ひめゴト

☆☆☆☆☆(6点)

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大事な棒を失った気分だぜ

原作は「わぁい」などで連載され、現在は月刊ComicREXなどで連載中の漫画作品
アニメ自体は1話5分ほどの短編アニメ

基本的なストーリーはコメディ。
借金の取り立て屋に追われる中、とある理由から女装していた主人公
借金取りから逃げる中で霜科高校の生徒会に救われる
この生徒会では美少女のみが生徒会に入ることが出来、主人公も誘われるが・・・
というところからストーリーが始まる

見出して感じるのは予算の少なさだろう。
最近の短編アニメは短編アニメと感じさせないほど作画のレベルが高いものが多いが、
わかりやすいほど作画のレベルが低い。
特にモブキャラや背景などは明らかに手を抜いており、
5分アニメだからこそギリギリ許容できるレベルだ。

更に声優陣もメインキャラの声優はほとんど新人さんが演じており、
キャラクターによっては若干演技力が厳しい。
これに関しても5分アニメなので短いからこそギリギリ許容できるが
基本的に内容がコメディなためテンションが高い演技が多く、
新人特有の「叫んだ時」の演技力不足が目立ってしまっていた。

ストーリー的にはいわゆる「女装ネタ」「男の娘ネタ」が基本だ。
ほぼ毎話、主人公のもっこりした女性物下着が映ったりしつつテンション高く毎話展開する。
ただ、不自然なほど主人公の周りに「女装男子」が多い。
主人公だけ女装男子で周りが女子という設定ならもう少しすんなり世界観に入り込めたかもしれないが
主人公意外にも女装男子が「3人」もおり、持て余し気味だ。
正直誰が女装男子か忘れてしまうレベルだ

1話1話のネタも非常に弱く、
いわゆる女装男子を可愛いと思える人じゃないと楽しめない部分が多い。
主人公が好き好んで女装をしているなら話の広がり用もあったかもしれないが
やむおえず女装をしているため「可愛い」と言われても喜んだりはしない
無理矢理、色々な格好をさせられて恥ずかしがったり、服を脱がされて恥ずかしがったりと
基本的にワンパターンだ。

これで作画のレベルが高ければ男とはいえ「セクシー」なシーンが多いため
視聴者側にも「か、可愛い!しかしこいつは男だ!」という戸惑いを生まれさすことも
出来たかもしれないが、作画のレベルが低いためセクシーシーンの描写が単調で演出力不足だ
恐らくこの作品で一番魅力的に見せないといけないはずの主人公の魅力を作画面で生かしていない

その割にはエンディングシーンでは少し等身の高いキャラデザとレベルの高い作画で
各キャラクターが非常に可愛らしくが描かれており、
なぜこのレベルの作画でやらなかったんだと嘆きたくなるほどだ。
このエンディングシーンの作画で本編も描かれていれば、
もっとしっかりとキャラの魅力とこの作品の面白さを感じられたかもしれないだけに残念だ

全体的に5分という尺に収めるためにこの作品で大事な部分を失っているような感覚だ
サブキャラクターに女装男子や男の娘が出ることは最近は多いが
男の娘、女装男子というネタを芯にした作品はアニメでは珍しい
だからこそもっときちんと「男の娘」や「女装男子」の魅力をしっかりと伝え、
その上でギャグを成立しなければならなかった。

男の娘や女装男子の禁断的な「可愛さ」の表現が甘く、
エンディングではそれができているのに本編ではできていない中途半端な作品になっている。
これでエンディングも同じレベルの作画とキャラデザで描かれているなら納得できたが
あのエンディングのレベルを見てしまったことで本編の「がっかり感」が強まってしまった

ギャグ部分も基本的にワンパターンすぎる。
キャラクター数は短編アニメとは思えないほど多く名前も覚えられないほどだが、
その多いキャラクターを使いこなせておらず、基本的に主人公を「いじる」事で話を成立させており
その成立のさせ方も「主人公に無理矢理何かを着せる」「主人公を脱がせる」の
2パターンのみだ。

せっかく多い女性キャラクターたちのそれぞれの「いじり方」があれば
話のパターンも増えたと思うが全キャラクターが同じようにしかいじらないため
毎話毎話似たようなことしかしていない。
学校内、コミケ会場、プール、買い物、学園祭と場所を変える事で変化をつけようとしているが
結局、基本のパターンが同じで単調に見え飽きてしまう
恐らく30分アニメにすればきっちりと原作を膨らまして
パターンは同じでも単調にはしなかったと思うが、短編アニメのせいか膨らましが弱い。

終盤では話を終わらせるためのストーリー展開、いわゆる「誰特シリアス」な展開になってしまい
主人公に対する暴行未遂、しかもそれを他のキャラクターたちは見守るという展開は
他のキャラクターたちの悪気がないだけに後味が悪く、
ワンパターンな展開とはいえテンポが良く軽いギャグと展開がこの作品の持ち味でもあったのに
作品として話をまとめるために中途半端なシリアスを入れてしまったことで
持ち味すら殺してしまっていた。

最終話で生徒会長の主人公に対する恋心なども描かれるのだが、どうでもいい感じが強く、
唐突にキャラクターたちが泣き出したり何の脈絡もなくキスシーンを挟まれたりと
最終話の慌ただしさと散らかってる具合は凄まじく
結局見終わったあとに「何も残らない」作品になってしまった。

「女装男子」「男の娘」を芯に据えた作品という根本は悪くなかった。
だがアニメ化、更に5分という短編にすることで
色々とこの作品本来の魅力がそげ落とされてしまっており、
低予算ならではの作画レベルの低さも足を引っ張ってしまっていた。

本来、この作品は1話30分、もしくはOVAで全3~4話あたりで
1話45分構成でガッツリ描いたほうが面白かったんじゃないのか?と感じる部分が大きい。
特にOVAでやれば目玉でもある女装男子のセクシー描写はもっと力を入れらただろう。
欠点ばかりが目立ってしまい、本来褒めるべき箇所が
短編アニメになってしまったことで消えてしまったのが残念だ。

これは私だけかもしれないが見終わった後に主人公以外のキャラクターが
誰が男だか忘れてしまった(苦笑)

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