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「スター・ウォーズ:ビジョンズ」レビュー

5.0
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評価 ★★★★★(80点) 全9話

『スター・ウォーズ:ビジョンズ』TVグローバル予告|Disney+ (ディズニープラス)

あらすじ 神風動画、Studio COLORIDO、GENO STUDIO、TRIGGER、Kinema Citrus、Production I.G、サイエンスSARUの7つのスタジオが、スター・ウォーズの世界観をベースにそれぞれのオリジナルストーリーで制作した9本の短編作品で構成されている。引用- Wikipedia

世界よ!これがジャパニメーションだ!

本作品はディズニープラスオリジナル作品。
日本のアニメ制作会社が「スターウォーズ」を題材に製作した
短編アニメ集であり、全9話で1話約13分ほどの作品。

オタクに刺さる

まず、この作品に参加している制作会社をご覧いただきたい。

神風動画、Studio COLORIDO、GENO STUDIO、
TRIGGER、Kinema Citrus、Production I.G、サイエンスSARU

どうだろうか(笑)
アニメ好きならば思わず「お?」と一声漏らしてしまうような
制作会社のラインナップ、このライナップを見るだけで
思わず「みたい」と思ってしまう人も多いはずだ。
かくいう私もその中のひとり。

ディズニー関連は私の個人的な考えから
2019年ごろからレビュー自体をやめており、
あまりディズニーというものにも関わらないようにしてきた。
サブスクリプションサービスであるディズニープラスに関しても
当然入っておらず、見たいと思う作品はあれどみていない。
そんな状況が約2年続いていました。

しかし、この作品はずるい。
スターウォーズを題材にして日本のアニメ制作会社が
それぞれ短編アニメを作る。
そんな企画に心躍らないオタクは居ない。

ディズニー作品は見ない、レビューしない。
そんな私の「信念」をあっさりと
この作品で打ち砕かれてしまいました。

閑話休題。

今回は9作品、それぞれをざっくりレビューしつつ
作品全体の総評につなげたいと思います。
特殊な作品故に、普段とはすこし違うレビューになることを
ご理解いただけると幸いです。

The Duel

第一話はジョジョの奇妙な冒険のOPなどでおなじみの神風動画。
監督は水野貴信。

この作品の特徴は「和」だ。
まるで黒澤明監督作品を思わせるような雰囲気、
白黒な画面で描かれる、おそらくは「日本」を舞台にした
スターウォーズ。
もうこれだけで見たいと思う人がいるはずだ。

主人公は村の用心棒。
野党に襲われている村に雇われた彼と、野党の女ボスの戦い。
「ライトセイバー」を使用してはいるものの、
これは剣戟であり、殺陣だ。

白黒な世界の中でビームやライトセイバーだけは色づいているからこそ、
ライトセイバー同士の戦いが際立っており、
「The 神風動画」な癖のある作風を和風な世界観で魅せることで、
これぞ神風動画だ!といわんばかりのアクションを見せ付けている。

野党のボスが使っている「番傘」なライトセイバーも
思わず笑ってしまうような強さと魅せ方をしており、
「ライトセイバー」を持つもののの戦いというのを主軸に
余計なストーリーなど一切見せず、
それだけを見せているような印象だ。

13分ほどしか無いが、それでも先が見たくなる。
用心棒がなぜ「シス」の身でありながら
シスを倒す用心棒をしているのか。
短編で1話しか無いのはわかっているものの続きが見たいと思わせる。

「和」と「スターウォーズ」という組み合わせで
神風動画が魅せた本作品は、
1話目としてのインパクトが素晴らしく、
戦いが終わった後に思わず深く息を履いてしまう。

タトゥイーン・ラプソディ

第2話はペンギン・ハイウェイなどを手掛けたスタジオコロリド。
監督は木村拓。
1話目とは打って変わって
キャラクターデザインはどこか可愛らしいのがこの作品だ。

訳ありな連中が集まってできたバンドだ。
主人公は宇宙の命運をかけた戦いをしているわけでもない。
あくまで「バンド」をしているだけ。

スターウォーズの世界に生きるバンドマンな彼ら。
いろいろな事情を抱えた彼は、自らの曲を銀河中に届けようとしている。
だが、訳ありであるがゆえに追われる身だ。

スターウォーズシリーズを見た方ならおなじみの
「砂漠の惑星タトゥイーン」を舞台に
「ジャバ・ザ・ハット」や「ボバ・フェット」に追われている彼ら。

1話目は設定だけを借りたような作品だが、
この話は「スピンオフ」としてあくまでスターウォーズの世界観と
登場人物を活かし物語を紡いでいる。

世界観や設定を守りつつも「スタジオコロリド」らしい
色使いとキャラクターデザインが、
スターウォーズという作品をいい意味で「スタジオコロリド」という
制作会社の雰囲気に落とし込んでおり、
スターウォーズでありながらスタジオコロリドらしさをきちんと感じさせている。

たった13分ほどしかない。
だが、オリジナルキャラである4人のキャラの印象がしっかりと付き、
彼らが生き生きとしている。作品の中で彼の息吹を感じさせる。

「僕たちはただのバンドなんだよ」

特別ではないことはわかっている。だからこそ、
自分たちができることをする。
仲間を助けるために、仲間のために、銀河に歌を届ける。

一言で言えば気持ちのいい作品だ。
起承転結すっきりとしたストーリー展開は
13分という尺をきちんと活かし、1話完結の作品として
ニヤっとできる面白さと満足感を感じさせる。

特にライブシーンはカメラワークと曲もあいまって
ずっと頬が上がってしまっていた。
話のオチも含め「あー面白かった」と素直に言えてしまう1作だ。

個人的にはジャバ・ザ・ハットがめちゃめちゃ可愛かった(笑)

The Twins

第3話の制作はキルラキルやプロメアの制作でおなじみのTRIGGER。
監督は今石洋之。
この話はおそらく多くの人が冒頭から同じことを思うはずだ。
「あ、トリガーだな」と(笑)

制作会社のトリガーらしいビビットな色使いで
描かれたキャラクターたちと、今石監督らしい
ぶっとんだ世界観で描かれたスターウォーズは、
スターウォーズらしさを維持しつつも同時に、
トリガーらしさ、今石監督らしさ全開だ。

ダークサイドの力によって作られた双子。
そんな双子の力をもとに兵器が作られていた。
姉はダークサイドに準じ、帝国に命を捧げる覚悟でいる。
だが、弟は姉が命を落とす事を望んでいない。
姉が死ぬ未来を見てしまったからこそ、彼は止めるために動く。

始まってから約5分間、キャラクターの顔はアーマーで隠されている。
あえて隠したと言ってもいい。
多くの人がこの作品の主人公の顔を見た瞬間
「彼」を思い出すはずだ。プロメアが好きな人ならば
この作品を見たら大興奮なはずだ(笑)

彼が仮面を脱ぎ去るその瞬間まではスターウォーズらしさがあった。
だが、仮面を脱ぎ去った瞬間「TIGGER」であり「今石監督作品」全開だ。
細かい設定やストーリーなどどうでもいい、
ひたすらに見せつける「アクション」から生まれる熱さ。

グリグリに動くカメラワークと大胆とも言える演出の数々で
ゴリ推している。力技だ。力技こそトリガーだ。
荒唐無稽でもいい、これが「今井氏監督作品だ」と
言わんばかりのスターウォーズの世界観で描かれる
トリガー全開のシーンの数々に思わず笑ってしまう。

TRIGGERが作るスターウォーズ。
その一言で全てを表してしまえるような作品だ。
姉を思う弟の愛と、生まれた意味を求める姉。
そんな二人のバトルシーンはキルラキルを彷彿とさせる。
プロメアでキルラキル、そして最後の必殺技とも言える
主人公の技は「グレンラガン」的な部分さえ見せてくれる。

スターウォーズの世界でTRIGGER作品を詰め込んだ。
まさにお祭りのような作品と言えるかもしれない。
大胆で、どこかバカバカしくも、熱く、力強い。
これがトリガーだと作品全体から叫ぶ声が聞こえるようなそんな作品だ。

村の花嫁

第4話の制作はメイドインアビスや
盾の勇者の成り上がりを手掛けたキネマシトラス。
監督は垪和等。

この話はこの作品の中でやや「地味」な部分がある。
じっくりと背景を見せつつ、結婚する二人を描いており、
そんな結婚する二人を見つめる女性のジェダイが主人公だ。
そんな地味な序盤、戦闘シーンや派手なシーンもなく
淡々と結婚する二人の状況を描いている。

二人が結婚式をする意味と別れ、舞台となる惑星で
暮らす人々の文化と背景をじっくりと描いた後に
戦闘シーンが描かれる。
ジェダイに救われるものの背景をしっかりと描いたからこそ、
救うものであるジェダイが際立つ。

それまでの地味さが嘘のような戦闘シーン。
ライトセイバーを掲げ、瞬時に敵に近寄り一閃する。
静と動を意識した戦闘シーンはゴクリと生唾を飲み込むような感覚だ。

どこかスピリチュアルな雰囲気さえただよっており、
そんな雰囲気があるからこそ
「フォースとともにあらんことを」という台詞が引き立っている。

キネマシトラスらしい手堅く、
だが、しっかりとした世界観の描写が
静かに、だが根強い面白さを感じさせる話に仕上げている。

9人目のジェダイ

第5話の制作は攻殻機動隊などでおなじみのProduction I.G。
監督は同じく攻殻機動隊でおなじみの神山健治氏。
この話は全9話の作品の中で私が1番「続きが見たい」と
思った作品だ。

銀河系からジェダイの姿が消えた時代。
ライトセイバーすらも古代の兵器になり失われていた。
だが、そんなジェダイの騎士団を復活させようとするものがいた。
噂を聞きつけたわずかな「ジェダイの騎士」達が集う惑星、
そんな惑星にはシスの影もあり…

という世界観の説明を「大塚明夫」氏がナレーションしている。
非常にずるいとしかいいようがない(笑)
攻殻機動隊でおなじみの制作会社と監督だからこその
彼のナレーションだからこそ冒頭からニヤニヤしてしまう。

ストーリーもまるで2クール作品の1話のような作品だ。
マスターを失ったジェダイがライトセイバーを求め集まり、
そんなライトセイバーを作っているものも居る。
襲いかかるシスの影、そして裏切り者。
思わず「おぉ!?」と唸ってしまうほどの展開の面白さは秀逸だ。

そして9人目のジェダイ。
フォースは強いがジェダイの修業を受けていない彼女、
だが、そんな彼女が父を失い、父の遺志を引き継ぎ、
ジェダイになるために、生き残ったジェダイを探すために
旅立つストーリー展開は2クールアニメの1話を見ているような感覚だ。

逃走シーンからの氷上での剣戟はスローで瞬間の動きを
しっかりと見せることで戦闘シーンの迫力と
主人公である「9人目のジェダイ」の強さを印象づけている。

1話で完結していない。故に先が見たい。
Production IGらしいどっしりとした世界観の描写、
そして音楽によるスターウォーズという作品の雰囲気作り、
「2クール」を想定したようなストーリーだからこその、
1話の引きと鮮烈さは「あぁ、Production I.Gだな」と
ひしひしと感じてしまう。

「スターウォーズ」という作品を短編ではなく、
あえて2クール作品の1話のように見せた。
そんなちょっとした「傲慢さ」すら感じさせる話の作り方は
老舗のProduction I.Gだからこその話かもしれない。

良い意味で日本版のアニメのスターウォーズっぽい雰囲気が
しっかりと作品に現れていた。

T0-B1

第6話の制作は映像研に手を出すな!や夜は短し歩けよ乙女で
おなじみのサイエンスSARU。
監督はアベル・ゴンゴラ。

この作品の主人公は全9話の中でも異質だ。なにせロボットだ。
どこか「アトム」を彷彿とさせるようなデザインの可愛らしい彼が
無邪気に自らを作り出した博士と暮らす日常はたまらない。
「博士」のデザインを含め「手塚治虫版スターウォーズ」を
意識して作ったんだと言ったほうが分かりやすいかもしれない。

外の世界に憧れ、ジェダイに憧れた無邪気な彼。
そんな無邪気さが起こした悲劇。
キャラクターが少ないからこそ、
よりT0-B1という主人公が掘りさげられ彼の長い年月に渡る
研究と自己との対峙から生まれる進化という名の成長。

サイエンスSARUだからこその「ぬるぬる」とした
戦闘シーンでの動きとライトセイバー同士の戦いに
思わず息を呑み、「野沢雅子」さんの演技が
この作品の面白さをより感じさせてくれる。

マスターとパダワン、死んでもなお続くその関係性。
その意志を引き継ぎ旅立つ様子は、
もっと先を見たい。博士の過去、そして彼の成長を
もっと見ていたいと感じさせる1作だ。

The Elder

第7話の制作は第3話と同じくトリガー。
監督は大塚雅彦。
第3話の作品はトリガー色全開だった。
しかし、今作は打って変わって「Theスターウォーズ」だ。

冒頭から描かれるマスターとパダワン。
そんな二人の台詞回しから関係性の描写まで、
本家本元のスターウォーズにそのまま出ていてもおかしくないほど
違和感がまるでなく、トリガー色も薄い。
しっかりと「スターウォーズ」という世界観を守り、
スターウォーズらしさを追求したと言ってもいいかもしれない。

辺境の惑星に赴いた彼らは「怪しげな気配」を察する。
シスが滅んで何百年も立つはずなのに感じる古の気配、
何が、どんな目的で潜んでいたのか。

マスターがマスターらしく、パダワンがパダワンらしい。
このキャラクターの関係性と立ち位置をしっかりと見せ、
そんな中でパダワンが「シス」と出会う。

ストーリー自体はシンプルだ。
だが、シンプルだからこそよりキャラクターが際立ち、
「和」な文化のある惑星という舞台で、
生き残っていたシスと戦う。
キャラクター、そして戦闘シーンをたっぷりと見せてくれる。

未熟なパダワンだからこその戦闘シーン、
卓越したマスターだからこその戦闘シーン。
「2本のライトセイバー」で襲いかかってくるシスの驚異と、
ジェダイの強さを描いた戦闘シーンはじっくりと
雨の降る中で描かれる。

ライトセイバーに弾かれた雨の「水蒸気」まで細かくえがき、
3話と同じ制作会社とは思えないほど「剣戟」をえがき、
スターウォーズらしさを追求したような7話は印象深い。

日本のアニメ制作会社がが手掛けたスターウォーズ。
この作品の趣旨としては、一番趣旨に沿った作品かもしれない。

のらうさロップと緋桜お蝶

第8話の制作は虐殺器官や
ゴールデンカムイを手掛けたジェノスタジオ。
監督は五十嵐祐貴。

この話の最大の特徴は主人公が「獣人」であることだ。
帝国の支配を受けつつある惑星、
そんな惑星だからこそ獣人は迫害され奴隷のような扱いを受けていた。
だが、ある日、二人の親子と出会うことで彼女の人生が変わる。

「いつかきっと家族になれるから」

その言葉通り、彼女は親子の家族になった。
子供をお蝶姉さんとよび、親をお父さんと呼び、
身寄りのなかった彼女に家族ができたはずだった。
だが、長いときの中で家族の考えに違いが生まれてしまう。

帝国のやり方に反対する父、
帝国に頼らないと生きていけないという娘、
そんな二人のどちらの意見に傾くこともなく
二人が仲良くなることを願っている主人公。

家族になったはずなのに、仲が悪くなってしまった家族。
そんな家族の間に、本当の家族ではない彼女が
「家族」として二人を取り持とうとするのが可愛らしく、
それでも、親子の溝を埋めることができない歯がゆさが
シンプルにストーリーが気になってしまう。

スターウォーズといえば「父」と「子」の物語だ。
どちらが正しいとも、悪いとも言えない。もう戻れない関係性。
そんな家族の姿を見て主人公はどうするのか。

劇場アニメレベルまで描かれた背景描写と美術が
この話らしい「世界観」を築き上げ、
主人公であるロップの細かい動きは
息遣いまで聞こえてきそうなほどだ。

ジェダイやマスター、パダワンなどの言葉はこの作品では出てこない。
ジェダイでもシスでもない主人公が
「ライトセイバー」を家族として受け継ぐ流れも素晴らしく、
そんな彼女が家族に剣を振る。

「また3人で暮らしたい」

だからこそ、彼女は剣を振るう。
父と娘の戦い、姉と妹の戦いは悲哀に満ち溢れている。
どうしようもない、どうしようもなかったからこそ
今、この状況がある。

悲しい戦いをグリグリと舐め回すようなカメラワークと
キャラクターの表情で見せることで、
戦闘シーンの迫力が大きな「スクリーン」で見たとしても
遜色が無いと言えるほどの迫力になっており、
涙腺の弱い私はすこし涙をにじませながらも
手に汗を握りながら二人の戦いを見てしまった。

尺が19分とすこし他の作品よりも長いが、まだ足りない。
あと60分見せてくれと思うほど、
「1本の映画」の冒頭を見せられたような感覚になる作品だ。

赤霧

第9話の制作は第6話と同じくサイエンスSARU
監督はチェ・ウニョン。
この作品は他の話に比べて明らかに異色だ。
ややレビューするのにも困ってしまう。

この作品もまた1話と同じように「黒澤明監督」作品を
意識しているのだろう。
恐らくはモチーフは「隠し砦の三悪人」だ。

やや中国っぽさすら感じるキャラクターデザイン、
そしてC-3POやR2-D2の元ネタともいわれる「隠し砦の三悪人」の
キャラクターを匂わせる二人の男と姫。

主人公はジェダイでありながらあまり強くはない、
戦っている間にも何かがフラッシュバックする。
それは彼の心の影、闇だ。
ジェダイのままでは正義のままでは何も成せない。
それを彼自身が実感しわかっているからこそ
「闇からの誘惑」が何度も彼を襲う。

かつてアナキン・スカイウォーカーがパドメの死ぬ夢を見たからこそ、
力を求めるからこそ、闇にいざなわれたように、
この作品の主人公もまた「闇の誘惑」に抗えない。
全ては彼を闇に落とすために。

暗く、重く、そして後味の悪いラストは
スターウォーズにおける闇の部分を描いている。
この作品をよりによって全9話の作品の最終話に持ってくるのかと
終わった瞬間に笑ってしまう。

胃をかき混ぜられたようなムカムカ感、
強烈な後味の悪さでこの話は終わる。

ただアニメーションとしての面白みはやや欠ける部分があり、
よりによってこの話を最後まで持ってこなくてもいいだろうと
ちょっとこのストーリー構成を考えた人の
意地の悪さすら感じてしまった(笑)

総評:日本アニメ制作会社見本市

全体的に見て素晴らしい企画だったと言わざる得ない。
「スターウォーズ」という作品を題材に日本のアニメ制作会社が
短編アニメを作る。

企画としてはシンプルではあるものの、シンプルだからこそ
より制作会社の特徴が際立っている。
どの話も最低限スターウォーズの世界観を守りつつ、
堅実に、時には大胆に日本らしいスターウォーズを描いており、
1つ1つの話が、手掛けた制作会社の名刺代わりだ。

日本は実写映画では海外に負けている。
ハリウッドのような莫大な予算をかけることはできず、
世界的に日本の実写映画がヒットすることは殆どない。

しかし、アニメは違う。日本のアニメの力強さ、
世界に通じる日本のアニメというものをスターウォーズという
作品を通して見せてくれたような作品だ。

個人的な感想:もっと見たい

物足りない。
続きが見たい話がある、もっと違う制作会社が
スターウォーズを手掛けたらどうなるかも見てみたい。

MAPPA、Ufotable、マッドハウス、ボンズ、カラーetc…
日本にまだまだある制作会社が同じようにスターウォーズを
手掛けたら一体どんな作品を見せてくれるのだろうか。

ディズニーさんにはぜひ、スターウォーズビジョンズ2の
制作を一刻も早くやってほしい(笑)
こういう企画があるかぎり、
私はディズニープラスにずっと入っている。

これだけ有名なアニメ制作会社を集めたディズニーの力、
資本力とスターウォーズの作品としての可能性も感じさせる
本当に素晴らしい企画だった。

「スター・ウォーズ:ビジョンズ」は面白い?つまらない?

この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください