殺し屋さん

評価/★☆☆☆☆(11点)

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無理矢理アニメ化したのか?と感じる作品。

原作は4コマ漫画作品。2004年から連載されている。
アニメは1話3分ほどの短編アニメであり、フラッシュアニメだ
制作会社もアニメーション制作会社ではなく、フラッシュ系のソーシャルゲーム制作会社。

見だして感じるのはあからさまに「4コマだ」だとわかりやすいストーリー構成だ。
短いネタをただつなげているだけで、そこにアニメならではの面白みや
ストーリーの流れはない。
原作のとおりに4コマ漫画をフラッシュアニメにしただけのような感覚で、
4コマ漫画原作のアニメ特有の「テンポ」の良さや「勢い」がなく、
これくらいなら原作を読んだほうが笑えるのでは?と感じる。

主人公が殺し屋ということで、殺し屋という設定を活かしたネタも多い。
シュールなネタも多く、クスッとくるネタもあるのだが
ネタを描写するためのストーリー展開が強引だったり、
いまいちスッキリとしないオチだったりと
思わずクスッっと笑っても、その笑いが持続せず無表情で毎話終わってしまうことが多い。

ネタの外れもかなり大きく、笑えるネタもあることはあるのだが
ちょっと感覚として「ズレたネタ」も多く、
本来はシュールなギャグなのは分かるが、演出が悪くシュールギャグではなく
ただの滑った的外れのネタになってしまっている。

全体的に見て素直に原作を読んだほうが面白そうな作品だ。
止め絵で微妙にしか動かないアニメーションは、
他のフラッシュアニメと比較しても「動かなすぎ」て絵的に退屈で
フラッシュアニメ特有の自由な演出もない。
原作のネタをそのままアニメにしましたという感じが強いストーリー構成では
本来は「笑えるネタ」もすべり気味になってしまっていることが多く、
同じネタでも原作だったら笑えるんだろうなと感じてしまう。

更に言えば尺稼ぎ。毎話毎話、OPが長すぎる。
これでOPのアニメーションが変わるならネタにもなったが、
特に変化のないOPを毎回1分見せられるのは苦痛でしか無い
ちなみにこのアニメは1話3分だ、3分の1もOPだ。
この尺ならばOP30秒がギリギリ許せる範囲だろう。

唯一評価できるのは8話くらいだろう。
この8話は「警察犬と殺し屋さん」というネタで統一しており、
警察犬を演じる藤原啓治さんの勢いのある演技のお陰で
話全体のテンポが良く笑いにつながっていた。
あの8話のような勢いとネタの統一感が全体にあればもう少し作品全体の評価も違っただろう。

余談になるが、このアニメは本当に何がしたかったんだろうか。
原作は台湾やスペインでも刊行されており、2004年からの長期連載だ
それなり人気はあるのだろう。

そんな人気のある原作をフラッシュアニメ、しかも「全10話」という中途半端な放送枠、
更に放送局が「テレビ埼玉」限定というわけのわからない縛りプレイまでしている。
YOUTUBEやニコニコ動画などでの配信もなく、テレビ埼玉限定だ(苦笑)
そんな縛りプレイをするくらいなら別に無理矢理アニメ化する必要はあったのだろうか?
そもそも、最初からOVAで販売しておけばよかったのでは?と感じてしまう。
これでは原作の宣伝にもならない。
無理矢理アニメ化した感じが全体から漂っている作品だった