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秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~

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評価/★★★☆☆(57点)

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~ 評価

全90分
監督/FROGMAN
声優/FROGMANほか

あらすじ
突如デラックスファイターのブログが大炎上し、デラックスカンパニーの株価が大暴落した。あのデラックスファイターでさえも、ネットの力には勝てないと見た鷹の爪団は、ネットの世界に入り込んで世界征服を進めようと思い立つ。しかし、ネットの世界では謎の男Mr.Aが操る史上最悪の買収マシーン、ハゲタカが日本買収の猛威を振るいつつあった。鷹の爪団とMr.Aとのネットの世界での戦いが始まる。

映画の最中に堂々と宣伝しても問題がない、それが鷹の爪だ。

本作品は秘密結社鷹の爪の映画第二弾。
第一弾もまさかの映画化だったが、まさかシリーズ化するとは・・・(笑)

序盤から鷹の爪映画ではおなじみになった予算ゲージが表示される。
ただ前作の反省を生かしOPから一気に減るというお約束はせずに
じわじわと着実に減っていく(笑)
更には映画冒頭でラストで予算を使いまくる宣言も出ており、そのシーンへの期待感が高まる
序盤からすっかりと鷹の爪の世界に引き込まれる

ストーリー的には今回はなんとネットの世界が舞台だ。
とある理由でデラックスファイターのブログが炎上したのを見て鷹の爪段はネットの力に注目する。
鷹の爪団は博士に頼みネットの世界に入ることになる・・・
というところからストーリーは始まる

本当に攻殻機動隊もびっくりなネット世界の描写だ(笑)
初鰹とペーパーカンパニーで作られた「hp製のパソコン」と自分の鼻の穴を繋ぎ
ネットの世界にアクセスする鷹の爪団、
この文章で思わず笑ってしまった貴方はぜひ見るべきだw
こんな小ネタとギャグをどんとんと序盤から詰め込んでくる。

更にスポンサー要素。
前作ではスポンサーの広告が出る程度だったが本作では宣伝しまくりだ(笑)
ネットの世界ということを利用してありとあらゆるサイトのキャプチャ画像を流しまくり、予算を稼ぎまくる。
もはや映画を見ているのか鷹の爪出演のCMを見ているのかわからないシーンも多いのだが
だが、それこそ鷹の爪らしいギャグにもなっている。
強引過ぎる「サブタイトル」へのつなげ方も笑うしかないw

そんな怒涛の小ネタ&ギャグ&社会風刺の中できちんとストーリーを展開する。
特に「総統」が自分の生き方に悩み、それを「吉田くん」に熱く諭されるシーンは
不覚にも「ぐっ」っときてしまうポイントだろう。
世界征服を目指す総統だからこその悩みと彼を支え続けた吉田くんの熱いシーンは
これまでのキャラ描写があるからこそ「ぐっ」とくるシーンになっている

更にそんな吉田くんの「予算」を使いまくった終盤のシーンは
FLASHアニメとは思えないほど動きまくる(笑)
3DCGを駆使した電脳世界の空中シーンはFLASHアニメ界に名を残すシーンかもしれないw
ストーリーも「ネットと現実の差」を活かしたオチで物語を締めており
最初から最後まで鷹の爪らしさ前回の内容だったといえるだろう

全体的に1作目ほどのインパクトはないものの安定した2作目だ。
安定した小ネタ、安定したゲロネタ、安定したパロディネタ、安定した島根批判、
そこに映画らしいストーリーの内容と予算ゲージやスポンサーという要素を
1作目以上に上手く使いこなし鷹の爪でしか味わえない面白さを生んでいた

ただ1作目と比べてしまうとどうもインパクト不足な印象もあり、
デラックスファイターの活躍も微妙だ。
また1作目よりも内輪ネタの印象が強く、
1作目以上にファン向けの作品になってしまったのは少し残念な点だ。

面白いのだがストーリーも淡々としてしまい、もっと怒涛のテンポで
畳み掛けるようなストーリー展開が欲しかったと感じてしまう。
全開のように無駄にOPで予算を使いまくるような滅茶苦茶さが足りなかった
鷹の爪ファンならば見て損はないが、それ以外の方が見てもそれなりにしか楽しめないだろう。

「」は面白い?つまらない?

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