until You come to me.

2014年12月19日

評価/★★☆☆☆(25点)

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エヴァが見たいんじゃない、短編アニメが見たいんだ

本作品は日本アニメーター見本市という企画の中の一本。
制作はスタジオカラー、監督は串田達也氏。
串田達也氏は劇場版エヴァンゲリオンの美術監督などもされている
作品は下記URLから見ることができる
http://animatorexpo.com/untilyoucometome/

見出して感じるのは・・・・エヴァだ(苦笑)
until You come to me.というタイトルからは一切想像ができず
放送前からどんな内容なのかが一切わからなかったが、
内容は「新世紀エヴァンゲリオン」のキービジュアル的な内容だ

ピアノのBGMとともに赤くそまった世界を碇シンジが1人放浪する。
放置されたエントリープラグ、エヴァの残骸、
エヴァンゲリオンらしい「廃退」した世界観を物悲しけな雰囲気で
シーンを切り替えながら描いている。
アスカやレイの姿から「旧エヴァ」ではなく「新エヴァ」の方であることが分かる。
おそらくは「シンエヴァンゲリオン」に繋がる内容なのだろう。

だが、ほとんど動かないシーンと全く喋らないキャラクター、
そこに背景がただ描かれるだけで何の面白みもない。
何がしたいんだろうか。
美術監督だからこそ美術などを見せたいのは分かるのだが
「エヴァンゲリオン」らしいとは感じるものの
思わず「おぉ!」と唸るような美術要素は感じず、
ほとんど動かないためアニメーション的な面白みが殆ど無い。

この日本アニメーター見本市という企画は過去6作品、
「短編アニメ」という短い尺の中で各監督の癖が全開の個性的な作品揃いだった。
だからこそ、別にこの企画の中で「エヴァンゲリオン」は見たくはない。
過去6作品は全てオリジナルで原作がない0からの制作であり、
0からの制作なのに6~8分の尺しか無いからこそ面白かった。

だが、エヴァンゲリオンという既存の作品から、
既に誰しも知っている作品の「思わせぶりなシーン」をつなげただけにしか見えない構成は
本当に残念でならない。
はっきりいってこの企画の中にエヴァンゲリオンという作品は不必要だ。

全体的に見て庵野監督及びスタジオカラーの呪縛であるエヴァが欠点になってしまった
私はエヴァンゲリオンは好きだ。
だが、この企画はあくまでも「映像制作の可能性を探るWEB配信アニメーションシリーズ」
という名目の作品のはずだ。
この作品で感じるのは「エヴァの次回作」だけであり、映像制作の可能性は感じない

確かに背景の作画、細かく描かれる瓦礫や、残骸など美しく描かれている。
さすがは美術監督だなと思う一方で、
だったら「エヴァンゲリオン」という作品を絡めずに串田達也監督の「世界観」を見たかった
エヴァンゲリオンという作品が前に出すぎていて串田達也監督の才能や能力、
個性をこの作品では感じきれなかったのが残念だ。

エヴァという作品の新規映像は誰しも気になるところであり、
考察しようと思えば新エヴァだけではなく、旧劇エヴァとも繋がってる感じがある風にも見える
シーン構成は色々と思わせぶりで気になる部分はある。
エヴァンゲリオンが好きな方ならば一見の価値のある内容ではあるだろう。

ただ、ここまで否定しておいて何だが、これはスタジオカラーの宣伝工作ではないだろうか。
日本アニメーター日本一も開始して一ヶ月以上がたった
だが、もしかしたら「予想していたよりも閲覧数」が少ないのではないのだろうか?
そんな中「エヴァンゲリオン」を出せば多くの人が日本アニメーター見本市のサイトに訪れる
そしてそこから他の作品を見てくれるかもしれない。
この作品はある種の日本アニメーター見本市の「CM」だったのかもしれない

今回は毎回放送後にニコ生でやっている解説もないことを考えると
そう捉えることもできるが・・・
色々と判断と評価に困る作品だった

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