カセットを力に変えて戦うのだ!ゆけ!カセットガール!「カセットガール」レビュー

2016年6月29日

評価/★★★★★(80点)

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カセットを力に変えて戦うのだ!ゆけ!カセットガール!

本作品は日本アニメーター見本市という企画の中の1本。
監督は小林浩康、製作はスタジオカラー

見だして感じるのは無骨なロボットデザインだろう。
「装甲騎兵ボトムズ」のような無骨かつふてぶてしさを感じるロボット、
人工知能を搭載しており、搭乗しているのは少女。
「CG」で描かれるキャラクターとロボットの動きはCG特有の「滑らかさ」を感じる。
昔のようないかにもCG感のあるCGではなく、
アニメ的な自然な描写はCG技術の進歩も感じる所だ。

そして戦闘シーン。嗚呼、懐かしい。
そんな言葉が思わず出るほど少し古い演出ではあるのだが、
その古い演出が「懐かしさ」を感じると同時に気持ちよさを感じる。
巨大な敵に対し、「カセット」を挿入することで
ロボットを動かしていた主人公が「変身」するという唐突な展開も
荒唐無稽ではあるのだが、その荒唐無稽さが面白さに直結している

その荒唐無稽な展開を支えているのは動きまくりの描写だろう。
昭和のアニメのような演出やシーン描写をあえて「CG」で描写することで
素晴らしい爽快感が生まれており、見たことのあるシーン描写も違った風に見える。
荒唐無稽なシーン展開も動かしまくりで「本気」で描くことで
荒唐無稽さが面白さに変わり、セル画や手書きアニメとは違った
新しい「面白さ」を醸し出しているといえるだろう

全体的に見て素晴らしい作品だ。
わずか7分ほどの尺でストーリー的には若干の物足りなさを感じるが
「林原めぐみ」さんが歌う曲に乗せて描写される激しい戦闘シーンの数々、
ロボットアニメに見せかけておいて「変身ヒロイン」ものに変わったり
唐突に現れる巨大な敵だったり、カセットを力に変えて戦ったりと
荒唐無稽なストーリー展開が妙に癖になる作品だ。

戦闘シーンも何回も見たくなるほどきっちりと考えられている
展開自体はぶっ飛んでいるのだが、
「90年台前半」のアニメをセル画ではなくフルCGで描くことの面白さが
見れば見るほど伝わってくる素晴らしい戦闘シーンだ。
戦闘シーンのオチが「裸」で終わるのも個人的には好きな展開だ(笑)

残念ながら日本アニメーター見本市も3rdシーズンが終了した
今のところ4thシーズンのお知らせがない
確かにどこから予算が出てるんだ?とおもうほど豪華なスタッフで
3シーズン続いたのは奇跡かもしれない。
短編アニメだからこその面白さ、監督ごとの作品の特色など
この企画だからこそ生まれたアニメの数々を思う存分楽しませていただきました。

いつか4thシーズンがあることを期待しています。