「極主夫道」レビュー

3.0
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コメディ
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評価 ★★★☆☆(50点) 全6エピソード

あらすじ 元・最凶ヤクザが選んだのは、主夫としての道だった引用- Wikipedia

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メディアの違いを理解せよ

原作は漫画作品。
監督は今千秋、制作はJ.C.STAFF。
現在はNetflixでのみ配信中、1話15分全6話の作品。
なお主題歌は打首獄門同好会(笑)

動かない


画像引用元:極主夫道 本編より
(C)おおのこうすけ/新潮社

1話そうそう、あまりの動かなさに驚かされる。
口はセリフに合わせて動き、手や腕などがのっそりと動く事はあるものの、
基本的にこの作品は止め絵で構成されている。

本作品の監督である「今千秋」氏はゴクドルズで
同じような手法でアニメを作っていたが、
今作品も同様の手法で作られている。
同じ極道アニメだからこそ同じ手法で作られているのかもしれない(笑)

止め絵ではあるものの1羽15分の中にエピソードを詰め込み、
テンポよく場面が展開するため止め絵ではあるものの、
ずっと同じ絵が流れ続けるという状況にはならない。
スピーディーな紙芝居とでもいえばいいのだろうか。

効果音などを漫画からそのまま持ってきたような文字演出にし、
画面に「勢い」を生んでいる。
ギャグアニメに必要な「勢い」を素早い場面変換と
演出で生み出しており、止め絵ではあるものの、
まるで駆け足で常に走っているかのような感覚にさせられる。

キャラクターの動きよりも、キャラが動かしているフラフープのほうが
なめらかに動いているようなアニメだ。

ギャップ


画像引用元:極主夫道 本編より
(C)おおのこうすけ/新潮社

この作品はいわゆる「ギャップ」を利用した笑いだ。
「ゴクドルズ」も極道が性転換をしてアイドルをやるというのが
笑いにつながっていたが、この作品の場合は元極道が
「主夫」をやるというギャップが笑いにつながっている。

彼は元極道ではある、だが、今は足を洗っており、
結婚をしてただの「主夫」だ。
見た目は怖い、言動は明らかに極道、だが、ただの主夫だ。
見た目の怖さや言葉の凶悪さとは違い、主夫な行動をすることで
笑いと主人公である「龍」に可愛らしさすら感じてしまう。

奥さんを愛しており、そんな愛してる奥さんのためにお弁道を毎日作り、
部屋をキレイにし、家事に勤しむ。
見た目は怖いが行動は完全に主夫な彼を見た周囲の勘違いと思い込みと
すれ違いから生まれる1話1話のネタにクスクスとさせられる。

元舎弟になぜヤクザを辞めたか問われても彼は決して答えない。
一緒に何故か料理教室に通う始末だ(笑)
奥さんのためにプリキュアのDVDBOXを買いに行き、
セールがあればおばさん達のなかに突っ込んでいく。

意味不明とも言える展開と極道が主夫をやるというギャップと、
そのギャップから生まれる「龍」の魅力がこの作品の核だ。

極道とそうではないもの


画像引用元:極主夫道 本編より
(C)おおのこうすけ/新潮社

話が進んでくると様々な組の人物も多く出てくる。
組長がなくなり、組自体もなくなった結果、
スーパーでパートをしている姉御までいる。

「龍」だけではなく他の極道たちも、極道でなくなったがゆえの
「今の暮らし」があり、その暮らしにまだ馴染むことが出来ていない
彼らの悲哀と極道であったがゆえの常識や言動と
一般人とのギャップが龍と同じような笑いを生んでいる。

今現在も極道なキャラクターも出てくるものの、
極道ではなくなった龍の主夫としての行動やセリフに振り回され、
それもまた笑いにつながっている。

その他にも龍の奥さんの両親や飼っている猫、
ご近所の主婦の皆様など「龍」と様々なキャラクターを絡ませることで
日常ギャグコメディを作り上げている。

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総評:すじモンでも主夫やれます


画像引用元:極主夫道 本編より
(C)おおのこうすけ/新潮社

全体的に見てサクッと楽しめるギャグアニメに仕上がっている。
一枚絵をスライドショーにようにサクサクと切り替え、
動くのは文字演出や手や口だけくらいだ。
アニメーションと言えるのかどうかギリギリのラインの作画枚数だが、
切り替えが早いからこそ作品自体にも勢いが生まれている。

元極道が主夫をやる。出落ちに近いネタではあるものの、
その勢いを1エピソード15分全5話という短さも相まって
出落ち感をあまり感じず、1話の勢いのまま最終話まで駆け抜けている。
最終話を見たあとに「あれ?コレで終わり?」とやや拍子抜けするほど
あっという間だ。

原作もそこまで動きで笑わすタイプのギャグ漫画ではないため、
この動かないアニメーションでの表現が合っており、
その動かないアニメーションの中で各キャラを演じる声優さんが
ノリに乗って演じるからこその面白さにもつながっている。

声優さんは本当に豪華であり、津田健次郎を始め、伊藤静、
興津和幸、 細谷佳正、田中敦子など見ていて驚く豪華さだ。
1話1話の尺も短く動きで笑わすわけではない、
セリフで笑わすタイプの作品だからこそ声優の演技力が求められ、
必然的に ベテラン陣が選ばれたのも納得できる配役だ。

ギャグに関しては好みがあり、あっという間に終わってしまう事も相まって
高い評価はしにくいものの、Netflixに入ってる方ならば
試しに1話見てみるのはありかもしれない。

個人的な感想:ドラマがひどかった


画像引用元:極主夫道 本編より
(C)おおのこうすけ/新潮社

アニメの前に実写ドラマ化もされており、そちらも見てみたが
1話の時点でお腹いっぱいになってしまうほどきついものがあった。
演技の部分もそうだが、1話45分という尺を稼ぐために
原作にもアニメにも居ない娘が出てきたり、
同じエピソードでも娘の存在が邪魔だ。

今ならドラマ版はhuluで配信しているので、
もしよければhuluでドラマ版を1話みたあとにNetflixで
アニメ版を見始めるとスイカに塩をふりかけるがごとく、
より、面白く感じられる作品かもしれない(笑)

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