「私に天使が舞い降りた!」レビュー

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日常

評価 ★★★★☆(70点) 全12話

あらすじ 大学生の星野みやこはある日、小学5年生になる妹のひなたが連れてきたクラスメイトの白咲花に一目惚れをした。引用- Wikipedia

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やっぱり、おねロリは最高だぜ

原作はコミック百合姫で連載中の漫画作品。
監督は平牧大輔、制作は動画工房。
動画工房と百合姫という組み合わせは「ゆるゆり」を彷彿とさせる。

主人公


引用元:©椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会

この作品はどストレートな作品だ。
小学生の妹が連れてきた友人「はな」をひと目見た瞬間に、
大学生である主人公「みゃー姉」が一目惚れする(笑)
ちなみに主人公は女性だ。

原作が百合姫らしいどストレートな「おねロリ」というジャンルは
以外にも斬新だ。「おねショタ」というジャンルは割と多くある。
しかし「おねロリ」という作品のジャンルは割と珍しい。
この作品はそんな「おねロリ」な作品であることを
1話でわかりやすく伝えてくれる。

主人公は極度の人見知りだ、初対面の相手にはキョドり、
目を合わせてしゃべることも出来ない。そのせいか友達はほとんどいない。
お情けで「はな」ちゃんと友達になるものの、
差し出された手を撫で回してしまうしまつだ(笑)

まごうことなき変態である。
怪しげな行動や不審な態度は「警戒心」を抱かせる。
その行動や言動というボケと警戒心から冷静な態度で
小学生が拒否という名の突っ込みをする。

1話10分で「この作品がどんな作品で、どんなことをやるか」というのが
わかりやすく、なおかつテンポよく伝えてくれる。
この10分が面白く感じれば最後まで面白いだろう、
だが逆にこの10分で何らかの拒否感を感じたり面白くなければ
最後まで面白くない。

作品を構成してる要素や内容がほんの10分に詰め込まれてる。

変態と小学生


引用元:©椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会

小学生に「はぁはぁ」しつつ顔を赤らめ大興奮する姿は
「女性」キャラクターだからこそ許される描写だ。
どれだけイケメンに描写しても、これが男性キャラなら変態性のほうが
際立ってしまい、下手したら嫌悪感が生まれる可能性すらある。

しかし「女性キャラ」が変態的行動を女子小学生に対して行えば、
その嫌悪感や犯罪性が少しやわらぐ。
お菓子を餌に女子小学生に次々とコスプレさせて写真を撮る姿は
女性キャラだからこそ許され、ギャグになっている。
男性キャラなら通報案件だ(笑)

ただ、それでも主人公である「みゃー姉」度を超えた変態である(笑)
ローアングルで写真を撮ったり、自分の服を着られて興奮したり、
ハグしたくてハァハァ言いながら近づいたり、
お祭りで浴衣の写真を撮りまくってたら盗撮犯扱いされる始末だ。
小学生に土下座する主人公などなかなか存在しないだろう。

小学生たちも小学生らしい可愛らしさが、きちんとある。
お姉ちゃんが大好きで純粋で天真爛漫な「ひなた」や、
自分のことを世界一可愛いと思ってる「乃愛」、
そしてコスプレするのは嫌なのにお菓子につられちゃう「はな」と、
きちんと「子供」っぽい性格と可愛らしさがある。

テンポとギャグ


引用元:©椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会

この作品はびっくりするほどテンポが良い。
本来なら1話まるまる掛けて描いてもおかしくないエピソードを、
サクサクとしたテンポとこぎみ良いセリフ回しで
Aパートだけにまとめてたりする。

この作品がギャグが多くコメディチックな要素が多いだけに
そのギャグをしっかりと面白く笑えるようにするために
変な間を作らず、しっかりとしたテンポで描かれている。
ダレさせず、キャラクターの可愛さとみゃー姉に変態性からくる
ギャグ要素でクスクスと笑わせてくれる。

もう少しテンポを緩めて「日常アニメ」らしく作ることも出来ただろう。
だが、この作品は「日常ギャグ」として作っている。
演出面でもそれは現れており、キャラクターのリアクションだったり、
キャラクターデザインを崩したりと、
シーンによってキャラの頭身もころころかわる。

キャラクターの表情の描写も素晴らしい。
「絶望顔」だったり「死んだ目」だったり、
コロコロと変わる表情はさすがは動画工房と言わんばかりだ。
ギャグチックな描写でありながら、キャラの可愛さはそこにしっかりある。
笑いと萌えがきっちりと調和している。

「目」と「口」の描写は特にこだわっており、
コロコロ変わる目と口の形は本当に見ていて面白い。
ただ色々な格好をシて写真を撮ってるだけなのに、
ここまで表情を変えられるのかと思うほどに色々な表情を見ることができる。

ストーリー


引用元:©椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会

序盤は色々なコスプレに着替えるだけ、作ったすごろくで遊んでるだけ、
やってることは本当に日常だ。
人によっては「内容がない」という方もいるかも知れない。

新しいキャラクターが増えることはあるものの、
いわゆる「サザエさん時空」であり、進級もしない。
季節の変化やイベントはあれど、繰り返す日常モノだ。
しかし、こんなにシンプルな内容なのに面白い。

それぞれのキャラクターの立ち位置がしっかりとしており、
それぞれのキャラクヤー同士の関係性が微笑ましい。
そんなキャラクターが可愛らしく生き生きと日常を過ごし、
遊んでいる様が面白い。

小学生らしい遊びに「変態なお姉さん」が居るだけで、
ここまで面白くなる。
懐かしい小学生らしい遊びもノスタルジックを刺激される。
「影だけ踏んで帰る」という誰もが子供の頃にやった遊びも、
この作品にかかればしっかりと面白くなる。

エンディングのあとのCパートや、予告パートまで作り込まれており
各話きっちりと「余韻」が残る作りになっている

セクシー


引用元:©椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会

大学生と小学生がメインで出てる作品だが、
なんとお風呂シーンがかなりの確率で挟まれる。
しかも、湯気や光が一切ない。
もちろん直接的な部分の描写があるわけではないが、
それでも「真っ裸」をストレートに描写しているのは驚きだ。

「みゃー姉」に関しては非常に肉感的なボディをしており、
お風呂にシーンではしっかりと胸の描写もされる。
小学生なキャラたちにはそういった描写はないものの、
お風呂シーンでの肌色率の高さや水着などのシーンもきっちりと有る。

そういった描写はあるものの変な「エロさ」は感じない。
いい意味で健康的な描写だ。
この作品らしく水着回ではプールや海ではなく、
「ビニールプール」だったりする所もきちんとオリジナル性を感じる

徹底的


引用元:©椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会

この作品に「男性キャラクター」は一切存在しない。
背景にモブキャラとしてちらっと映ることはあるものの、
そんなモブキャラでさえ女性率が異様に高い(笑)
徹底した男性の排除というのは「百合姫」という原作の媒体を感じさせる

それが欠点に感じる人はいるかも知れない。
いわゆる「違和感」だ。
メインキャラクターの親族も、母親は出るが父親は出ない。
そういった違和感を感じる方もいるかも知れない。
ただ、それが必ずしも欠点になってるわけではない。

この作品の「女性だらけ」の世界観だからこそ、
許される描写やストーリー展開もあり、
男性が出ないからこその良さも感じられる作品だ。

マンネリしない


引用元:©椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会

この手の日常ギャグの場合「マンネリ」を感じることもある。
しかし、この作品はそういったマンネリを一切感じない。
新キャラを適度なタイミングで出しつつ、
新しいキャラを追加することでそれまでになかったキャラの反応や
描写を見せることでマンネリを感じさせない。

終盤になると「みゃー姉」を超える変態が現れる(笑)
彼女がドン引くほどの行為を彼女に対して行っており、
それが新しい彼女の一面を引き出すことで、
今までとは違った面白さも垣間見えさせる。

1話から最終話まで、1話1話しっかり面白い。
最終話のミュージカルシーンだけはやや異質な感じはあるものの、
1話が楽しめれば最終話まで楽しめる作品だ

総評:可愛いは正義


引用元:©椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会

全体的に見て非常に丁寧に作られた作品だ。
一人ひとりのキャラクターが本当に可愛らしく、嫌味がない。
主人公の「みゃー姉」の清々しいほどの変態性は嫌悪感を感じさせない
一歩手前で踏みとどまることでギャグになっており、
小学生なヒロインたちは一人ひとりが可愛らしく、
小学生らしい魅力を秘めたキャラクターだ。

この作品は萌えアニメではある、だが「あざとい」萌えではなく、
きちんと子供らしい可愛さを全面に押し出しつつ、
アニメ的な萌えの可愛さを描写することで露骨なあざとさを感じさせない。
だからこそひとりひとりのキャラクターを素直に可愛いと思える。
一人ひとりのキャラクターにしっかりと愛着が持てる。

それを後押ししてるのは演出と作画だ。
シーンによってコロコロと変わる表情、特に目と口の描写は見るだけで楽しい。
表情でしっかりとキャラクターの「感情」や「心理」を感じられる
ストレートな表現ではあるものの、
そのストレートさが「子供らしさ」の表現にもつながっている。

だからこそコメディな要素も面白い。
キャラクターに愛着があるからこそ、何気ない日常の中での
行動や言動に笑ってしまう。
強いギャグやキャラがぶっ飛ぶようなツッコミはない。
だが、そんな強いボケやツッコミがないのに笑えてしまう。

ストーリーも一人ひとりのキャラクター同士の友情や、
姉妹同士の関係性を感じられる話も多く、
それがほっこりと癒やされ楽しめる。

「日常」と「萌え」と「コメディ」、この3つがバランスよく描かれ、
それを余すことなくアニメーションという表現に落とし込んでいる。
1話を見て面白いと思えば最後まで楽しめる。
キャラクターの可愛さをたっぷりと味わいつつ、クスクスと笑える作品だ。

個人的な感想:上田麗奈さん


引用元:©椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会

この作品で1番驚いたのは「上田麗奈」さんの演技力だ。
上田麗奈さんがデビューした当初は、そんなに印象が残る声優さんではなかった
彼女が出てる作品の殆どを私は見てるが
「上田麗奈」という声優の印象は本当に薄かった。

しかし、この作品で「上田麗奈」という声優の印象が一気に深まった。
この作品における「みゃー姉」の人見知りと変態性を融合したキャラ性を
見事に演じており、時にはテンション高く、時には抑えており、
過剰な演技になれば一気に白けてしまうが、
その一歩手前のラインで抑え込むことで彼女の変態性をギャグとして楽しめた。

小学生を演じた指出毬亜さんや長江里加さん、 鬼頭明里さんも
本当に可愛らしい声と演技をしている。
特に指出毬亜さんはデビュー自体は3年前だが、
メインキャラは演じるのはこの作品が初めてだ。
そう感じさせないほどのしっかりとした演技には驚いた。

作画、演出、キャラクターデザイン、声優、ストーリーと妥協がない。
しっかりと丁寧に作らていることを感じられる作品だ。
「動画工房」らしい真面目かつストレートなアニメであり、
好みはあるかもしれないが、好みにはまればハマってしまうアニメだ

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