「うらら迷路帖」レビュー

評価 ★★☆☆☆(23点) 全12話

あらすじ 物語の舞台は「うらら」と呼ばれる占師が住む迷路町。引用- Wikipedia

当たるも八卦、当たらぬも八卦、つまらぬのは必然

原作は「まんがタイムきらら」で連載中の漫画作品。
監督は鈴木洋平、制作はJ.C.STAFF

見出して感じるのはきらららしい可愛いキャラクターデザインだろう。
きらら連載マンガと言われなくともきらら連載漫画と分かるような
萌え萌えとしたデザインであり、この手のいわゆる「美少女動物園」な
作品を好きな方には違和感なく受け入れられる。
だが、逆にこの手の美少女動物園な作品を嫌いな方には嫌いなデザインだろう。

キャラクターの洋服もやや独特だ。
和装といえばいいのか独特な衣装であり、舞台も「占い師が集まる街」という
不思議な舞台になっており、占い師だらけで女の子しか居ない。
その割には割りと露出多めなキャラクターも多く、
和装なのに肌色成分が多めというギャップはややあざとさを感じる

そのあざとさは話が進めば進むほど出てくる。
特に主人公は野生育ちで何か自分に非があり、謝るときに
「腹を見せる。」という癖がある、
更にはまるで犬の服従のポーズのように地面に仰向けに転がって腹を見せたり、
腹を見せるときも胸も乳首が見えるギリギリにまで服をたくし上げている。

それが、いわゆるサービスシーンで「エロ」要素であることは分かるのだが、
ちょっと唐突かつあからさまにエロを描くために要素であり、
男性キャラが居るならそのエロにもまだ意味があるが、
この作品は多くの「日常萌え作品」と同じく男性キャラは徹底的に排除されている

そんな中での今作のエロ要素はやや、やりすぎであり、
作中のキャラに対するエロではなく視聴者を意識したエロになっており、
少し下品さすら感じてしまう。
そもそもキャラクターが弱いのをエロで誤魔化してる感じも否めない。

4人の占い師見習いがメインキャラクターなのだが、4人共印象が薄い。
どれも特徴らしい特徴がやや薄く、強烈な萌えやキャラの可愛さを感じられない。
この手の萌え日常アニメでは誰かしら強烈に印象に残るキャラが居るものだが、
この作品の場合は誰も印象に残らない。
おそらく来年、この作品のキャラを見ても名前を思い出せないキャラしかいない。

キャラを掘り下げ、深めるエピソードも少ない。
主人公は「母親を探すために」占い師の街に訪れており、
名前も年齢も姿形たちもわからないために偉い占い師に占ってもらいたいのだが、
偉い占い師にあうためには自身も占い師としての立場を上げなければならず、
そのために占い師としての成長していくというのが基本のストーリーだ。

ただ占い師としての成長の様があまり描かれない。
序盤の山場である3話まできても主人公たちはまともに占いをせず、
3話になっても最初の印象以上に深まらないキャラも多い。
1話1話の話のクォリティが浅く、余計な話やどうでもいい話が多すぎる。、

単純に話が面白くない。
1話1話の起承転結が弱く印象に残らない。
占い師たちの日常話をしたいのか、占い師として成長をする青春話にしたいのか、
萌えアニメにしたいのか、百合アニメにしたいのか。
終始どっち付かずだ

この作品を構成してる要素は多いが、その要素の表面上をなぞってるに過ぎず、
多い要素がなかなか堀下がらず、この作品でやりたい事や魅せたい事が
いつまでたっても見てる側に伝わらず、簡単に言えば話のインパクトに欠ける

話のインパクトも薄ければキャラのインパクトも薄い。
そのインパクトの薄さを「あざといいエロ」で誤魔化してるに過ぎず、
キャラのセクシーシーンが出てきても「エロい」とは感じない。
露出してる部分が多いシーンが多いのだが、そこにフェチズムを感じず、
男性目線でも女性目線でもない中途半端なエロだ。

お腹を見せる描写が多いからこそお腹やおへそにたいして何らかの
フェチズムめいた描写がもっとあるかと思ったが、そういったこだわりはない。
序盤はある種「お腹を出す」のがお約束になっていたのだが、
中盤以降は飽きたのかお腹を出す描写も減る。
「へそアニメ」としてある種のこだわりを感じた夢喰いメリーに比べると弱すぎる。

終盤になるとホラー要素なども出て来るが、
正直、どの要素もきちんと掘り下げきれてないのに新しい要素を出す必要がなく、
新しい要素に尺を割くくらいなら既存の要素できっちりと話を作り、
世界観やキャラクターの印象をもっと深めてほしいと感じてしまった。

終盤の占いの試験に関してもなんで「ダンジョン」のような所に潜るのかも
よくわからない。
単純に的中率や紙の試験のようなもので試験があるならばまだ分かるのだが、
無理にアクション性のある試験内容にする必要性をまるで感じない。
きらら系日常アニメでNARUTOの中忍試験みたいな事をしてるのは違和感しか無かった

最終話では「これから学校に通い始めます!」という展開になるのだが、
ただでさえ多かった要素に更に学園生活の要素も足すつもりなのかと
ちょっと辟易としてしまった(苦笑)

総評

全体的に見て中途半端でインパクト不足な作品だ。
来月あたりにはメインキャラクターの名前を忘れていそうなほど印象が薄く、
1話1話のストーリーも起承転結が弱いせいでインパクトが不足している。
それを補うようなセクシーシーンもあるが、こだわりを感じない描写は
あざとさと下品さが強く出てしまい素直に萌えられない。

ストーリー的にもお母さんにも結局会えず、
メインキャラの4人は10段階ある占い師の位のうち、
ようやく一個だけ位が上がったくらいで終わった。
正直10段階も細かく分ける必要性も感じず、
作中では「二番占」の占い師も出てきたが対して凄さもわからない。

1段階上げるためにも中忍試験レベルの試験だということを考えれば、
おそらく5段階目当たりでは殺し合いが起こるかもしれない。
10段階に分けてるのにその10段階を見てる側に実感させられない設定は
設定の甘さをひしひしと感じてしまった。

個人的な感想

個人的には最後まで馴染みきれなかった作品だ。
占い&女の子という要素だけで話が作れそうなのに余計な要素ばかりで、
肝心の芯となる部分を掘り下げきれずに終わってしまった感じが強い。
10段階あるうち1段階しか位が上がっていないことを考えれば、
ストーリー的にはまだまだ序章なのかもしれないが・・・

売上的には800毎前後と爆死。
きらら系でセクシー要素もあるうえに作画も悪くないのにこの売上はかなり厳しい。
特に1巻はイベントチケット優先権がついても885枚というのは厳しい。
おそらく2期はないだろう。

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