えを存分に味わせ、
終盤で「僕は友達が少ない」という作品の仕上げに入ったのに
なぜ中途半端に投げてしまったのだろうか?
こんな展開で終わらせるならば前半の萌えのまま突き進めて
「僕は友達が少ない」という作品の結末は3期でも良かったはずだ。
それだけの売上の実績もこの作品はある。

これで続編の情報があるならまだいい。
だが、少なくとも「原作最新刊の8巻」までアニメ化してしまった本作品は、
9巻が出ない限り3期はないだろう。
終わった直後に3期またはOVAなどの情報があればまだ救いはあるが
そんな情報は今のところ無い。

せっかく、全てのヒロインが可愛くてしかたなく見えている状況なのに
せっかく、主人公が主人公らしい行動をしみている側の感情も高まっているのに
せっかく、盛り上がりまくった視聴者の感情を台無しにされる。
1つの作品としてあまりにも酷い。
物語の落とし所というのを1クールの締めでモット考えて作るべきだった

最初から最後の直前までこの作品は面白かった。
萌えアニメという好みの好き嫌いはあるものの作画や声優、
ストーリーやセリフなど完成度の高い「萌えラブコメ」だった。
だが、最後の最後でその評価をマイナスにしかねない事をしてしまった

やりようはいくらでもあったはずだ。
アニメオリジナルの展開で結末を描く、前半の萌えラブコメにアニメオリジナルを追加し
1クールの尺を稼ぎ、物語の締めは3期に回す。
原作者がアニメにも関わっているなら、やりようはいくらでもあったはずだ。

本当に・・・本当に・・・残念だ。
ある意味、残念な登場人物にふさわしいラストとも言えるが、
そんな残念さは求めていない。
3期に期待したい所ではあるが、この裏切られた気持を盛り返すような展開が
3期にはきちんと用意されているのだろうか?
不安だ・・・

余談だが、今期の理科は破壊的に可愛かった(笑)