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屍鬼

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屍鬼感想

評価/★★★★☆(67点)

屍鬼感想

制作/童夢
監督/アミノテツロ
声優/内山昂輝,大川透,悠木碧,戸松遥ほか
全22話


あらすじ

1994年の夏。周りから隔絶された集落、外場村(そとばむら)。昔から変わることの無いこの村では、今でも土葬の習慣が根強く残っていた。
平和だった村に最初に起こった小さな変化。それはどこからか移築された古い洋館だった。なかなか越して来ない洋館の住人。ある日壊されていた村中の道祖神。次々と増える死因不明の死者。
そして、村の住人達は気付く、「この村は死によって包囲されている」と……

ホラーにしっかりとひたれる作品

原作は小説、当サイトでもレビューした「ゴーストハント」などの原作を書かれている
小野不由美さんによる作品です。
原作は上下巻合わせて1000ページを超えるボリュームを誇る作品で、
150人以上も登場人物がいるという、がっつりな小説です。
基本的なストーリーはホラー。
ど田舎の閉鎖された村の中で、次々と人が死んでいく。
その原因は疫病なのか?それとも・・・という感じで物語は始まる。
序盤はホラーというよりもミステリーな雰囲気に近いだろう。
次々と人が死に、原因がわからない。
医者や都会から来た少年や僧侶などが中心となり事件の本筋を明かそうと
原因を突き詰めるために模索する。
しかしながら、序盤はたるい。
これは全体的に言えることなのだが、確かに作品の雰囲気を大事にするためには
丁寧に物語を描く必要があったことはわかるのだが、
ストーリーの進行が非常に遅く6話か8話あたりまで一気に見ないと、
途中で見るのをやめてしまうかもしれない。
しかし、見れば見るほどハマっていく。
一話一話ミルごとのストーリーの続きが気になり、
これからどうなるのだろうか?という期待感をじわじわと盛り上げてくれる。
しかし、盛り上げ方が中盤までは地味なのが欠点と言えるだろう
中盤からは屍鬼の存在が明らかになる。
物語の中核とも言えるその存在や、今までの登場人物たちの行動や言動がつながっていき
見るのをやめられないほど、屍鬼という作品の世界観にのめりこんでしまう。
魅入られる。といってもいいだろう
個性的なキャラクターたちも、ストーリーにひここまれる原因だ。
主人公格とも言える人物が殺されたり、屍鬼側についたり、恐怖のあまり変化していたり
ストーリーの進行と共にキャラクターたちにも一種の感情移入をしてしまう
この先、このキャラクターは生き残るのか死ぬのかもわからない。
先が一切読めない展開は新鮮な味わいだった
終盤はまさに衝撃だ、特に19話あたりからの人間の立ちによる屍鬼への逆襲は
一切の躊躇がなく、憎悪が駆り立てているとはいえ、
人間の姿の屍鬼に対して平然と胸に杭を打ち、いっそ首も狩るか?と
凶気に満ちた発言を平然と放つ。
杭を差した後におばちゃんが「お茶にしましょうかね」なんという発言が出たときには、
言葉とはらな恐怖を植え付けられたような感覚になりました。
序盤こそ、屍鬼という存在が恐怖の象徴として描かれており
見ている方も「人の血を吸うやつは怖い」という印象をしっかりと植え付けられたが、
終盤は次々と殺される屍鬼とそれを平然と行う人間を見て
見ている方に「屍鬼よりも人間のほうが怖くないか?」と
勧善懲悪だった世界観を綺麗に裏返された気分だった
しかしながら、最終話の締め方はなんとも後味が悪かった。
もう一話あれば後日談などが描かれてすっきりした感じになるのだろうが、
まかさのDVD, Blu-ray版に未放送の2話が収録されるという展開。
こればっかりは評価を下げざるを終えない。
最終話の若干端折られている感のあるストーリー展開も評価を下げる点になってしまった
本当にあと2話あれば、★5つぐらいの評価にできたかもしれないのに残念だ
ただ全体的に見て言えることは、よく出来ているのヒトコトだろう。
原作が大絶賛されているのも重々に実感させられる内容だった
キャラクターデザインやスプラッター的な内容が多い作品で、見人を選ぶ部類ではあるが
見れば見るほど面白くなる展開はおすすめできる内容だ
個人的には原作も読んでみたい作品だ。
150人以上という登場人物の名前を覚えきれるかどうかは微妙なところだが・・・w
ホラーな作品をお探しの方にはおすすめの作品です。

「」は面白い?つまらない?

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