評価 ☆☆☆☆☆(9点) 全13話
あらすじ 異世界転生してチート級の強さを得た元人間の魔族・瀬川陽樹(ヨウキ)は、魔王の部下という中途半端なポジションで、魔王城に引きこもり勇者パーティーたちを倒す任務に就いていた。 引用- Wikipedia
全話作画崩壊
原作は小説家になろうで連載している作品。
監督は山本靖貴 、制作は月虹
ガッタガタ
1話から一切やる気というものを感じられない。
何年前のアニメを見ているんだろう?とタイムスリップな
気分になるほど古臭いキャラクターデザインと、明らかに予算の少ない作画は
1話冒頭から見る気が失せる。
ときおり、びっくりするほど線がガタガタになっていることもあり、
戦闘シーンと呼べるもののにも見応えはない。
1話からこれだ、厳しいなんてもんではない。
明らかに作画枚数も足りず、ギリギリでやっている感が1話でですぎだ。
制作の月虹は魔王様リトライ!Rなどでも
作画が崩壊しており、あまり評判が良くない制作会社だ。
今作もそんな月虹が手掛けたことで見るに値しない作品になっている。
一目惚れ
いわゆる勇者と魔王がいるファンタジーな世界だ。
そんな世界で主人公は魔族であり、 魔王の部下として勇者と戦っている。
そんな戦いの中でタイトル通り、勇者パーティーの中の
「僧侶」に一目惚れしてしまうというところから物語が始まる。
この作品はいわゆる「転生もの」でもあり、
べつの世界で人間をやっていた主人公がこの世界で転生し、魔族になり、
前世の記憶が有るせいか人間に一目惚れしてしまう。
いざ、僧侶に告白したものの玉砕し、
魔王が倒され、主人公は人間のフリをして生きていくことになる。
この導入自体は斬新なのだが、いざ人間のフリを始めると
「ギルド」に登録して「冒険者」になってという
ベタすぎるテンプレート展開になってしまう。
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その一方で主人公は僧侶一筋であり、
事情を知る僧侶とともに徐々に仲を深めていく展開は悪くない。
主人公の部下も人間のフリをしており、
そんな部下や僧侶、キャラクターたちとの日常は悪くない、
だが、あくまで悪くない止まりだ。
作画の悪さを覆い隠すほどの魅力が有るわけでもなく、
主人公以外のキャラクターたちの日常と恋愛事情は悪くない、
それぞれのキャラがしっかりと立っており、
だからこそ、それぞれの恋愛事情が魅力的に見える。
しかし、悪くないのだが作画が台無しにしている。
もう少し作画が良ければ、このファンタジー日常ラブコメを楽しめそうだが、
肝心の作画の悪さのせいで作品を台無しにしている。
作画崩壊
5話辺りからは露骨に作画崩壊しだす。
ガタガタな作画はシーンによってキャラの印象すら違っており、
「背景」も明らかに間に合っておらずペラペラな背景作画は
塗りもおかしく、キャラクターが変に浮いてしまっている。
作画崩壊する作品は珍しくないが、
背景までおかしくなっている作品はよっぽどだ。
しっかりと作れば面白さが出そうな作品なのに
アニメという媒体で台無しにしている、
オリジナルアニメならともかく、原作がある作品でこれをやってしまうのは
原作に対する敬意がない。
戦闘シーンはそこまで多くないのだが、
5話など戦闘シーンが多い時の作画のひどさ、
酷すぎる紙芝居、スライドショーのような
面白みのなさすぎる戦闘シーンはシリアスなシーンですら台無しにする。
魔族
主人公は魔族でありチート級の力を持っている、
それ自体はいいのだが、そんなチートな力を全開にした姿が
作画の悪さもあいまってダサすぎる。
とあるサイコパス的な勇者が暴走して、
力を押さえて戦っている中で人間が傷ついてしまう。
そんな中で主人公が本気を出し、
全身がムキムキになって目が赤くなる、本当にダサい(苦笑)
そんな本気の姿になっても結局はサイコパス勇者は
殺しもせずにボコボコにしただけで終わっており、
なんのために逃げる勇者を追いかけてぼこぼこにしたのか
ちょっとよくわからない展開になっている。
作画だけでなく脚本までも中盤からおかしくなる。
どうでもいいサブキャラの話だったり、
どうでもいいバレンタインのゴタゴタだったり。
中盤くらいから作画も話のクオリティも一気に落ち、
終盤はサブキャラ同士の恋愛が成就したりしつつ、
僧侶にお見合いが舞い込んでくる。
偽主人公みたいなやつもでてきてトラブルが起こりつつ、
それを解決して終わる。
ラストで主人公と僧侶が付き合うことになるという
ハッピーエンドで終わっており、
1クールでストーリーに区切りがついていることは
評価したいものの、最後まで作画が酷すぎる作品だった。
総評:可愛い子どこ?
全体的に見て残念な作品だ。
ストーリー自体は決して悪くない、
魔族と人間、勇者パーティーと魔王軍という禁断の相手に恋をし、
魔王と勇者の戦いが終わっても恋心を貫き続け、
サブキャラの恋愛事情もコミカルに描かれている。
だが、1話から最終話に至るまで作画の悪さが致命的だ。
カットがかかるごとにキャラの顔が変わり、
がたがたな線でがたがたなアニメーションが描かれている。
5話あたりからはさらに作画が悪くなり、背景作画ですら酷い。
アニメとしての見ごたえ、媒体の魅力がなさすぎる作品だ。
予算の問題なのかスケジュールの問題なのかはわからないが、
もう少しきちんと作られていれば
作品の面白さを素直に味わえたかもしれないだけに、
アニメという表現で原作の良さが
つぶされてしまったのは残念でならない作品だった
個人的な感想:月虹
月虹は当たりはずれがすさまじい制作会社だ。
この作品と同時期に「真夜中ハートチューン」も
制作しており、そちらもあまり作画のクオリティが高くない。
同時期に2作品作ることが厳しい制作会社なのだろう。
声優を雇っていたり、芸能事務所を立ち上げていたりと、
多角経営に踏み込んでいるのも気になるところだ。




