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アウトランダーズ

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評価/★☆☆☆☆(18点)

アウトランダーズ 評価

全1話
監督/山田勝久
声優/平野文,岩田光央,横尾まり,神谷明,土井美加ほか

あらすじ
宇宙戦争の中を闘いながら生きる道を模索する日本人少年と銀河帝国王女の恋物語。地球へ宇宙からの侵略者がやってくる。彼らは魔法を使い、生物を強化した宇宙船や兵器の為、地球の科学技術は全く歯が立たない。

ラムちゃんじゃないだっちゃ

原作は漫画な本作品。
1986年にOVA,翌年にはファコンでゲーム化もされている
ちなみにゲームはクソゲーらしい(笑)

冒頭から激しい。
宇宙人の宇宙船と地球の軍隊による空中戦は、セル画ならではの重さと迫力感じる戦闘シーンで
冒頭から見ていて引き込まれる。
ただ、OVAということもあり「不必要」に感じるグロ要素もあり
せっかく引きこまれたと思ったら、ドン引きしてしまう、そんな感じだ(笑)

この作品のヒロインは侵略者だ、1人で地球に乗り込み戦闘を行い、日本の兵士を酷く殺す。
奇抜なキャラクターデザインと「ラムちゃん」を彷彿とさせるようなキャラクターは
魅力的に感じる・・・というよりも、ちょっと微妙な感情をふつふつと湧き上がらせるようだ。
そんなヒロインは主人公に一目惚れをし誘拐する。

ヒロインはもう強引だ、誘拐したかと思えば結婚しようとするわ
言うことを聞かないとラムちゃんばりに「燃やす」わと、あまり魅力は感じない。
声優さんが「ラムちゃん」と同じ人ということもあり、余計に劣化ラムちゃんにしか見えないのだ

更に展開も冒頭こそ惹かれる戦闘シーンがあるのだが、そのあとはひたすらテンポが悪い。
動きの悪い剣劇シーンは尺稼ぎにしか見えず、
せっかくのラッキースケベ的なシーンも演出が悪くグダグダっとしている。
全45分のわりにキャラクター数も多く、登場人物同士の夜のシーンなどもあるのだが
これも1クールや、せめて全3話ほどのOVAならいいのだが
全1話の中でそのシーンは必要なのかと感じてしまう。
その夜のシーンも描き方も中途半端なため、セクシー要素としてもおすすめしがたい。

ストーリー自体は悪くないのだ。
侵略者である宇宙人のヒロインが地球人に惚れ込み、
侵略を止めてもらうために婚約し、地球を侵略するなと宇宙人の父親に言いに行く。
ストーリー的にはこれだけなのだが、全45分と考えればそれ以上広げるのは無謀だ
しかしながら、そんなストレートなストーリーがグダグダしてテンポや
展開の切り替えの甘さ演出の悪さ、魅力にかけるキャラクターが
ストレートに物語を楽しませない。明らかな尺稼ぎが目立つ点も厳しい所だ。

終盤の戦闘シーンも作画こそ派手で魅力的なのだが、
シーンとして「よくわからない」感じが多く、ここでも変なテンポの悪さが出ており
せっかくの戦闘シーンの作画を殺してしまっていた

全体的に見て原作者が不満を述べるのも分かる出来栄えだ。
序盤こそ引かれるものがあるのだが、話が進めば進むほどテンポは悪くなり
物語のおもしろみも薄れていき、もう少し色々とすっきりと楽しみたいと感じてしまった

だが、1986年と言うことを考えれば作画のレベルは高い。
そういった点の見どころはあるものの、
後は「平野文」さんのファンならば見て損はないかもしれないというところだろう
この2つが本作品の唯一評価できる点かもしれない。

これが1クールや2クール、せめて全3話あればもう少し違ったかもしれないが
全1話の45分という中途半端な尺が、中途半端な作品になってしまった最大の原因だろう
きっちりと作られていれば面白くなったかもしれないだけに残念だ

「」は面白い?つまらない?

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