ガールフレンド(仮)

2016年6月29日

☆☆☆☆☆(6点)

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60人のキャラクターの名前、全部覚えきれるかな?

原作はAmebaによるソーシャルゲーム、
丹下桜さんによる「クロエ・ルメール」の演技が一時期話題になった

見る前にぜひWIikipediaを見て欲しい。
Wikipedia
キャストの欄に注目すると、ちょっと引いてしまうほどの登場キャラ数と豪華声陣だ
だが、この作品は1クールだ。
60名を超えるキャラクターがまともに登場し満遍なく活躍する1クールアニメを作れれば
その監督と脚本家は恐らく天才だろう。

始まって、早々分かりやすいキャラクター紹介が行われる
主人公が走って登校する最中ですれ違うキャラクターに挨拶をする
その中で名前を呼んでキャラクターが一言返事をする。
だが、何の印象にも残らない。

恐らく原作ゲームでのそのキャラクターらしい行動を行っているのはわかるが
1話から作画の質があまりにも悪く、
キャラクターの描き分けや各キャラクターの「魅力」が全く伝わらない。
そもそも似たようなキャラクターデザインがものすごく多く、
CMなどで見たことのあるキャラクターでも「え?アニメだとこんなかんじなの?」と
思わず思ってしまうほど「がっかりデザイン」と「作画」で描かれてしまっている

原作ははっきりいってキャラ萌えゲームだ。
可愛らしい少女の外見と豪華声優で釣っており、そこに強いゲーム性があるわけじゃない
あくまでもキャラクターに萌えるためのゲームだ
そんな原作にも関わらず、出てくるキャラクターが根本的に可愛くない

60人のキャラクターを話の中でなるべく出そうとしているのはわかるが
そのせいでゴチャゴチャしてしまっており、
そのごちゃごちゃしている中でキャラクターデザインが似てしまっているため
「今、このシーンに映っているキャラクターは誰だっけ?」と思ってしまう。

そもそもキャラクターのデザインと作画の質が
メインキャラでありながら「モブキャラ」のような描かれ方で、
これが本当にメインキャラなのかモブキャラなのかサブキャラなのかの判断がつかない。
耳に聞こえてくる「声」でキャラクターを毎回判断しているような感覚だ

原作ゲームをやったことのある人にとっては、この作品に「内容」は求めていなかっただろう
あくまでキャラクターを可愛く、動いて、しゃべっている姿を堪能できればよかったはずだ
だが、そんなキャラクターを可愛く見せる上で重用な「作画」が決定的に質が悪く、
1話の中で登場するキャラクターがあまりにも多いため、
キャラクターの可愛さを集中して味わえない。

キャラクターが場面の中に入ってくると「〇〇さん」といちいちキャラの名前を呼んだり
分かりやすいキャラ同士の「自己紹介」シーンなども多く
それが唐突にシーンに挟まれるため違和感が物凄く強く、名前をいちいち呼ぶことで
「キャラクターを覚えさたい」という制作側の気持ちはわかるのだが、
それが先行してしまっていてアニメーションとしての面白さがない。

更に男子キャラクターの無意味さ。
原作は一応「恋愛ゲーム」なのでプレイヤーとキャラクターとの恋愛要素がある
そして、この作品のキャラクターが通う学校は共学だ
だが、申し訳ない程度に背景に男子キャラクターが描かれるが、
この作品で「恋愛」が描かれないため男子キャラクターがいる意味が殆ど無い。

一応、本作品はオムニバス形式の作品にはなっている。
各キャラクターの学園生活を淡々と描いているのだが、
そのオムニバス形式を生かすには各話の登場するキャラクター数を削るべきだ
オムニバス形式なのに平然と大量のキャラクターが話の中に入ってきてしまうため、
シンプルな学園ストーリーをシンプルに楽しめず、
本来、そんなシンプルな中で生きてくるキャラクターの魅力が出ていない

キャラクターというよりも演じている声優さん目当てで見るしかない。
声優陣は無駄に豪華であり「あ、この声優さん出た」「あ!○○さんだ!」というような
楽しみ方は毎話毎話することができ、エンディングのキャスト欄を見ずに
どれだけ出ていた声優さんを言えるかどうかを当てる
ある種のゲーム感覚のような感じで楽しめなくもない。

オムニバス形式なので各キャラクターの描写頻度にもばらつきがあり、
キャラクターによっては二言ぐらいしかセリフが無かったり、
セリフ量はあるのだが「そもそも貴方は誰?」と言いたくなるようなキャラも多く、
声優さんに寄るキャラクター付けにあまりにも頼りすぎている。
アニメーションとしての動きでの可愛さの表現が根本的に出来ておらず、
耳で聞く分には豪華声優陣なので楽しめるが、目で見る分には楽しみが殆ど無い作品だ

全体的に見てキャラクター数が最大の欠点になってしまっていた
オムニバス形式で色々なキャラクターが活躍する学園ストーリーは悪くないが
色々なキャラクターが登場しすぎていてキャラクターの魅力がバラバラにしか伝わらず、
再登場した時に「誰だっけ?」と思うほど一人ひとりのキャラクターの印象が薄い
話的にはよくあるシンプルな学園ストーリーなだけに、
キャラクターの可愛さだけちゃんと描写していれば
キャラ萌え日常アニメとして評価できただけに残念だ。

はっきりいってオムニバス形式が最大の失敗だったかもしれない。
60人近いキャラクターを登場させるのが目的のアニメで
オムニバス形式は確かにやりやすい方式ではあったが、
同時に一人ひとりのキャラクターの描写が薄くなってしまった
全員が全員喋ってしまうため、半分くらい喋らずに背景に描かれてるだけのキャラにすれば
もう少し作品としてすっきりとしたかもしれない。

話によっての当たり外れも非常に大きく、
面白い話はシンプルに楽しめるのだがつまらない話の時は
淡々と無表情で見てしまっている感じが強い
原作ファンならば好きなキャラが登場する回は楽しめるだろうが、
逆に好きじゃないキャラの時の話は楽しみにくいだろう。

これが1クールではなく2クールくらいならば
もう少しキャラクターの魅力が伝わったかもしれない。
特に序盤はガヤガヤした感じが強く、キャラクターが出揃う終盤でようやく
この作品の世界観やキャラクターの印象が徐々についてきたところで
1クールが終ってしまい、せっかく覚えかけていたキャラクターの名前も覚え切る前に
終ってしまう感じだ。

1クールと言う尺の中で60人というキャラクターはさすがに多すぎた
全話見終わった後に残るのは「声優」さんの印象だけでキャラクターの印象は薄く
何も考えずに頭空っぽで見終われる作品ではあるが、
その空っぽだった頭が更に空っぽになってしまうような感覚だ。
せめて2クールあればこのキャラクター数を捌ききれたかもしれないだけに残念だ

個人的には丹下桜さん演じる「クロエルメール」や
早見沙織さんや小倉唯さんなどが出ている軽音部の話などは楽しめたのだが、
あくまでそれは「中の人」の魅力でありアニメにおける「キャラ」の魅力ではない
不思議と嫌悪感や見ている間にいらだちを感じない作品ではあるのだが、
キャラ萌えアニメであることは否めず、好みもわかれる作品だ

売り上げ的には微妙で原作の宣伝に慣ればいいという作品なのかもしれないが
だったら、もう少しキャラクター数を削っても良かったのではという感じだ
私個人の意見でしか無いが名前をまともに覚えているキャラは4人くらいだ
もし、キャラクターの描かれた札とキャラ名前の読み札で「かるた」があったとしても
ほとんど私は取ることが出来ないだろう
キャラクターデザインも似ているキャラが多いため神経衰弱も厳しいかもしれない(笑)

まだ見ていない人がいるならば是非、
最終話までにすべてのキャラクターの名前を覚えきれるか是非、挑戦して欲しい。
たぶん無理だ(苦笑)