機動戦士ガンダムF91

機動戦士ガンダムF91感想

評価/★★☆☆☆(34点)

機動戦士ガンダムF91感想

制作/サンライズ
監督/富野由悠季
声優/辻谷耕史,冬馬由美,池本小百合ほか

あらすじ
宇宙世紀。スペースコロニーの開発により、宇宙への移住を可能にした人類は、その生活圏を宇宙空間へと拡げていった。宇宙の覇権をかけて争われた忌まわしき時代はすでに過去となり人類は繁栄の時代を迎えていた

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総集編

本作品は1991年に公開された劇場作品。
時系列的には『機動戦士ガンダム』の時代から40年以上
経った宇宙世紀0123年が舞台となっているが、
ガンダムや逆襲のシャアを見ていなくとも問題はない。

基本的なストーリーはコロニーで平和に工業学科に通う普通の高校生である主人公、
しかしながら、突如クロスボーン・バンガードによる襲撃に遭遇。
友達や多くの人の命が失われる中、彼は仲間たちと共にコロニーから逃げ出すところから
ストーリーは始まる。

序盤の展開は異常なまでに早い。
もともと1クールのTVアニメとしてストーリーが作られていたのを
劇場版として制作されたせいで、いろいろな部分が端折られている。
いわゆる余計なシーンやシーンとシーンを繋ぐシーンが削られているような感じで
序盤は本当に「誰が主人公なんだ?」と感じさせるほど展開が早い。

序盤をすぎれば若干、展開の速さは落ちるものの
まるで総集編のようなストーリー展開は一度見た限りでは
あまりにも展開の移り変わりが激しく、
いつのまにか主人公が別のところに居たり、いつのまにか敵が味方になっていたりと
あまりにも説明不足で「???」となってしまう部分が非常に多い。

はっきりいってしまえば、キャラクターに感情移入できない。
新しいキャラが出ても名前が出る前に死んでしまう事も多く
その割にはキャラクターが多いので、厳しい。

ただ、たしかにコレだけ悪い点があるもののストーリーは悪くはない。
わかりやすく戦争を描いたストーリー展開と、
それに巻き込まれていく主人公や友人たち、
印象残るセリフの数々は所々いい部分を感じる。
だが、いい部分があるのに総集編にしか思えないストーリー展開は
いい部分を殺してしまっていた。

唯一の救いは戦闘シーンの面白さ。
序盤のコロニーに攻めこまれつつも逃げ惑う住人の激しいシーンや
戦闘シーンのアクションシーンの動きや演出、
壊れまくるMS同士の戦いというのは見ていて目が離せない。

独特といえるシーンも多い。
主人公の機体であるF91はビームサーベルをまるで
子供が喧嘩をするように両腕で回転させて振り回し、
「質量を持った残像」という独特な機能まである。

全体的に見て面白く感じる部分はたくさんある。
だが、あまりにも端折りすぎていてストーリーに入り込めない
唯一評価できるのは戦闘シーンという残念な出来栄えだ。

これがTVアニメとして放映された後、総集編としての映画なら
十二分の高い評価が出来たかもしれないが
F91のアニメが劇場のこれだけというと評価は下がってしまう。

個人的にはここ最近色々なガンダム作品を見てきたが一番個性がない。
主人公癖はなくまともで、ヒロインもまとも。
癖があるとすれば敵としての鉄仮面やラフレシアというMSなどだが、
全体的に見ると個性や癖が少ない作品で見やすいとも言える。
ある意味、2時間でわかるガンダムみたいな印象だ。

個人的にはこの作品をTVシリーズ、もしくはOVAとしてリメイクした後
クロスボーンガンダムをアニメ化して欲しい・・・(苦笑)
小説版のほうを見ると面白くなるという情報もあったので読んでみたいと思います

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