「消滅都市」レビュー

スポンサーリンク
SF
スポンサーリンク

評価 ★☆☆☆☆(13点) 全12話

あらすじ 運び屋の男タクヤは、依頼に応じてユキという少女を施設から連れ出す。彼女は3年前起きた「ロスト」唯一の生き残りだった引用- Wikipedia

スポンサーリンク

なぜソシャゲ原作アニメは同じ失敗を繰り返すのか

原作はソーシャルゲームな本作品
監督は宮繁之、制作はマッドハウス

よくわからない


引用元:© Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会

見出して感じるのはごちゃごちゃしすぎている所だろう。
いきなりアイドルのライブが始まったかと思えば街が消滅して、
ヒロインがどこかに閉じ込められていて連れ去られようとすると、
主人公が現れて彼女を守りながらバイクで逃げる。

バイクで走る最中にも敵が襲ってくる。
謎のオーラをまとう僧侶がバイクの上に乗ってきて邪魔をしてきたかとおもえば
ヒロインも謎のオーラを纏い僧侶を撃退する。
もはや意味不明だ(苦笑)
ごちゃごちゃとしすぎたストーリーは「面白そう」という感じが一切ない。

作画のレベルも低く、キャラクターデザインの特徴もないため、
原作ゲームのファンでもない限り「1話」の5分で切った方も多いだろう。
そう感じるほど作品としてのレベルの低さを1話からビンビンに感じる

1話から大量のキャラを出すのもソシャゲ原作特有の欠点でしかない。
ソシャゲ原作アニメ特有の失敗をこの作品も繰り返している

センスの無さ


引用元:© Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会

序盤から似たような場面展開が続く。
登場人物が銃を向けられて銃声だけ鳴り響く、本当に銃口を向けられた
人物が撃たれたかどうかはわからずシーンが切り替わる。
1話で主人公がそれを食らう、当然、主人公のため死ぬはずがない。
わざわざ「本当に撃たれたのかわからない」演出をする意味がまるでない。

これで1回だけなら気にならなかっただろう。
しかし、2話以降もこの「銃声が鳴り響いて」場面展開するという
シーンが多使われる。制作側の演出、
シーン構成のセンスの無さをひしひしと感じてしまうほど
バカの1つ覚えのように使う。

この演出以外にもところどころ、違和感を感じる演出やシーン構成が多い。

特に面白くない戦闘シーン


引用元:© Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会

この作品は人間の魂みたいなのを呼び出して戦う。
ヒロインはその能力をもってるが、主人公にはその能力はない。
襲ってくる敵の魂にたいして、ヒロインも魂を召喚して戦わせる。
だが、この戦闘シーンが本当に面白くない。

主人公が敵の魂が「ナイフ」に執着してることに気づく。
それが戦いへの勝利に繋がり、
ヒロインを助けることになる展開になるならまだ理解できるが
特に「ナイフ」に執着してる事実に意味がない。

ヒロインが霊を召喚し、その霊がサブマシンガンで敵の霊を撃ち抜いて終わりだ。
戦闘の駆け引きなんてものは存在せず、主人公も戦闘で何も役に立っていない。

どうでもいい


引用元:© Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会

この作品は運び屋である主人公が多くの人が消滅した「ロスト」という事件の
唯一の生き残りであるヒロインをロストが起きた都市に運ぶという話だ。
ヒロインは自分の両親が本当に死んだか、何が起きたかを確かめるために、
主人公は「契約」を守るために動いている。

ヒロインを狙っている組織は何なのか、そもそもロストはなぜ起きたのか。
これが作品における謎であり、1クールで追うべきストーリーラインだ。
しかし、この作品はあまりにも「どうでもいい」脇道が多い。

どうでもいいアイドルのゴタゴタだったり、どうでもいい刑事の話だったり、
どうでもいい怪盗団の話だったり、本筋の関係している部分はあるものの、
メインキャラではないサブキャラクターたちのどうでも良いストーリーが
あまりにも多く、メインストーリーの面白さが伝わりづらくなっている。

ソシャゲ原作アニメ特有のキャラ数の多さを制御しきれていない。
1クールのアニメなのに30名近いキャラクターが出ている、明らかに無謀だ。
アニメ全体の尺を考えれば一人あたり8分もない。
さばききれるわけがないキャラクターを無理やり詰め込んでるせいで、
メインストーリーがまるで進まない。

似ているキャラデザのキャラも多く、区別がつきにくいキャラも居る。

回想回想また回想


引用元:© Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会

サブキャラクターを掘り下げるために回想シーンを多用する。
主人公やヒロインとろくに関わりのない人物の過去や人物描写をするために、
回想シーンを入れまくることでキャラを掘り下げようとするものの、
心底どうでもいい。
どうせ1話か2話すれば死んでしまったり出なくなったりするキャラでしかない。

バカの1つ覚えのように回想シーンを繰り返す。
回想シーンでしかキャラクターを掘り下げられないのか?と思うほどに
回想シーンが多すぎる。

様々な立場や組織のキャラクターがストーリーの中で絡み合うため、
回想シーンを使わなければキャラ同士の関係性の構築ができないのかもしれないが、
そもそも「キャラ数」を減らせば良いはずだ。

メインストーリー


引用元:© Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会

ただ、本筋部分のメインストーリーは決して悪くはない。
話を勧めながらメインキャラクターの過去を明かしつつ、伏線をばらまき、
徐々に「ロスト」の秘密や、それに関わってる者たちが明らかになっていく。
序盤ではその面白さはわかりにくいが中盤からは
メインストーリーの面白さが徐々に見えてくる。

しかし、そのメインストーリーの面白さを
サブキャラクターのストーリーが邪魔をする。
総勢30人以上のキャラを出し、彼らの関係性や過去を紹介するために回想を使い、
尺をどんどんと使ってしまう。

そのせいでメインストーリーの面白さを感じにくくなってしまっており、
多すぎるキャラクターをまるでさばききれておらず、
終盤になっても「このキャラはどこのどいつだっけ?」と思うキャラが居る。
明らかに序盤から中盤までに削るべき、出さなくてもいいキャラが多すぎる。

終盤


引用元:© Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会

主人公とヒロインがいない場所で一気に
「なぜロストがおこったのか」「ロストとは?」という作品最大の要素が
回想という形で解説される。
物語の中で自然と主人公とヒロインが解き明かすのではない。
この時点でこの作品のストーリー構成のダメさが明白になる。

最終話の展開もちょっとよくわからない感じで終わってしまう。
ヒロインは最終的に「ロスト」が起きる前に戻すこともできる選択肢を得る、
多くの犠牲伴い、自分の肉親も死んでしまっている。
ロストのせいで多くの犠牲があった。

しかし、彼女はなぜか戻さない。
ロストが起きた後の3年間にも意味があり、みんなが頑張ってるから、
主人公とも出会えたからと。そして彼女は何もしないことを選ぶ(苦笑)
つまり問題を後回しにして終わってしまう。
苦労してロストが起きた場所まで行ったのに何しに行ったんだと言うカンジダ。

ロスト現象は続いており、10年か20年後かにはまたロストが起こり
多くの犠牲が生まれるかもしれない。
過去はやり返せない、前に進むしかないみたいなメッセージなのかもしれないが、
ヒロインがロストの前に戻す選択をすれば救われた命が多くあるだけに
なんとも「モヤモヤ」っとしたラストになってしまっている。

せめてヒロインが「ロストが起きた後の世界」を選ぶ理由がもっと強ければ
納得できあたかもしれないが「ふわっ」っとした感じで終わってしまっている。
「続きは原作ゲームでね」みたいなことなのかもしれないが、
こんなラストでは原作ゲームをやる気はまるで起きない。

総評:圧倒的モヤモヤ感


引用元:© Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会

全体的に見て駄作としか言いようがない。
ソシャゲ原作特有の「キャラクター数」の多さに作品全体が足を引っ張られ、
どうでもいいキャラクターを掘り下げるために回想を多用したストーリーを展開し、
話がなかなか進まずに盛り上がらない展開が続き、
メインストーリーに必要のないキャラクターがあまりにも多い。

ただ終盤になって作品の世界観の設定やキャラの出生の秘密や過去が
明らかになると盛り上がる。
余計なサブキャラのいないメインストーリー部分は決して悪くない。
「作品の方向性」が終盤にしてようやく明らかになる。

しかし、その結末が「現状維持」で終わってしまう。
多くの人が犠牲になった出来事をなかったことにできるのに、
自分の弟や父親が犠牲になり、ロストのせいで霊になってしまった人と
1クールをかけて出会ってきたヒロインが「現状維持」を選んでしまう。
あまりにも納得がいかず消化不良を起こしてしまうラストだ。

調べたところ、かなり原作のストーリーやキャラ設定を改変しているようだ。
原作では少なくとも「ロスト」は止めることができた事になっており、
アニメのような現状維持では終わっていない。

原作ではロストを止めた後にも過去改変や、世界線の移動など
まるでシュタインズゲートのようなストーリーが展開しているにも関わらず、
それをやらないために1クールのアニメとしてまとめようとして、
盛大に違和感のあるラストを迎えてしまっている。
はっきり行って失敗だ。

少なくともヒロインが「ロストが起きる前に戻す」選択をすれば、
原作ゲームで言う世界線の移動や過去改変が起きたのがアニメの世界線での出来事
みたいなオチもつけられたが、それすらしない。
もやもやしたものが残ってしまう作品だった。

個人的な感想:なぜ失敗を繰り返すのか…


引用元:© Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会

ソシャゲ原作アニメはなんで後も同じような間違いを繰り返して、
同じように失敗してしまうのだろうか(苦笑)
過去作品の失敗を学んで、余計なキャラを削ればこの作品はもう少し
高い評価ができた作品かもしれない。

ラストのもやもや感は個人によって好みが分かれるオチかもしれないが、
やりたいコト自体はわからなくはない。
それだけに、序盤から中盤でどうでもいいキャラの回想ストーリーではなく、
「ヒロインがロストが起きた後の世界」を選択する理由付けを
もっと描くべきだ。

メインストーリー部分は悪くなかっただけに、
もう少し敵サイドのキャラだったり、ヒロインだったりを
掘り下げたら面白くなった作品だけに残念だった

コメント

  1. ソシャゲ屋 より:

    ソシャゲ屋です。正直アニメ化の際の人の関わりが原因でしょう。
    「アニメ化します!」って関係者各位に連絡します。
    すると声優事務所がこぞって「ウチ協力しましたよね!?」と迫ってきます。
    金払い(ゲームの方が圧倒的に高い)よりも後の影響力があるのでアニメ>>>(越えられない壁)>>>ゲームなのがアニメ業界、そして声優業界です。
    そうなると勝手はできません。商品の精度よりも「アニメに出て歌えたか?」が女性声優のステータスになります。それ以外の価値をアニメ業界も声優業界も求めてません。ソシャゲのアニメなんて完全にただの「生贄」です。これからも関係を良くしていくためだけの。
    既に製作委員会でペイラインを決めているので、売れようが売れまいがどうでもいい、回収はスタートの数読みで終わっています。
    原作制作サイドのWFSも「楽曲もらえるし、声優事務所とも協力できたし、ええやん」です。
    一番損しているのはファンと、よく分からずアニメを見た人だけ。
    出版社も噛んでいませんから(コミカライズとは別。自分の育てたコンテンツではないので出版にとっても「生贄」)、むしろ正常。
    ですから、しょうがないのです。糺す人は内にも外にもいませんし、監督も別に気にしていないのですから。