「Dimensionハイスクール」レビュー

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ファンタジー
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評価 ★★☆☆☆(22点) 全12話

あらすじ 次元高校に通う高校3年生・白山純平は、校庭で何かの石を拾った引用- Wikipedia

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これほど評価に困った作品はない

本作品はTVアニメオリジナル作品。
監督はアベユーイチ、制作はアスミック・エース・ポリゴンマジック。
声優と2.5次元俳優が共演する「超次元革命アニメ」とうたっている。

実写


引用元:©Dimensionハイスクール製作委員会

始まってそうそう、超絶リアルな作画で地面が映し出される。
まるで実写のようなその映像のクォリティの高さに驚くしかない。
これが本当に「アニメ」ならばだ。
Wikipediaによると間違いなく「日本のテレビアニメ作品」となっている。

しかし、1話冒頭映し出される映像は紛れもなく
カメラで撮影された実写映像だ。アニメーションではない。3DCGですらない。
Dアニメで再生した瞬間に「なにか違う作品を間違えて再生したのか?」と
思うほどに意味不明だ。

この作品にはアニメや漫画の舞台などに出演している
いわゆる「2.5次元俳優」と「声優」が出ている。
彼らが実際に出演してSF学園ドラマを繰り広げている映像を見せられる。
「これはアニメなのか?ドラマじゃないのか?」という
疑問をいだきながら彼らの演技を見るしかない。

アフレコ映像


引用元:©Dimensionハイスクール製作委員会

ドラマとしてみても色々ときつい。
2.5次元俳優の「癖」といえばいいのか、
声優的な声の演技をしながら舞台俳優的な動きをする。
2.5次元俳優に混じって声優も普通に出ているため、
「声が良すぎる」役者も混じっている。

どちらかなら慣れたかもしれないが、2.5次元俳優の演技の雰囲気と
声優の演技の雰囲気が混じり合ってて、ちぐはぐかつ違和感を感じる。
見ている間にずっと船酔いしてるかのような気分になるほどだ。
映像的には揺れていないのになぜか三半規管が狂わされる。

この違和感の正体の原因は「アフレコ」だ。
日本人が日本語のセリフを日本語で喋っているはずなのに、
なぜか声を「アフレコ」して吹き替え映画みたいなことをしている。
実写映像でありながらアニメ的な感覚を味わせたいのはわかるが、
それがいい方向に効果的に働いているとはいえない

噛み合ってない違和感が独特の「酔」をうんでおり、
その独特さなアフレコの違和感に
慣れるまでやや時間がかかってしまう。

アニメパート


引用元:©Dimensionハイスクール製作委員会

主人公が校門の前で拾った「謎の石」が、いきなり別次元の世界に
彼らを連れて行ってしまう。それが「2次元の世界」だ。
2次元の世界は破壊の魔神のせいで崩壊寸前であり、
彼らは「選ばれし勇者」として謎解きを行う。

ちょっと意味がわからない。
唐突に2次元の世界に連れて行かれ、しかもいきなり勇者で、
なおかつクイズを解かないといけない。
かなり強引なストーリー展開であり、クイズを解くと元の世界に戻れる。

アニメの世界での彼らは3DCGでモデリングされたキャラクターになっている。
モーションキャプチャーを使用しているようで、
実際に演じている俳優さんが動きも担当しているようだ。
実写パートはアフレコでアニメ感を出し、
逆にアニメパートはモーションキャプチャーで実写感を出している

試みとしては面白く、斬新なことをしているのは分かる。
だが、あまりに尖った演出は受け入れられる人も少なく、
受け入れたとしても、それが面白いかどうかは別だ。
非常に見る人を選ぶ作品になってしまっている。

謎解き


引用元:©Dimensionハイスクール製作委員会

謎解きに関してはかなり厳しいものがある。
実際の問題が画面に表示されている時間が短く、
その間にもキャラクターが思考しつつ喋り続けるので
視聴者が問題をキャラよりも先に解くのは難しい。
第二問になると40秒位しか問題が表示されないこともある。

更に言えば難易度も高い。
いろいろな知識が必要な割とガチな「謎解き」になっており、
よっぽどのクイズ好きや謎解き好きでない限りは見てるうちには解けない。
物凄く難易度の高いクイズをキャラ同士でひたすら会話しながら解く流れは、
難易度の高さも会って、ややグダグダになっており、面白いとも言えない。

だが、その難易度にはストーリーにおいて意味が出てくる。
彼らは毎回正解するわけでもなく、負けると大切な何かを奪われてしまう。
奪われた結果、キャラクターの存在ごと消されることもある。
消えたキャラクターがどうなるのか、崩壊寸前の世界はどうなるのか。
そもそも2次元の世界とは何なのか。

意外とこの作品のストーリー自体は悪くない。
流されるままに2次元の世界に連れて行かれてしまった彼らではあるが、
奪われた友人を取り戻すために「謎解き」に正解するために特訓したり、
「大切なもの」を奪われて変化することで何が大切だったかを
気づくことができるストーリーだったり、
いわゆる青春ドラマらしい友情の描写や関係性の描写もある。

きちんとしたSF青春学園ドラマになっているだけに見れてしまう部分も大きく、
2話、3話とはなしを進むうちにキャラクターにも愛着が出てくる。

アニメじゃない


引用元:©Dimensionハイスクール製作委員会

しかし、この作品をアニメと言って良いのかがそもそも問題だ。
これがドラマであり「2次元パートがあります」ならば、
もっと多くの人に受け入れられただろう。
だが、この作品はなぜか「アニメ作品」として作られてしまっており、
そのせいで強い拒否感が生まれる人も多いはずだ。

1話や2話の違和感は話が進んでいくうちになくなり、
SF青春学園ドラマとして話は楽しめる。
だが、それはあくまで「ドラマ」として見れるというだけであって、
「アニメ」として見れるというわけではない。
アニメーションとしての面白みは殆どないと言っていい。

3DCGとモーションキャプチャーを駆使することで低予算で
アニメパートは出来たかもしれないが、
そのアニメパートが面白くはない。ただ謎解きをしてるだけだ。
アニメパートが終わった後の実写パートの方が面白いため、
ある意味本末転倒だ。

見てるうちに早く謎解きのアニメパート終わらないかなと
思ってしまうくらいに実写パートにハマっていく(笑)

綺麗に


引用元:©Dimensionハイスクール製作委員会

この作品は全12話だが、
12話は後日談てきなものになっており実質11話だ。
その全11話の中で綺麗なストーリー展開と伏線の貼り方と
回収をしており、最終話を見た後にはすっきりとした感覚が残る。

特にSFとしては「2次元」と「3次元」、そして「4次元」という
要素を非常にうまく使いこなしており、「2次元」という要素が
ストーリーでも効果的に作用している。
1話の時点のふざけた感じから、まさか2次元から3次元世界への進化や、
死んでしまった親友と4次元世界で再会するというストーリー展開に
なるとは想像もつかない。

いい意味で振れ幅が大きい。
1話の時点での拒否感から11話を見終わった後の
「いい作品」を見終わった感覚の振れ幅が大きく、
それだけにもったいなさを感じてしまう。

2話、3話と見ていくうちに慣れていくことで面白さに気づき、
最終話まで見ると素直に面白かったと言えてしまう作品だが
その面白さに気づくまでがややハードルが高く、
癖が強い尖った作品と言えるかもしれない。

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総評:ドラマだったら


引用元:©Dimensionハイスクール製作委員会

全体的に見てアニメとしての評価はできない作品だ。
wikipediaによると「日本のテレビアニメ作品」であり、
超次元革命アニメといってるもののアニメパートの面白さはない。

実写映像なのにあえて「アフレコ」して、アニメパートも入れて
SF青春学園ドラマをするという試みは面白い。
演技やキャラクターが実写なのにアニメアニメしてる違和感はあるものの、
ストーリー自体は決して悪くない上にドラマとして
しっかりとした内容になっている。

1話30分というしっかりとした尺の作品なだけに、
一人ひとりのキャラクター描写もしっかりしており、
青春学園ドラマではあるものの、ノリが軽くギャグも多い為見やすい。
なんだか少し懐かしい感じのドラマのノリのある作品でもあった。

それだけに、この作品が「ドラマ」として作られなかったのが謎だ。
テレビアニメ作品というジャンルにこだわってしまったがゆえに、
この作品が持つ面白さをストレートに見てる側に伝えきれておらず、
多くの人が「なんだコレ?」と1話で切ってしまった人も多いはずだ。

しかし、ストーリーはしっかりと面白い。
最終話は後日談的なもので実質全11話の作品だが、
起承転結がしっかりとした青春SFストーリーだけはしっかりと面白い。
演じてる俳優さんや声優さんのファンならば、
この作品に常に漂う「違和感」を気にせずにすんなり見れるかもしれない。

それだけに「アニメ」という枠で作られてしまったのが謎であり、
そこにこだわった挑戦心は評価したい部分ではあるものの、
やはりこれは「アニメじゃないな」と思ってしまう作品だった

個人的な感想:難しい評価


引用元:©Dimensionハイスクール製作委員会

アニメーションとしての評価は難しい。
実写ドラマの中で「アニメ」を演出と要素として取り入れているという感じだ。
これが逆ならアニメとして評価できたかもしれないが、
ちょっとこの作品の評価は難しい。

実写映像にアフレコするという試みや、
これをアニメと言ってしまう感じなどかなり新進気鋭のことをしている。
受け入れられる人はそれほど多くないだろうが、
受け入れてさえしまえば楽しめる、そんな作品だ。
しかし、アニメではない(苦笑)

点数と評価にかなり迷った作品だ。
実写部分のドラマだけなら70点くらいで、
アニメとしての評価は10点という感じだが、
当サイトはアニメレビューサイトなのでアニメよりの評価としつつも
挑戦的な試みとストーリーの面白さの評価を少しくわえた形にした。

実写ドラマよりな2.8次元みたいな感じの作品と言えるかもしれない。
1話はちょっといろいろな要素から拒否感が生まれやすいが、
少しこらえて2話、3話くらいまで見てみると
この作品の面白さが分かってくるはずだ。

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