ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」

2015年7月6日

評価/★★★☆☆(59点)

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たかだ紐、されど紐

原作はライトノベルな本作品、
アニメ本編の内容よりもヒロインの「紐」が話題になった作品だ

見だして感じるのは「剣と魔法」の世界の懐かしさだろう。
スレイヤーズ、魔術士オーフェンetc…
90年台の古き良きファンタジーラノベアニメを見ているかのような少し懐かしく、
そして、その懐かしさが「王道の面白さ」を予感させる
だが、その予感は少し間違いだ

この作品の序盤は結局「最近のライトノベル」原作であることが否めない内容だ。
街の中にダンジョンがあり、そのダンジョンに潜り
神の加護を受け日銭を稼ぐ冒険者がいる。

「レベル」という概念や、能力値が数字で見えステータスの概念もある。
作品自体はファンタジーなのに、
まるでオンラインゲームのような世界観になっている

これで原作がゲームならば演出として納得できる部分はあるが、
作品の中の設定として世界観の中に取り込まれており、
ゲームじゃなのに、もの凄いゲーム感が強い。
そんなゲーム感あふれる中で淡々と「レベルアップ作業」をしている感じが強く
王道のストーリー展開ではあるがゆえに淡々とした感じが余計に強まっている

この作品で注目すべきは「紐」ことヘスティアだ。
彼女に本当に破壊的魅力を秘めたヒロインだ(笑)
遠回しな言い方をせず一言で端的に述べるならばエロい。

胸の下と二の腕を結ぶ「紐」、白い水着のような肌に張り付く衣服、
谷間はがっつりと開いており巨乳で、背中もガッツリ開いている。
少し動けば長いツインテールの黒髪が可愛く揺れ、同時に胸も揺れる(笑)
前から見ればおっぱい、後ろから見れば背中、横から見れば横乳と
360度見渡せばどこかしら露出している

少しうつ伏せになれば胸がつぶれるようなリアルな描写でしっかりとされており、
彼女が動けば動くほど、体勢を変えれば変えるほど
男性的には「情欲」をそそられるエロ過ぎるヒロインだ。

キャラクターの性格にはそこまでエロくはない。
主人公に一途に思いを寄せる神様という立ち位置であり、
ストレートなヒロインなのに外見はものすごくエロい(笑)
この外見と中身のギャップのせいでセクシーさに嫌味やわざとらしさがない。
他のヒロインも「ストレート」に可愛い。

これは優秀なキャラクターデザインのおかげでもあるのだが、
そのキャラクターデザインに甘えるのではなく、
きちんと「かわいいヒロイン」を可愛く見せる演出とフェチ的に描写する事で
何気ない動作、何気ないセリフ、何気ない表情のヒロインたちを
素直に「可愛い」と思うことができる

そして同時にフェチ要素が強い。
私は「エロ」を描く上で単純に胸や尻、全裸を描写する作品は嫌いだ
作画の質を上げただけで単純にキャラクターを脱がすだけの
セクシー作品が増えた中でこの作品は一味違う、まさに「フェチズム」だ

衣服が張り付いた肌、衣服がからのラインに張り付いているからこそ
衣服の上からでも「おへそ」をしっかりと描写し、
露出している部分の肩甲骨や鎖骨を描写する

やりすぎると「生々しく」なってしまうが、
絶妙な塩梅でフェチズム的にこだわった描写をすることで
単純にキャラクターを脱がすよりも嫌悪感のない「エロ」に仕上げている、
「足の裏のシワ」まできっちり描写しているのはこの作品くらいだ(笑)
製作陣の熱いこだわりを感じさせる描写は評価すべき点だろう。

そんな可愛くてセクシーなヒロインたちを
しっかりとした声優さんが演じることで、ひとりひとりのヒロインが
きっちりとキャラクター立ちしており魅力的だ。
だが、そんな魅力的なヒロインが多くいるせいで
一人一人のヒロインの掘り下げが甘い

いわゆるハーレム的要素もあるのだが、
1クールという尺の中ではヒロインの数が多く
メインヒロインであるはずの「ヘスティア」があまり出てこない回もあり
せっかく魅力的なヒロインがいるのに使い余してる感じが強い

さらに言えばストーリーも、ひたすら主人公のレベルアップ作業や
ゴールド稼ぎ作業を見ている感じが物凄く強く、
確かにまっすぐ純真な主人公はハーレム主人公としては愛着を持つ事ができ、
その主人公の周りに徐々にヒロインが集まってくるという展開は悪くないが
本筋自体がRPGにおける「作業」部分を淡々と描写している感じが強い

ストーリー構成的にも1話完結の話ではなく、
3~4話の長編で複数話構成されてしまっており、どうにもテンポが悪い
例えば主人公にヒロインが「武器」を作り渡しに行くという展開がある、
だが、その武器をなかなか渡さない。
早く渡せよ!とちょっと心の中で思ってしまうほど展開がじれったい

せっかく盛り上がる戦闘シーン、盛り上がる展開があっても
そこまでの過程がじれったかったり、
盛り上がる展開になっても「結果」に至るまでの展開が遅かったりと
言い方を変えれば「丁寧」なのだが、言い方を変えれば「冗長」だ

ただ8話の戦闘シーンだけはこの「冗長」さが良い方向に働いていた
絶対に勝てないと思っていた巨大な敵とナイフ一本で戦う主人公、
本当に泥臭いまでの戦い方を「じっくり」と「たっぷり」と魅せつけることで
派手な戦闘シーンではないのに思わずゴクリと生唾を飲むこむような
緊迫感のある戦闘シーンに仕上げていた
内側から敵を「焼く」主人公などこの作品くらいだろう(笑)

丁寧に描きすぎているからこそ冗長に感じる部分もあるが、
逆に丁寧に描いているからこそ中盤以降の主人公への感情移入や
シンプルで王道なストーリーなのに燃えることができる。

はっきりいってしまえば、この作品は1クールなのに2クールのような
ストーリー構成にしてしまっているため
序盤から中盤までやや退屈に感じる展開が多いのだが、
逆に言えば中盤からはしっかりと盛り上がった作品だった

全体的に見てi色々ともったいない作品だ。
丁寧に作られた世界観、魅力のあるキャラクター、王道のストーリー。
その作り込まれた1つ1つの要素を丁寧に描写しすぎていて、
1クールなのに2クールアニメのようなストーリー構成とテンポになっており、
いわゆる盛り上がる展開までが長い。

序盤から中盤までは、主人公に感情移入しにくいが
純粋なヒロインの可愛さとエロさののおかげで見ることができ、
中盤以降はしっかりと主人公に感情移入し作品に浸ることができる。
丁寧に描きすぎてしまっているのがもったいないのだが、
中盤まで来てしまえば、その丁寧さが作品の面白さが伝わるはずだ。

今から見る人がいるならば、ちょっと長いが8話まで見てほしい。
この作品は「8話」までの展開のために主人公の成長をじっくり描き
8話の戦闘で主人公の成長を強く実感できる戦闘シーンを描き、
視聴者を燃えたぎらせる、その燃焼力のために8話かけている。

弱かった主人公が徐々に、徐々に強くなり
武器を手に入れ防具を買い、仲間を増やし
1話では勝てなかったモンスターに勝つことができる。

RPGとしての王道の「面白み」を丁寧にアニメの中に落とし込み、
この作品ならではの面白さに変えている作品だ。
純粋にRPGの面白さを、純粋にダンジョン攻略の面白さを
この作品の描きたいことが見えてくると、この作品の面白さを実感できるはずだ

売り上げ的には1巻は5000枚ほどと中々検討しているが
イベントチケットが付いているため、それを考慮すると若干少ない。
ただ原作の売り上げが伸びているようなので可能性はそこそこ高いだろう。
2期に強く期待したい作品だ。