「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH」レビュー

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サスペンス
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評価 ★☆☆☆☆(17点) 全12話

あらすじ 人公は、憧れの麻薬取締官「マトリ」として入庁を果たし、男性だらけの職場に配属される。たった一人の女性課員として、警視庁、高校生、セレブ、はたまた裏の組織から有能な男性たちをスカウトする引用- Wikipedia

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ひたすら男漁りをする主人公

原作はソーシャルゲームな本作品。
監督は山本秀世、製作はM.S.C

わかりやすい始まり


引用元:©coly/スタマイ製作委員会

1話早々から非常にわかりやすい。
薬物事件が増えたことで警視庁に新たな捜査機関が生まれた。
主人公はそんな新たな捜査機関である「スタンド」に
人材をスカウトするのが役目だ。

スタンドは警視庁の組織でありながら、優秀な人材なら
「民間人」もスカウトすることを想定しているものの、
出来たばかりの部署であるがゆえに人材がほとんど居ない。
そんな人材を「スカウト」するのが主人公の役目だ。

色々とこの時点で突っ込みどころが多い。
人材を用意してから部署を作ればいいのに部署を作ってから人材を集めだし、
しかも公的な組織なのに捜査のためなら「民間人もOK」だ。
スカウトの役目はスタンドではない部外者の主人公というおまけ付き。

ついでに言えば原作が女性向けでありがゆえに職場はイケメンパラダイスだ。
イケメンパラダイスな職場に更に主人公が好みのイケメンをスカウトしてくる(笑)
なんともわかりやすく女性向けに作られた舞台だ。
ちなみにイケメンたちはいい年なのに誰一人結婚していない。

薬効体質


引用元:©coly/スタマイ製作委員会

主人公にはとある体質がある、薬物耐性だ。
ありとあらゆる薬物が効かない体質らしい。
だが、その体質の必要性をまるで感じない。

そもそも麻薬捜査官が麻薬を摂取するような場面はなく、
潜入捜査でもすれば話は違うのかもしれないが、主人公の役目は「スカウト」だ。
わざわざ1話で主人公にそんな特殊体質があると説明されるものの、
その体質が活かされる場面が無い。
1話でクロロホルムをかがされたシーンと、風を引いたけど薬が効かなかった
というくらいだ。

毎話毎話やたらポエミーなモノローグがあるのもやや気になるところだ。

キャラ似すぎ問題


引用元:©coly/スタマイ製作委員会

キャラクターデザイン的に似ているキャラクターが非常に多い。
1話から似てるキャラデザのイケメンが主人公の周りを囲んでおり、
誰が誰なのかもよくわからないまま話が進んでいく。
作画の質もあまり良くないせいで余計に判別しづらい。

ほとんど変わらない身長、似たような髪型で
「色違い」みたいなキャラクターが非常に多く、
目で判断するよりも有名な男性声優が演じてるおかげで耳で判断したほうが早い。
1話からドバドバとキャラクターを出すせいで、余計に覚えづらく、
ソーシャルゲーム原作特有の欠点であるキャラの多さを感じさせる。

場面展開は多いもののひたすら会話してるシーンが非常に多く、
その会話劇が面白いわけでもない。1話からまるで盛り上がらず、
淡々とした印象しか残らない。致命的なまでのテンポの悪さだ。

スカウト


引用元:©coly/スタマイ製作委員会

1話以降主人公はひたすらイケメンたちをスカウトしに赴く。
イケメンと会話して、イケメンに自分を認めさせて、イケメンを
スタンドに入れようと努力する。

いろいろな職業で色々な立ち位置のキャラクターが居るものの、
前述したキャラデザの問題もあって毎話同じようなことを
同じようなキャラに繰り返し行ってるような印象だ。

ゲームで言えば、好感度を上げていってイベントを起こして攻略するという
流れであることは分かるのだが、それをアニメでもそのままやってしまう。
好感度ゲージこそ描写されていないものの、
薄っすらとそんなゲージがキャラの横に見えそうなほど、
本当に会話しかしていない。

無駄に場面展開も多く、色々な場所にいるイケメンに会いに行き、
そこで会話をし、デートをし、好感度を上げてイベントを起こす。
あまりにもわかりやすいゲーム的なストーリー構成は
アニメとしての面白さがまるで感じられない。
ゲームのストーリーをアニメのストーリーにしきれていない。

しかもイケメンたちはなかなかスタンドに入ってくれない。
かなり好感度を上げた状態で主人公にも好感を持ってるのに
「スタンドに入るかどうかわからない」みたいな曖昧な状態のキャラが多い。
1話一人ずつ攻略していくような形ならまだ見れた部分はあったかもしれないが、
複数のキャラを攻略しつつ、攻略しきれない状態が続いてしまう。

攻略しきってないのに別のキャラの攻略を始めるヒロインもヒロインであり、
ゲームで言えば個別ルートに入らないように好感度を上げるのをセーブし、
ハーレムルートを目指しているような感覚だ。

謎の薬物


引用元:©coly/スタマイ製作委員会

この作品では頻繁に麻薬に関する事件が起き、それを解決するのではなく、
15年前の未解決事件である名無し事件を序盤から匂わせつつ伏線を張っていく。
主人公がスカウトしている人物も薬物に絡んでいる事が多く、
徐々にドラッグや事件の秘密が明らかになっていく。

この本筋のストーリー部分は悪くない。
スタンドと言う組織そのもの秘密や、
未解決事件の真相に徐々に迫っていくストーリー部分は面白く、
肝心の主人公がやや蚊帳の外な感じはあるものの、
きちんとスカウトするキャラが絡んでいるストーリーは悪くない。

ただ、この「ストーリー」が見えてくるのが遅い。
序盤から中盤くらいまで主人公がやってるのはスカウトであり、
5話くらいでようやく「ストーリー」が見えてくる。
もう少し序盤でこの作品が描きたいストーリーが見えてくれば
作品全体の印象も違ったかもしれない。

キャラ数の多さ


引用元:©coly/スタマイ製作委員会

話が進めば進むほどキャラ数の多さのせいでごちゃごちゃしてくる。
主人公が完全に攻略しきらずに一定の好感度でキャラを放置するせいもあるが、
1話の中に多くのキャラが登場し、ちょこっとセリフを言って
その話の出番が終わる。

原作ゲームをやっててある程度、キャラクターに好感を持ってる人ならば
出てきた彼らの一挙一動を楽しむことができるかもしれないが、
それ以外の方だとキャラ数の多さという欠点をひしひしと感じてしまうだろう。
そもそもキャラの名前と立ち位置を完全に把握することが出来ず、
しばらく登場してないキャラが出てくると一瞬戸惑ってしまう。

必要性を感じないキャラが多すぎる。
ストーリーに関係ないキャラのセリフやシーンがちょこちょこあるため、
肝心のストーリーの進みが非常に多く、
どうでもいいキャラの会話を長々と見せられる。

そもそもスカウトする人材のスカウト理由も曖昧な部分も多く、
公的な機関である組織が民間人をスカウトするというのがそもそも無理がある。
主人公も主人公で中盤になっても結局誰一人スカウトできていない。

そもそもスカウトされる側がスタンドに入る利点があまりなく、
誰も彼も「協力」はしてくれるが「スタンド」には入ってくれない。
協力者で話としては十分であり、そもそも主人公もスカウトマンというだけで
「スタンド」ではないというややこしさも相まって
スカウトという要素が邪魔でしか無い。
普通に麻薬捜査官による事件の捜査でもよかったのでは?と感じてしまう。

投げっぱなし


引用元:©coly/スタマイ製作委員会

終盤になるとナナシ事件やスタンドと言う組織の秘密、
キャラクターの過去が明らかになってくる。
序盤から中盤に匂わせていた要素が終盤でようやく回収されてくる。
だが、結局は会話劇での要素の回収であり、盛り上がらずひたすら地味だ。

しかも、一応の「犯人」といえるキャラのバックボーンの
描写も最終話に急に描かれる。
さんざん此処までたっぷりと尺をかけてダラダラと描いていたのに、
本来はもっときちんと掘り下げて描く部分を掘り下げきれていない。

結局、犯人は逃げてしまい、2期を匂わせるようなラストで終わってしまう。
あまりにも中途半端かつスッキリとしないラストであり、
「続きはゲームでね」ということなのかもしれないが、
主人公がひたすら男漁りをシていたという印象しか残らない作品だった。

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総評:中途半端


引用元:©coly/スタマイ製作委員会

全体的に見てソシャゲ特有のキャラの多さに振り回されてる作品だ。
この作品の基本的なストーリーは悪くない、だが、
そのストーリーがなかなか進まずに主人公がイケメンと仲良くなるシーンを
ひたすらに見せられ、それで仲間に引き入れるならともかく、
仲良し止まりで終わる。

1話1話のテンポも悪く、そのせいで余計にこの作品のストーリーの
面白さが伝わりきらず、キャラもムダに多いせいで結局はほとんどの
キャラの見分けも印象もつかず、名前を覚えてるキャラも少ない。
一人ひとりを掘り下げきれておらず、中途半端な描写になってしまっている。

ヒロインの「薬物耐性」もほとんど生かされておらず、
事件も中途半端で放り投げられてしまい、消化不良な感じが強く残る。
結局はソシャゲ原作特有のキャラの多さに振り回されてしまっており、
この作品が持ってるであろう魅力を出しきれないままに終わってしまった。

せめてもう少しキャラを絞って出てこなくてもいいようなキャラを
出さないで描けば作品として見やすくなったかもしれないが、
原作のゲームの宣伝という部分を考えるとそれも出来なかったのだろう。
ならばせめてもう少しテンポを上げてほしかった所だが、
色々と貫ききれていない、中途半端な作品だった。

個人的な感想:見分け


引用元:©coly/スタマイ製作委員会

本当にキャラの見分けがつかない作品だった。
1度出るとしばらく出てこないキャラクターも居るため、
余計に「これはどこの誰だっけ?」となってしまうシーンが多く、
キャラの名前も殆ど覚えきれていない。

キャラ描写のバランスも悪く、原作のゲームでキャラのファンなら
不満に感じるであろうキャラ格差がある作品だ。
惜しむべきはストーリーは決して悪くなかったという点だけだが、
アニメというよりは実写ドラマのほうが向いてる作品かもしれない。

結局はいつもの「ソシャゲ原作」らしい作品であり、
それ以上でもそれ以下でもない。
なぜ、ソシャゲ原作アニメはこうなってしまうのか…

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