聖少女艦隊バージンフリート

評価/★☆☆☆☆(13点)

聖少女艦隊バージンフリート 評価

全3話
監督/細田雅弘
声優/島本須美,岡野浩介,雪乃五月, 西村ちなみ,小宮和枝ほか

あらすじ
世界戦争末期の1923年。連合軍は物量を武器に有利に戦い、最終作戦として「我が国」の横浜への上陸作戦を敢行しようとしていた。絶体絶命の危機に立たされた「我が国」は最後の切り札として、処女のみで編成されたバージンフリート隊を戦場に投入。彼女たちが使う未知の能力バージンエネルギーの威力によって連合軍は撤退。その力の前に戦意を失った連合軍は「我が国」との間に休戦条約を締結し、4年に渡る世界大戦は一応の終結を迎えた。しかし、「我が国」軍部は来るべき再戦に備え、バージンエネルギーを使える処女を育成するために「海軍中野女子分校」を設立し、全国から入学生を募ったのである。

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全3話じゃ設定を活かしきれていなかった。

本作品は1998年に販売されたOVA作品、のちにゲーム化もされた。
広井王子氏による企画。

基本的なストーリーはファンタジーアクション。
世界大戦の中、バージンフリートと呼ばれた艦隊が謎の光を放ち
連合軍を撤退させ、休戦に持ち込んだ。
そんな活躍の記憶のある中、再びバージンフリートと同じような力を持つ隊を作るため
全国から有望な少女を集めていたという所からストーリーは始まる

広井王子ということだけあってか、OPの段階からサクラ大戦を彷彿とさせる。
内容的にも「女の子しか居ない隊」で「処女の女の子の力」を使うという
どこのギャルゲー・・・というよりもアダルトゲームだと言わんばかりの設定だ。
各話のタイトルも「初体験」「初夜桜」など狙ってるな~と感じる部分が多い

ストーリー展開も非常にわかりづらい。
OVAで全3話と言うことを考えると早足気味の展開になってしまうのは仕方ないが
説明のない用語も多く、キャラクターや状況に感情移入しにくい。
1話の段階から模擬戦なのに実弾を使う奴が現れたり過激なキャラも多く
予想外過ぎる展開も多いため、話について行きづらい。

物語の主軸である「バージンネルギー」もどんな力なのかいまいち把握しかねる部分があり、
すごい力なのはわかるのだが、撃墜された飛行機が飛べるようになったりと、ここまではまだいいが
2話など超スピードで飛行機で落下しつつわざと羽を燃やし、
「バージンエネルギー」による羽を生やすなど、ちょっと意味不明な力の使い方もある。
おそらくはバージンエネルギーで作った羽のほうが速く飛べるというような設定があるのだろうが
そういった説明がないため、無駄に羽を燃やしたようにしか見えない(苦笑)

展開が早い割にはまるで2クール作品のうちの3話をやっているようなストーリー構成で
最初から全3話でストーリーを締めるつもりはない。
もともと全6話の予定が打ち切りに近い形になってしまったという事情はあるものの
それを考えても、引き込まれない世界観やいまいち覚えきれないキャラクターなど
物足りなリ部分が多い。
簡単にいえば、良い設定やキャラクターは居るのだがそれを活かしきれていない。

せっかく衝撃的な展開で最終話に引っ張ったかと思っても
その衝撃的な展開がなかったことになったりと期待はずれで肩透かしを食らう部分も多く
ストーリーの方向性がきちんと定まっていない印象だ

全体的に見て2クールで作られていればもっと面白くなった作品かもしれない。
あくまでそういった可能性を感じるというだけではあるものの、
活かしきれていないバージンエネルギー、活かしきれていないキャラクター、
活かしきれていない軍事事情など、もっと活かせば面白くなる部分が
活かしきれておらず突き抜け切れていないため見ている最中、
モヤモヤとした感じが残ってしまった。

これがゲーム発売後のOVAならまだ納得できるのだが、
この作品の後にゲームが発売されている。
順番が逆なら原作ゲームファン向けの作品として納得できたかもしれないが、
続きはゲーム待ってねと言わんばかりの内容は残念でならない。
原作ゲームに関してもあまり評判は良くなさそうだ。

いわゆる企画倒れな作品と言えるだろう。

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