中身の無いアニメとはこういう作品「アイドルメモリーズ」レビュー

2017年2月3日

評価☆☆☆☆☆(6点)全12話

あらすじ この物語の舞台は、近未来。 高速ネット通信とVR技術の革新により、
自宅にいながらリアルな旅行体験やライブ体験が一般化している。
アイドル活動もその在り方を変え、主にネットを介したVR空間が活動の起点となっている。 引用 – Wikipedia


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中身のないアニメとはこういう作品

本作品は中国ゲーム会社のHappy Elementsによる日本で制作したアニメだ。
制作はセブン・アークス・ピクチャーズ、監督は菊池カツヤ。

最初はソーシャルゲームかなにかの宣伝のためにアニメかと思ったのだが、
そういう情報は一切ない、一応Happy Elementsは中国のソシャゲ会社らしく、
日本での展開のきっかけづくりのようなものなのだろうか?
ちょっと制作意図が読めない。

見出して感じるのは意外性だ。
「アイドルメモリーズ」という名前から想像できる内容と全く違う冒頭だ、
いわゆる「RPGソーシャルゲーム」っぽいキャラが
謎の敵と戦闘を繰り広げる。

これが一体どういう状況なのか一切わからないまま、
適当にエフェクトだけ派手な戦闘シーンが描かれるが、
予想外な内容と一切説明がない要素と、
ボケとギャグが入った戦闘シーンで余計に混乱する。
更に登場人物も一気に出すため一人ひとりの印象も薄い。

そうかと思えば、いわゆるラブライブ風な「アイドルアニメ」的なOPが始まる。
登場人物全員で歌っているのは分かるのだが、全然揃っておらず、
アイマス風なライブシーンも流れる。
この作品の「オリジナリティの無さ」をわずか1話5分ほどでビンビンに感じる。

更に声優さん、新人か素人ばっかりだ。
ここらへんもラブライブ風なのかもしれないが、
wikipediaの項目すらない謎の人物だったり、
ファッションモデルだったり、ギタリストだったり、
もはや意味不明な経歴の人ばかりだ。

そこに脇役として水樹奈々や高垣彩陽、はては置鮎龍太郎までいるせいで、
余計に新人&素人の演技力の無さが際立ってしまっており、
一人は「棒読み」なため結構きついものがある。
ご丁寧に一人ひとり順番に喋るため余計にたちがわるい。

更に1話の中で前半はアニメパート、後半は実写パートになっており、
実写の部分は心底どうでもいいバラエティ番組的なノリだ。
各声優?のファンでなければ楽しめない内容なため、
実質1話15分のアニメだ。

キャラクターデザインやライブシーンのCGだけは無駄に凝っており、
作画の質もかなり安定している。
しかし、アニメーションとしての質の良さとは裏腹に内容はあまりにも薄い。

1話冒頭の謎の戦闘シーンは特にその後のアイドル話には無関係であり、
あとはもうベタベタなアイドル話、
アイマスやラブライブ、数多のアイドルアニメで見たことがある内容であり、
そこに「オリジナリティ」を一切感じない。
王道にすらないっていない、よくあるアイドルアニメの模倣だ。

ライブシーンは確かに質が高い。
だが、作画の質が高いだけでライブシーンとしての面白さが全くない。
「ライブシーン」は最近は色々なアニメで描かれることが多いが、
本当に「センス」が必要なシーンだ。

動きや曲、作画の質、キャラクターの魅力、カメラワーク、
アニメーションにおける様々な要素のセンスが組み合わさって
ようやく「素晴らしいライブシーン」になる。

だが、この作品のライブシーンは作画の質がいいだけだ、
速いテンポの曲のときのカメラワークは最悪で、ただ早く動かせばいいと思っていたり、
歌っているキャラが端にいて、カメラワークも引きだったりするダンス構成だったり、
一辺倒なダンスだったり、印象に一切残らない曲だったり、
「キャラのウィンク」がおざなりだったりと、センスがまるで無い。

ストーリーも練習描写がムダに多い。
実質1話15分で、1クールしかないのに、練習シーンをやたらと見せられる。
そこに何らかの見どころがあれば別だが、
似たような展開でキャラを掘り下げる展開につなげる為だけの練習シーンだ。

一応、他のアイドルとランキングで争っているのだが、
他のアイドルグループのライブシーンは一切でない。
ランキング100とか表示されていたので少なくとも100グループは居るはずなのだが、
ライバルアイドルグループは登場せず、
キャラのお悩みが解決してライブを行うと、
ランキングが上った上がったとキャラが喜ぶのみ。

最終話では一度敵アイドルグループに負けるという展開になるのだが、
その敵アイドルグループのライブシーンはまったくない。
敵アイドルグループのメンバーの一人?とそこの親玉が
妨害工作で出てくるのは出てくるのだが、
その敵アイドルグループの活動が一切描かれないため、まるで一人相撲だ。

全体的に見て見せかけだけの中身が無いアニメだ。
キャラクターデザインと作画の質は良いのだが、
とってつけたようなありがちなアイドル話にはオリジナリティはなく、
肝心のライブシーンはセンス0,演じている声優さんは新人や声優ですらない素人、
日本のアイドルアニメの市場に踏み込みたかったという意図は分かるが、
中身が伴っていない継ぎ接ぎだらけの模倣作品でしかない。

中身がない、内容がないという表現は本来私は嫌いなのだが、
「中身が無いアニメといえば?」と聞かれたら、
私は今後、迷いなくアイドルメモリーズと答えるだろう。

ある意味で中国資本らしいアニメだ。
日本の模倣、偽ブランド商品のようなパチモン感、
金のかけどころの間違い方など、日本の製作会社が作っているにもかかわらず、
チャイニーズ感が漂う。

いわゆる駄作アニメ、B級アニメとしての面白さもない。
きちんと作られたアイドルアニメの継ぎ接ぎであり、
きちんと作られたアニメの要素だからこそ真面目であり、ふざけてる部分がなく、
作画の質も高いだけに作画崩壊による面白さもない。

実写パートも私は飛ばし飛ばしで適当に見ていたが、
アニメパートやキャラについてあれこれ語ったり、
監督や脚本家がしゃしゃり出てきたり、
なんかもう「BDの特典映像」レベルのものを毎話見せられるのは苦痛だ。

予算だけは潤沢にありそうなのだから、
もう少しセンスのある監督に任せれば見れる作品になったかもしれない。
そういった意味で予算面でのもったいなさはある。

個人的には謎の中国語講座が、中国資本のアニメであることを
隠して無くて笑った(笑)
あの中国語講座は必要だったのだろうか?
確かにキャラクターの中には露骨に二名ほど中国人が居るが・・・

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