日常

評価/★★★★☆(60点)

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これぞ愛すべき「国民的アニメ」になり得る作品

原作は漫画な本作品。
OPをヒャダインが担当したことも話題になった
制作は京都アニメーション、

ストーリー的にはギャグアニメ。
高校生である「ゆっこ」を主人公とし、タイトルの「日常」とは真逆の
お馬鹿でシュールな世界観と強烈なギャグとシュールな世界観を作り上げている
登場人物がかなり多いのも特徴的だ。

まず感じるのが独特のシュールさだろう
空から生ジャケが降ってきたり、下駄箱に弥勒菩薩が入っていたり、
髪の毛にゲソがついていたり、シロヤギに乗って登校してきたり、
アフロの中からどら焼きが出てきたりと・・・
どこからその発想が生まれたんだ!?と思うほどシュールなギャグの数々は
なんともいえない笑いにつながっている。

更にはそのシュールギャグに拍車をかけるように過剰なまでの演出は
シュールなギャグの意味を理解する視聴者の理解力を妨げ
強引に笑いにつなげているような印象だ。
シュールすぎるネタをハイテンションなキャラの勢いに任せている感じはあるのだが
その勢い任せなギャグとギャグの「間」とテンポは素晴らしく、
強烈な笑いにつながっている。

ギャグについては非常に当たりはずれが多い。
脈絡がなく唐突にストーリーが始まったと思ったら、
シュールなギャグで包み込み、わけもわからぬまま終わってしまう話も多々あり、
人によって面白い面白くないがはっきりと出てしまうストーリーではある
さらにはメインキャラ以外の話も唐突に始まったりして脈絡がない。

ギャグアニメらしいといえばそれまでだが、
あまりにも脈絡がなく、唐突に謎の話を入れてくるので
それまでの話が面白いと「ひっかかる」感じがしてしまい
一話一話が無駄に長く感じてしまった。
本作品が30分枠というよりは15分枠向きの作品ではないのだろう
シュールすぎる内容や強烈な演出は、30分という枠だと癖が強く出てしまっていた。

特に前半は1ネタ1ネタが長いものも多く、気になる部分も多い。
1クール終わって2クール目に入ってからは制作側も慣れたのか
一話一話のネタが短くなり非常にテンポが良くなっていったのは良い改善ではあるものの
そういった話をキャラの可愛さでごまかすほどキャラクターデザインが
純粋に「可愛い」と感じさせるキャラは少ない。

博士はとにかく可愛いキャラだったのだが、多くのキャラがギャグ的であり
萌え的な要素は期待しにくいが、逆にこの作品で萌えが入ると
あざとい感じがしてしまい可愛いのだが狙ってる感の強い博士は可愛いのだが
なぜか飲み込めないキャラクターだ。

しかしながら、あたりの時のギャグは破壊力が凄い。
個人的には「白目にマジックで黒目を書きこめ」と言い放った先生の話が
あまりにもツボに入ってしまい、2,3回見なおしたくらいだ(笑)
ついでにいえば中島みゆきもずるいw
ギャグについては好みがあるが、好みの中でも更に当たり外れが大きい、
だが、そのあたりの時の破壊力があるゆえに「次のあたり」まで見てしまう作品でもある

唐突に「謎のシーン」が入ることもあり尺稼ぎのような意味を感じないシーンも有る
どう理解していいのかわからなく、笑いにも繋がっていないシーンが
ちょこちょこっと挟まれると、せっかく少し前のシーンで笑っていたのに
そのシーンのせいで高ぶった感情が元に戻ってしまい
急に冷静になってしまうような感覚になる。

また声優さんたちも厳しいところがある。
なぜか新人さんたちが異常に多く、テンションが高くなると演技にブレが生じ
演じているというよりは「頑張っている」という印象を強く残してしまい
そこそこ経験のある声優さんとの差を感じ
新人声優さんによってキャラクターの印象がひどく薄くなってしまうキャラもいた。

全体的に見て完成度が高いようで普通だ。
京都アニメーション製作の日常という作品は
あえてたとえるならば、庶民的な料理を豪華に仕上げてしまったような感じだ。
お茶漬けなのに時鮭を載せているような、カレーなのに松坂牛が入っているような、
焼きそばなのに高級イカをまぜちゃったような、カニカマなのに実はタラバガニで作られたり
そんな感覚になるほどアンバランスさを醸し出している作品だ

京都アニメーションの無駄遣いというと日常という作品に失礼な気がするが、
日常という作品を京都アニメーションという会社が本気で作りすぎた感はある。
確かに出来栄えは素晴らしいのだが、日常という作品が恐縮してしまうような感覚もあり
別の制作会社が作った「日常」という作品を見てみたいと思ってしまう
それだけ「日常」という作品が凡庸性が高く、いろいろな面を見てみたいと感じる作品だ

ギャグアニメだからこその「演出」、漫画原作だからこその「動き」など
監督に寄る「力量」がこの作品は素直に出る作品であり、
話によって当たり外れがあるのも納得してしまうほど
アニメ化が難しい作品だろう。

個人的には笑える話は笑えたのだが、笑えない話しの時はひどく冷静に見てしまい
強烈な演出はある意味、視聴者を惹かせてしまうこともあった。
好き嫌いがはっきりと別れてしまう作品なだけに高い評価はできない上、
当たり外れの大きいストーリー、多すぎるキャラクター、声優の演技力と
色々とマイナス要員の多い作品ではある。

ただ、そのマイナス要因やつまらないと感じる部分にも愛着を感じてしまう部分はある。
「日常」というタイトルからは想像できない非日常的要素のネタから日常要素すぎるネタまで
見れば見るほどキャラクターに対して愛着も湧いてしまう。
主人公?である「ゆっこ」がただ勉強をしたくないと1人悩んだり、
ロボットな女子高生「なの」の腕からロールケーキが出てきたり、
彼女たちの日常描写が作品に対する愛情につながっているといえるだろう

2期があるかどうかは売上から見ると微妙なところだがあれば見てみたい。
個人的に放送後に原作も購入し、続刊が出れば買っている作品なので期待したいところだ
深夜で放送された後に、NHKで再放送されるほどの作品なので
2期があればサザエさんのような「国民的アニメ」になり得る作品かもしれない(笑)

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