これでいいのだ!?「おそ松さん」レビュー

2016年10月4日

評価★★★★☆(67点)全25話
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あらすじ 松野家の六つ子、おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松は20歳を過ぎても定職につかず、親の脛をかじるいわゆるニート。引用 – Wikipedia


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これでいいのだ!?

本作品は赤塚不二夫作品である「おそ松くん」を原作とし、
おそ松くんたちが20歳を超えて大人になったらどうなっているのか?
という体で描かれており、おそ松くん原作のアニメとしては
27年ぶりのアニメ化となっている。
監督は藤田陽一、制作はstudioぴえろ

見だして感じるのは・・・滅茶苦茶な感じだろう(笑)
白黒画面でおそ松くん達が自身の27年ぶりのアニメ化に驚くという
ストーリーから始まり、そこから「うたプリ」のパロディになる。
何を言っているかわからないと思うが、そのとおりなのだから仕方ない。
予想外すぎる展開とぶっ飛んだストーリー展開にどうついていけばわからない。

しかもパロディが長い。
うたプリ+花より男子なパロディ状況が5分以上続く、
そうかと思えばBL要素が描かれそうになったり、飛行石が出てきたり、
Bパートではハイキューになったり弱虫ペダルになったり、
ラブライブになったり、進撃の巨人になったり、BLEACHになったり(苦笑)

1話からもうごちゃ混ぜだ。
ちなみに1話は権利関係の問題で怒られたのか、
BD・DVDには未収録、ネット配信関係のサイトでも配信されていない。
やりすぎだ(笑)
本作品の監督は「銀魂」の監督もやっており、
あの銀魂のやり過ぎた感じのパロディ要素がそのまま取り入れられている。

そして、そのパロディに対して怒涛のツッコミが入る。
ちょろ松の激しいツッコミを演じているのは「神谷浩史」であり、
激しいツッコミの数々は「絶望先生」を髣髴とさせる。

危なすぎるパロディ要素、カオス感溢れるストーリー展開、
それに対する激しいツッコミ。
濃ゆすぎる「1話」は強烈なインパクトと印象を残す。
そのインパクト上がるからこそ2話から自然に話に入っていける。

20年後のおそまつさんはすっかりとダメ人間になっており、
はっきりいって「クズ」といえるようなキャラクター描写が多い。
1話の中で複数のピソードで構成されており、
非常にテンポよく「おそ松さん」たちの日常が描かれる。

6人のキャラクターがひとりひとり濃ゆく、立ち位置がしっかりしている。
ギャンブル好き、厨二病、ツッコミ、マイペース、バカ、子供っぽい。
わかりやすいキャラクター付けと性格で、
そのわかりやすさで「六つ子の区別」をしっかりとつけており、
キャラ付けがしっかりしてるおかげで日常エピソードのギャグが際立っている。

まだ見ていない人にとっては「腐女子向け」のイメージが強いだろう。
しかし、決して男子向けじゃない作品ではない。
なにせ「アイドルの握手会でアイドルに対しセックスを連呼」したり、
「六つ子のチ●コ当てクイズ」が開催されたりと
シモネタがいい意味でエグい(笑)
ちなみに「ウ●コ」なんかも普通に出てくる。

敢えて腐女子人気を逆手に取ったような「リアルなおそ松の描写」や、
おそ松さんを女性キャラに変換したエピソードなど、
決して「腐女子向け」と言い切れない話やセリフも多く、
「自家発電中」のシーンなどもある(笑)

女子人気が高い作品なだけに見ていない男性もいると思うが、
そこまでBL的要素は強くない。
そういった部分はギャグ的に描かれている部分が多く、
腐女子さんたちの「想像」が広がるきっかけを生む関係性やシーンはあるものの、
逆に腐女子でなければひっかからない部分であり、男性が見ても素直に笑えるはずだ。

ただ、話の当たり外れも大きい。
ギャグアニメだからこそ仕方ない部分はあるものの、
面白い話と面白く無い話の差が大きく、特に2クール目はその傾向が強い。
はっきりいってしまうと1話が1番面白かった感じもある。
パロネタも1話で怒られたせいか萎縮ししすぎて、
中途半端なものも目立ってしまっていた。

2クールというストーリー構成なので仕方ないが、
やや中盤以降飽き気味になってしまうこともある。
分割2クールや1期、2期と分けて放送して
もう少し話のクォリティを上げて欲しかった感じはあり、
シュールなシーンや展開が笑いに繋がっていない部分も目立っていた。


全体的に見て面白い作品だ。
おそ松くんという作品を敢えて単純なリメイクではなく続編として、
おそ松くんのキャラクターを成長させ、しっかりとしたキャラクター付けをし、
人気男性声優に演じさせることでキャラクター性を強くする。
きっちりと「キャラクター」を作り上げたからこそ、
ギャグアニメとして面白い作品に仕上がっている。

シュールな話や予想がしにくい話も笑いになっており、
2クールの中でマンネリを生まないように試行錯誤に色々な話を展開しており、
それ故に当たり外れがあるストーリーになってしまったが、
基本1話の中に複数エピソードで構成しているからこそ、
ハズレの話でもそこまで気にならなくなっている。

欠点を言うならばキャラクター性が強く、
キャラクター性に頼っている部分も大きいため、
ある程度六つ子に対して好感が持てないと楽しみにくい話もある。
この辺りは個人個人の好みによるところが多いだろう、
キャラを気に入れば気に入るほど楽しめる作品だ
逆に言えばキャラクターに対して好感を持てないと、つまらないだろう。

個人的には話題になりすぎて人気になりすぎて
逆に見るのを身構えてしまっていた作品だったのだが、
いざ見だすと、その人気の理由もしっかりわかる作品だった。

腐女子人気が非常に高い作品だが、
決して作品自体は「腐女子」しか面白くない作品ではない。
どうせ腐女子向けでしょ?と思って見ていない方は、
私に騙されたと思って1話見てほしい。

最終話で騙されたと思うかもしれないが、
あの「荒唐無稽さ」が逆にこの作品らしかったとも言えるかもしれない。
売り上げ的には2期を望める売上だけに、2期を期待したいところだ。

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