「黒ギャルになったから親友としてみた。」レビュー

セクシー

評価 ★★★☆☆(45点) 全8話

あらすじ 大学生の千早瑠依と千原獅音は長年の親友同士で、ナンパに勤しむ毎日を送っていた。引用- Wikipedia

性の壁をぶちこわせっ!

原作は漫画な本作品。
監督はちょっこう、制作はいらゐあす
いわゆる僧侶枠と呼ばれる1話5分ほどの作品

男二人じゃ寂しい…?


画像引用元:黒ギャルになったから親友としてみた。 1話より
©織島ユポポ/Suiseisha Inc.

1話早々、イケメン2人が出てくる。
2人は海でギャルをナンパして居るところからものがたりが始まる。
主人公だけがナンパした女性に逃げられた所、
怪しげな女に背後から近づいてきた女に気づかず、
主人公は謎の薬を飲まされ、目が覚めると…

女になっていた(笑)
どこぞの名探偵の伝説の1話を彷彿とさせるような展開に
思わず笑ってしまうものの、妙に謎めいたミステリー的要素に
興味をそそられてしまう。

一体、主人公はどうして女性になる薬を飲まされたのか、
薬の秘密は?と黒ずくめの組織の影を感じつつ、
先の展開を予想していると、一緒にナンパしていた友人が
女性になった彼に気づいてくれる。
まるでコナンにおける阿笠博士である。

そんな阿笠博士、もとい千早 瑠依は女性の体になった主人公に
興奮しやっちまうところから物語が始まる。
さすがは僧侶枠だ、男女の交わりがなければ始まらない。

自覚


画像引用元:黒ギャルになったから親友としてみた。 2話より
©織島ユポポ/Suiseisha Inc.

親友と肉体関係はありつつも主人公は自分が
「女性の体になった」という自覚が薄い。
座り方や服装、行動やセリフなどは男性そのものであり、
自分自身が「可愛いギャル」であることも理解していない。

そんな無自覚故にナンパされたり、襲われそうになったりするものの
親友に助けられることで徐々に彼にときめいていく。
この作品は女体化、いわゆるTSではあるものの精神的な部分ではBLだ。
セクシーなシーンで唐突に薬の効果が切れて男性に戻ってしまうものの、
そんなの関係ねぇと言わんばかりに親友は襲ってくる(笑)

薬の効果は不安定であり、女性になったり男性になったりと
繰り返しながら物語が進んでいく。
親友も親友で主人公に対して昔から少なからず恋愛感情があるようで、
そんな彼の反応も合わさってキャラクターの魅力につながっている。

仕組み


画像引用元:黒ギャルになったから親友としてみた。 5話より
©織島ユポポ/Suiseisha Inc.

中盤で薬のしくみが明かされる。
異性に興奮すると女の子のカラダになってしまうという
とんでもない仕組みだ。つまり同性に興奮すれば男のままで居られる。
強制的に男性を同性愛者にする薬である。
もし、どこぞの名探偵が飲まされてたら思うと黒の組織より厄介だ。

女性に近づかず、女性に興奮しなければ男のままで居られる。
そんな状況であることも相まって男の体でも
主人公は親友にときめきを感じてしまう。

この話の流れは面白く。
主人公と親友の関係性と互いへの思いが徐々に深まっていき、
徐々に男の体でも親友の女性関係に対して嫉妬したり、
禁欲状態ゆえに色々と抑えられなくなっていく。

男だろうと親友だろうと関係ないと襲ってくる親友と、
そんな親友に対しての戸惑いと主人公自身の中に沸き起こっている
感情のゆらぎがこの作品の面白さだ。

恋愛対象


画像引用元:黒ギャルになったから親友としてみた。 6話より
©織島ユポポ/Suiseisha Inc.

序盤から中盤までは薬のしくみ的に
「異性」に興奮すると女の子の体になってしまう。
だが、これは正確には
「恋愛対象になりうる存在を認識した際に分泌されるフェロモン」に
よって体が変わってしまう薬だ。

序盤から中盤までは主人公は異性愛者だった。
それゆえに女の子に興奮することができなかった。
しかし、親友と体を交え、彼との関係性に悩んだ末に、
主人公は親友を「恋愛対象」とみてしまうことで
親友にすら興奮できなくなってしまう。

恋愛感情という本来なら見えないものを、
肉体的変化でわかりやすくみせることで説得力を生んでいる。
親友が好きな女の子も現れることで、より、
主人公に親友に対する「恋心」を自覚させていく。

親友もまた主人公に対する思いを抑えきれず、
男でも女でも関係ない「主人公」のことが好きなんだと
直接的に主人公に伝えることで性の壁を超えたラブストーリーが
描かれる。

友達だった


画像引用元:黒ギャルになったから親友としてみた。 1話より
©織島ユポポ/Suiseisha Inc.

YouTubeなどの配信版では当然、規制も強く、直接的なシーンは
「●」で隠されておりほぼ描かれていないため、
見えるのはキスシーンくらいだ。
そのせいでやや分かりづらいが男同士のときは最期までやっていない。

一線を越えていなかったのだが、最終話で一線を越える。
男やら女やら関係がない、性別という壁を超える。
このストーリーの流れは素晴らしいものの、
結局、女体化する薬の効果を消し去ることもできず、
主人公に薬を投与した女性も見つからずじまいだ。

話が中途半端に続いている感じは否めず、
最近の僧侶枠は2期をやる作品もあるため、もしかしたら
2期があるかもしれないが、やや投げっぱなしになってしまったのは残念だ

総評:BL?TS?


画像引用元:黒ギャルになったから親友としてみた。 3話より
©織島ユポポ/Suiseisha Inc.

全体的に見て女体化という要素からBL的な要素を含みつつ、
最終的には恋愛において「性別」なんて関係ないという
現代的な価値観が含まれている意欲作だったのかもしれない。
体が女性になったからこそ徐々に女性の気持ちがわかるようになり、
それと同時にそんな性別の枠を超えた恋愛が描かれている。

最初は友達であり親友だった2人。
そんな2人が徐々に自分自身の思いに気づき抑えられなくなっていく
過程はよく描かれており、規制の為分かりづらい部分はあるものの
最期で一線を越えるという流れは悪くなく、
二人のキャラクターの魅力もしっかり感じられる。

ただ僧侶枠は大体が1クールできれいに終わる作品が多いものの、
この作品は女体化の原因となった女性も見つからずじまいであり、
このあたりは原作が続いているから仕方ない部分ではあるものの、
もう少しスッキリ終わってほしかったと感じる部分だ。

2期があるかどうかはわからないが黒の組織もとい
謎の女の正体と動機が明らかになることを期待したい(笑)

個人的な感想:真実はいつも1つ


画像引用元:黒ギャルになったから親友としてみた。 1話より
©織島ユポポ/Suiseisha Inc.

1話の展開が妙にコナンとかぶってしまい笑ってしまったが、
TSでありBLという本作品の要素を生かしたストーリーはなかなか面白く、
あまり過激な描写こそ無いからこそ逆に
すんなりとこの作品を楽しめたのかもしれない。

ちなみに次回の僧侶枠は
「指先から本気の熱情2-恋人は消防士-」である。
この夏、あの消防士が….帰ってくる!(笑)

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