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「おーばーふろぉ」レビュー

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評価 ★★☆☆☆(28点) 全8話

あらすじ 「お兄ちゃん、ほんとに一緒にお風呂入るの…?」引用- Wikipedia

罪悪感を性欲に変換する主人公

原作はComicFestaで連載中の漫画作品。
いわゆる「僧侶枠」と呼ばれるアニメ。
監督は石倉礼、製作は彗星社

注意事項


画像引用元:おーばーふろぉ 1話より
©かいづか/Suiseisha Inc.

1話早々に「私達3人は本当の兄妹ではないので血の繋がりはありません」
という謎の注意事項が出る。実の兄妹の恋愛が描かれる作品はアニメでも多くあり、
この作品のようにセクシーなジャンルのアニメでも兄妹だろうが
ヤっちまってる作品は有る。
何のための注意事項がいま1つわからない。

画面が切り替わるといきなり下半身のドアップだ。
この「僧侶枠」と呼ばれる枠で放送されるアニメは地上波版と
有料サイトでの配信版がある。
簡単に言えば修正ありの作品を地上波で流して、無修正の作品を
有料サイトで見せようとしているのがこの「僧侶枠」という枠の特徴だ。

もっとシンプルに言えば地上波で成人向け作品のサンプルを流し、
有料サイトへ勧誘しようとしている。悪質な枠である。
しかし「僧侶枠」と言われるこの枠で放映される作品は作画予算もあまりなく、
セクシーな展開にするために強引なストーリーや
特殊なシチュエーション、特殊な職業のキャラが出てくることが多く、
どこかシュールで笑えてしまう作品が多い。

1作目は僧侶、2作目は看守、最近では消防士なんかが
ヒロインの相手役の職業として出てきており、
その職業だからこそのシチュエーションがシュールなギャグになっている。
多くは女性をターゲットにしている作品では有るものの、
男性をターゲットにしている作品もある。

この作品は男性をターゲットにしている作品だが、
男性をターゲットにしている作品は露骨なセクシー描写が多いだけで
シュールな内容の作品がなく笑いどころがないのが
この僧侶枠の特徴でも有る。

この作品も類を見ず、露骨なセクシー描写だけを売りにしている。
血の繋がりがない二人の妹が兄の一人くらいの家に入り浸っている。
うるさい妹たちを知り目に兄が風呂に入っていると、
二人の妹が風呂の扉を開けて

「ちょっと何勝手に入ってるの!」

と文句をつけてくる。もはや意味不明すぎるシチュエーションだ。
妹はお風呂に高い入浴剤を入れていたらしく、それに怒っている。
なら自宅に帰って自宅の風呂に高い入浴剤を入れればいい。
怒る妹に兄は「ここなら開いてるぞー?」と煽る。

すると妹たちは突然脱ぎだし入ってくる。
ちなみに服を脱いだら何故か水着を着ている。一体何のために
彼女たちは水着を着ていたのだろうか、もう意味がわからなすぎて
馬鹿らしくなってくる。最初から一緒に入るつもりだったのなら
まだ分かるが、本当に色々と謎だ。

「一緒にお風呂に入る」というシチュエーションを強引に作り上げており、
そこに何の面白みもなく、あまりにも強引すぎるシチュエーションづくりは
呆れるしか無い。
兄は二人の妹の内の一人に1話の時点で手を出して終わる。
何なんだろうかこのアニメは(苦笑)

性欲の権化


画像引用元:おーばーふろぉ 2話より
©かいづか/Suiseisha Inc.

しかし、この作品の主人公は頭がおかしい。
二人の妹を妹と思いつつも、ナイスバディすぎる二人の妹の肉体に我慢できない。
お風呂で片方の妹に思わず手を出し、謝らないとと考えていたはずなのに、
色々と考えていたらムラムラとしてしまい、隣で寝ている妹の体を触りだす。
なんなだろうかこいつは(笑)
脳みそが下半身にもついているタイプの主人公でありセリフがいちいちおかしい。

「謝るタイミングなくなってしまった、亡くなったおじさんたちに申し訳ない…
罪悪感とそれ以上のムラムラでおかしくなりそうだ。
さっきはあそこまでやったんだからもう少しくらい…」

1つのセリフの中で驚くほど矛盾したセリフを吐くのがこの作品の主人公だ。
謝らないと、亡くなった叔父さんに申し訳ないと言った直後に
もう少しくらいえぇやろと言い出す。
恐らく前半部分は頭の方の脳みそが腹いていたが、後半で下半身の脳みそに
思考が支配されたのだろう。二重人格もびっくりな思考の変化だ。

しかも手を出すのは、1話で手を出していない方の妹だ、頭がおかしい。
一緒に川の字で寝ていて間違えたというのが主人公のいいわけでは有るが、
二人の妹が双子ならともかく、どう間違えるのだろうか(笑)
ちゃんと確認してから手を出せと言わんばかりのミステイクである。

間違えたのなら「間違えました」と言ったり謝るのが普通だ。
急にいきなり寝てる最中に触られて驚き、涙目になっている妹、
そんな妹の姿を見て主人公はこんなことを言い放つ。

「やばいやばいよ!今更人違いだったなんて言えないし…
くそ、こうなったらこのまま押し切る!」

と襲い出す(笑)意味不明だ。押し切るべき状況ではないのに押し切る。
どういう考えで押し切るという結果に至ったのか聞きたいほどに
意味不明すぎる主人公のセリフに大爆笑してしまう。

涙目になりながら「だめ」と言ってる妹が思わず「にぃにぃ」と
昔の呼び方で主人公を呼ぶと余計に大暴走だ。
普通は純粋に兄と妹だった子供時代を思い返して我に返るところだから、
我に返るどころか性欲に余計に火がついて大暴走する。

無茶苦茶な主人公だ。

ムラムラ


画像引用元:おーばーふろぉ 4話より
©かいづか/Suiseisha Inc.

中盤以降も結局やってることは変わらない。やってるだけだ(笑)
二人の妹にムラムラしてヤる。その繰り返しだ。
二人の妹に手を出してることを二人の妹に知られないようにしつつも、
主人公は二人の妹に手を出しまくる。

これで二人の妹に手を出してることが二人の妹にバレるというような
修羅場が終盤有るならもう少しストーリー性が生まれるかもしれないが、
そんな展開は一切ない。
清々しいまでの性欲の限りを尽くす主人公を見せられるだけの1クールだ。

見ている我々は一体何を見せられていたのだろうか。
なにかこの作品には哲学的な要素があるのでは?と思わず、
なにもなさすぎる作品になにかあるのでは?と逆に勘ぐってしまうほどの、
何もなさがある意味で僧侶枠らしい作品だったと言えるかもしれない。

総評:風呂はどうした!


画像引用元:おーばーふろぉ 8話より
©かいづか/Suiseisha Inc.

全体的に見て見た人が「あー僧侶枠ですね」と言ってしまう作品だ。
強引すぎるシチュエーションづくり、性欲の限りを尽くす主人公、
女性キャラクターの作画はそれなりによく、二人の妹を演じているのが
ベテランなだけにしっかりとした可愛らしさも感じることができる。

地上波版では相変わらずの規制はあるものの、割とみせている部分も多く、
何も見えなくなるような僧侶枠に比べればある程度みせておいてからの
決定的なシーンはカットというストレスを感じない規制方法になっている。

主人公も言ってることがすぐコロコロ変わる主人公であり、
3行ほどのセリフの1行目と3行目で矛盾が生じるようなセリフは
もう笑うしかない(笑)

全8話、1話5分にも満たない作品だからこそ許される
中身の無さとおバカなノリはお手軽に楽しめてしまう部分もあり、
色々と突っ込みどころは多いがこのツッコミどころの多い部分を大いに
ツッコミつつ楽しめる作品に仕上がっている。

タイトルは「おーばーふろー」であり1話は風呂がきちんと出てきたが、
2話以降は一切出てこない。風呂アニメと見せかけておいて
風呂要素の殆どないアニメという大胆なタイトル付けも含めて、
僧侶枠らしいバカバカしさを楽しめる作品だ。

個人的な感想:バカバカしい


画像引用元:おーばーふろぉ 3話より
©かいづか/Suiseisha Inc.

このバカバカしさは本当に癖になる。1話から最終話まで
ヤってるだけではあるものの強引なシチュエーションづくりと
主人公のセリフの矛盾感がなんとも癖になる面白さを出しており、
二人の妹の可愛さも含めて楽しめてしまう作品だ。

お世辞にも名作とは言えず、セクシーなシーンも多い作品のため
見る人を選ぶ作品では有るものの、
「僧侶枠」の作品が好きな方は楽しめる作品だ。

「」は面白い?つまらない?

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