安心と安定の2期、貴方もアクシズ教に入りましょう「この素晴らしい世界に祝福を!2」

2017年3月24日

評価★★★★★(86点)全10話

あらすじ 不慮の事故で命を落とした高校生の佐藤和真は、天界で女神アクアに異世界への転移を持ちかけられる。アクアは「異世界には望むチートアイテムを1つだけ持っていける」と異世界転移の特典を持ち出しながら勧誘するが、アクアの態度があまりにも和真を味噌っかすに馬鹿にしていたために和真は激怒し、アクアを「異世界に持っていく”もの”」として指定する。
引用 – Wikipedia


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安心と安定の2期、貴方もアクシズ教に入りましょう(笑)

本作品はこの素晴らしい世界に祝福を!の2期。
監督、製作会社ともに1期との変更はない。
また1期と同様に全10話、
2期の決定は一期の反響の大きさがあったからだそうだ。

見出して感じるのはナイスな演出だろう。
「ふっかつのじゅもん」を入力することで2期が始まるような演出は、
ゲームのような世界観の本作品だからこその演出と、
なぞのスターウォーズ演出で相変わらずの「このずば」らしさに、
始まって早々に「にやにや」っとしてまう。

ただ同時に1話から作画は不安定だ。
このすばは1期の段階でも作画が不安定の回が多かったが、
2期ではそれがより顕著になっている

ファンタジーではあるもののギャグアニメという要素も強いため、
そこまで作画の崩れが問題になることはないが、
一期以上に気になってしまうシーンが増えているのはやや残念だ。
やはり2期の決定が1期の反響で決まったと言うのは本当のようだ、
やや急ごしらえ感があるのは否めない。、

だが、その作画の悪さをあえて受け入れて演出にしている。
作画不安定な作品なのにあえて作画崩壊をさせて顔芸にもしている。
この作品がギャグだからこそ、作画が不安定でも問題ない。
むしろ利用しているスタンスは素晴らしい。

ストーリー的には完璧に1期の続きからだ。
1期以上にグダグダなストーリー展開ではありストーリー進行という意味では遅い。
だが、そんな進行の遅さを感じさせないほど、
「4コマ」漫画のような起承転結のすっきりしたストーリーをつなげており、
1話の中で小さいエピソードを重ねることでギャグとメリハリをつけており、
一期以上に1話1話のクォリティが高い。

キャラクター描写も1期より深まっている。
むしろ1期より「クズ」になっているキャラクターたちの行動や言動が素晴らしく、
特に主人公の清々しいまでの冷静なクズ具合は1期以上のギャグシーンを生んでおり、
変にキャラクターを増やさず自然に増えていくキャラクターたちと、
決してメインヒロインたちの描写を忘れないバランスが
キャラの魅力を1期以上に深めている。

ヒロインの駄目っぷりもどんどん増している(笑)
残念な女神様はより残念に、爆裂魔法しか出せない魔法少女は
ライバルが出ることで新しい駄目さが生まれ、ドMな騎士様はよりドMに。
各ヒロインのだめな部分がより強調されることで、
一期以上の笑いを生んでいる。

ヒロインと主人公の関係性も面白い。
決して恋愛描写を強めるのではなく、あくまでもこの作品らしい関係性になっており、
「主人公とヒロイン」が一緒にお風呂に入るシーンでは、
本来はベタベタな描写と展開になりそうな所をこの作品らしいシーンに仕上げており、
この作品だからこその展開やシーンが2期では増えている。

特に8話の「アクシズ教」総本山の話は素晴らしい完成度だった(笑)
最高のギャグ回から最終話の流れに繋げるストーリー構成も自然で、
最終話の戦闘シーンにおける最後の一撃の作画の迫力、
そこからの「アクシズ教の教え」というギャグにつなげ、
ギャグと燃えを見事に融合させた素晴らしい最終話になっていた

全体的に見て1期を楽しめた人ならば確実に楽しめる2期だ。
作画の不安定さという意味では1期と比べると大きいものの、
そんな欠点を覆い隠すほど気合の入った「顔芸」という名の演出、
キャラクターをあまり増やさずに従来のキャラの魅力を深め、
1期以上にこの作品の世界観にハマり、3期を見たいと思わせる2期だった。

内容的にはギャグであり、荒唐無稽な部分を勢いで押し切っている作品だが、
根本にある部分がしっかりしており、
その根本にある部分を1期以上にしっかりとスケールアップさせて、
徐々に物語が進み、徐々に世界観が広がり、
徐々にキャラクターの魅力が深まっていく。

いわゆるお約束的な流れがしっかりしており、
流れ自体はお約束だが内容がハチャメチャで、
予想外なギャグと底から生まれるファンタジーストーリーを彩るからこそ、
「この素晴らしい世界に祝福を」という作品の
オリジナル性を強く感じることができ、話が進むほど作品の世界観に浸れる。

惜しむべきは全10話ということだろう。
全10話だからこその勢いがある作品ともいえるかもしれないが、
この作品の世界観にもっと浸っていたいと1期以上に感じてしまい、
正直、早く三期が見たい(笑)

個人的には「ダクネス」を演じている茅野愛衣さんの演技が素晴らしかった。
1期でもドMな演技は素晴らしかったが、
2期ではそのドM演技に磨きがかかっており、
キャラクターの魅力がより深まっていた。

ただ気になるのは角川文庫系アニメはめったに3期をやらないことだろう。
全10話という形式も頑なに変えずにやっており、
はっきり言って悪しき風習だ。
他の角川系アニメと比べて売上はダントツにある作品なだけに、
3期を期待したい所だ。

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