いい日旅立ち、ピンク気分「旅のロボから」レビュー

2015年10月13日

評価/★★★★☆(70点)

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いい日旅立ち、ピンク気分

本作品は日本アニメーター見本市という企画の中の1本。
監督は、製作はスタジオカラー

見だして感じるのは不思議な車のデザインだろう。
女性が運転するトレーラーのような車なのだが、
車体部分が「反射」しており、周りの景色が写り込んでいる
綺麗に描かれた背景が車体に映り込む様子のおかげで
走っているだけで面白い

そして旅。登場人物は女性とロボットだ。
女性はトレーラーの運転手であり、ロボットはヒッチハイクで乗り込む。
古臭いロボットのデザインは藤子不二雄作品を見ているかのような懐かしさであり
そのロボットの「ハレンチさ」が少し古く懐かしい作品を彷彿とさせる。

そしてエロ要素。
ウェブ配信だからこそ大胆に描かれる女性の体は艶めかしく美しい。
「萌え」要素のないキャラクターデザインだからこそ
裸の描写があっても下品さは感じずにストレートなエロで表現しており、
そんなストレートなエロに対して下品に反応するロボットのおかげで
きっちりとエロが「ギャグ」になっている

そうこの作品はエロだ(笑)
ヒッチハイクで乗せてもらったにも関わらず、
ロボットは女性に対してセクハラを繰り返す、
ロボットを演じる山寺宏一さんのなんとも言えない下衆さを醸し出す演技と
強気に反抗する女性を演じる林原めぐみさんの演技のおかげで
夫婦漫才的な面白さになっている作品だ

全体的に見て素晴らしい作品だ。
9分ほどの尺の中で「出会いと別れ」を起承転結で描きつつも
作品の不思議な世界観ときっちりと描き込まれた背景、
そんな真面目な舞台背景からは考えられないほど
ストレートな「エロギャグ」が素直な面白さに繋がっており、
「エロ」の部分を妥協なく描くこと芯の通った作品に仕上がっている

これぞ短編作品という感じのストーリー構成だ。
テンポよく切り替わるシーン、適度なキャラクター設定、
9分という尺ですっきりと終わるストーリーが心地よさを感じさせ、
「9分」という尺をうまく使いきっている作品だ

エロ要素は確かにあるものの裸ぐらいなのでそこまで気にならない。
ドラえもんにおける「しずかちゃんのお風呂シーン」を覗くのび太と
それに反応するしずかちゃんのようなシーンを
9分という尺に引き伸ばしたような感覚の作品だ。

見る前からはもっと真面目な作品と思っていたのだが
良い意味で裏切られた作品だ
あんな爽やかなロゴにしておいてこんなエロギャグな内容とは
予想外だった(笑)