クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ

評価/★★★☆☆(44点)

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 評価

96分
監督/水島努
声優/矢島晶子,ならはしみき,藤原啓治,こおろぎさとみ,真柴摩利ほか

あらすじ
鬼ごっこをしていたかすかべ防衛隊は、町中を駆け回っているうち、一軒の潰れた古い映画館「カスカベ座」を見つけた。 誰もいないはずの劇場では、ひたすら荒野が映し出されているだけの映画が無音で上映されていた。それを見つめるかすかべ防衛隊。だが、トイレに立ったしんのすけが戻ると、風間くん達は姿を消してしまっていた。

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かすかべ防衛隊、ファイヤー!

本作品はクレヨンしんちゃんとしては12作品目の作品
監督は前作のヤキニクロードと同じ水島努氏
今作のゲスト芸能人は「NOPLAN」だ、NOPLAN・・・なつかしいねw

基本的なストーリーはコメディファンタジー。
ある日、しんのすけたちは鬼ごっこをして遊んでいると裏路地で映画館を見つける
誰もいない映画館で映画が流れており、しんのすけがトイレに行っている間に
風間くん、ネネちゃん、まさお君、ボーちゃんが消えてしまう
先に帰ったと思ったしんのすけも家に帰るが・・・
という所からストーリーは始まる

冒頭から笑わせてくれる。
子どもたちによる「リアル鬼ごっこ」はそれぞれのキャラ性を生かした
リアルな鬼ごっこで鬼が変わるごとに設定がかわり、
たった3分の鬼ごっこだが、状況がクルクルと変わっていくシーンは
クレヨンしんちゃんらしい軽快で流暢な笑いだ
その鬼ごっこから本筋のストーリーへとつなげるという展開は素晴らしい

ただ序盤から「暴力」が目立つ。
物語の舞台が映画の中の西部劇の世界という設定なだけに殺伐とした空気が流れており、
映画の中の登場人物となってしまった風間くんがしんのすけの腹を殴る、
更に中盤では鞭で殴られる、川に流される、風間くんを車で轢こうとするなど
子ども向けにしてはやたらに「生々しい暴力」が目立つ

更にストーリーも西部劇の世界での暮らしが淡々と描かれてしまい
その中で徐々にしんのすけ達が春日部での記憶を失っていき
映画の登場人物になっていくという展開になっており、
ギャグや笑えるシーンは確かにあるが、かなり淡々としており若干飽きる。

だが、その中盤の退屈さをおもいっきり晴らすかのように終盤のアクションシーンは素晴らしい
列車が走り去る中、カスカベボーイズに変身したかすかべ防衛隊が
動く、走る、飛ぶ、廻る、跳ねる、浣腸をする(笑)
アニメーション本来のアニメーションとしての動きの面白さが出ており
終盤のシーンの面白さが作品全体にあればもっと面白い作品になっただろう

ストーリー的にも色々と謎が残る部分が多く、
映画のオチや物語の結末や展開は悪くないのだが
ストーリーの根幹にある
「なぜ、映画が未完のままで春日部の人を取り込んだのか」
「本当の物語の主人公はダレだったのか?」
「そもそもあの映画館は何だったのか」
など細かい設定部分があやふやだったり描写されていないため、色々と気になるところが多く
ヒロインである「つばき」の存在もスッキリとしない部分が多い。

全体的にストーリーの結末やアニメーションとしての面白さはあるものの
中盤の淡々とした日常描写や色々と謎が残る部分があまりにも多く
見終わった後に思い返しながらストーリーの荒削りさを感じてしまう。
結局アレは何だったんだ、コレはどういうことなんだ?という箇所が多く
そのせいですっきりと作品を見終わった印象が薄い

要所要所で面白いポイントはあるのだが、それが作品全体に生きてこなかった
結局のところで冒頭の鬼ごっこが一番笑ってしまうシーンになっているのが、その証拠だろう
しかしながら、あまり細かい部分を来にしなければ楽しめる作品ではある
欠点も良点も目立つという意味では評価のむずかしい作品だった

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